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【篠田と関口、ニコイチのゴレイロ/前編】“銀河系軍団”を支える2人の守護神「出ていなくてもピッチにいるような気持ちと姿勢でやる」(篠田)

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ライバルだけど、それほど意識はしていない

──ちなみに、2人が「こいつのシュートは嫌だな」っていう選手はいますか?

関口 速さで言うと(森岡)薫さんやディドゥダが振り抜いてくるときは嫌ですね。

篠田 誰だろう。ルイジーニョですかね。強いというよりは速い。足は細いけど、伸びてくるようなシュートを打てますし1対1ではボールを舐めてかわされるので、わかっていても難しいです。試合になるとまた違いますけど、練習ではすごく決められてしまいますね。

──リーグ最少失点数(26試合で43失点)の要因は何だと思いますか?

関口 一番大きいのは「名古屋が名古屋と対戦しない」というのはたぶんあると、最近ふと感じました(笑)。名古屋が一番、得点数(25試合で128得点)が高いんですよ。そのチームとはやらないわけですから。あとは先ほども言いましたが、優勝しなければいけないチームですから常に全力で戦い、全力で攻撃するので、その時間も長くなります。そうすると失点も少なくなりますよね。僕らは何もしていないわけではないですが、要所を抑えて、さっきシノくんが言った大きなピンチをしっかり止めることで最少失点につながっているのかなと思います。

篠田 たしかに、メンバーが入れ替わっても昔からボールを持っている時間は長いですね。あとは守備でハードワークできるようになったことが大きいと思います。攻撃時間が長いとカウンターでピンチを招くことがあるので、裏のスペースのカバーをしっかり意識して止めることも大事です。コスタが監督のフットサルは、ハードワークできないと厳しいですからね。ただ最近は僕が出た試合でけっこう取られてしまっているんですけど(苦笑)。

──「名古屋と対戦しないことが大きい」という意味では、紅白戦はやはり相手も強い?

関口 個々の能力も高くて、一人ひとりに特徴があって、相手にしたら嫌な選手はたくさんいますからね。「仲間でよかった」と思うときはあります。

篠田 先日の紅白戦は5-4だったのですが、一方で全く点が入らないときもあるんです。打ち合いかロースコアかの両極端ですね。紅白戦の強度とレベルはすごく高いので、それを試合でも出せたら絶対にいい結果がついてくるはずです。これを続けていくことが大事ですね。

──チームメイトでありライバルでもある2人は、どんな関係でしょうか?

関口 もちろんライバルでチームメイトですけど、シノくんの「ここはいいな!」というところは盗んでいますし、2人で切磋琢磨し合えている存在ですかね。

篠田 3年前に優志が入ったときは、「競わせよう」という狙いがきっとあったと思います。その2年半前くらいから試合に出続けるようになって、「このままじゃいけないな」と思っていたときでもありました。だから競い合う環境を与えられて、お互いに成長してきました。ライバルではありますが、そんなにお互いを意識しているわけではないんですけどね。

──意識していないんですか?

篠田 もちろん競い合いますけど、意識しすぎずに、自分が良くなるように刺激をもらいながらやっています。試合に出るか出ないか、代表に選ばれるかどうかも僕らではなくて外の人が決めること。自分たちが試合でできること、変えていけることに取り組んでいます。

──「ニコイチ」とか「2人で正ゴレイロ」と言われることがありますよね。

関口 僕たちが言っているわけではないですけど、「どちらが出ても(実力は)変わらない」という意味だと思うので、それはシンプルに嬉しいですよね。

篠田 たぶん、今のところ2人で半分ずつくらい出ています。それはたまたまなのか均等に起用しようと決められているのかはわからないですけど、逆に言えば半分は出ていないわけです。やはりその悔しさはあるので、お互いに高め合いながらやっていければと思います。ベスト5の候補には、去年は僕でその前は優志がノミネートされました。それはおそらく、2人とも評価してもらっているということ。今まではこういうことはなかったと思いますし、すごくいいと思います。優志が名古屋に来てから、他のチームでもゴレイロを変えながらやるケースが出てきましたよね。それに、一般的にはゴレイロは1人がずっと出るものという考えがありますが、(2人で争うようになって)自分のためにもなりました。試合に出ていないときの振る舞いを含めて、選手としても人としても成長しないといけないと感じさせてくれましたからね。

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