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作成日時:2019.02.10
更新日時:2019.02.10

【F1第33節/すみだ×立川・府中】畠山の初得点で巻き返したが……。「若い選手にクラブの精神性が伝わっていると実感した」(すみだ 須賀雄大監督)

PHOTO BY軍記ひろし

2月10日(日)、DUARIG Fリーグ2018/2019 ディビジョン1の第33節、フウガドールすみだと立川・府中アスレティックFCの一戦が駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で行われ、すみだは3-4で敗れた。

すみだは序盤から相手の攻撃に手を焼くと12分に失点。さらに16分にもセットプレーからゴールを許して2点ビハインドで試合を折り返すことになった。

後半、立ち上がりに攻勢を仕掛けると、右サイドから放った春木啓佑のシュートのこぼれに宮崎曉が詰めて1点を返すことに成功。しかし22分、すぐさま奪い返され再びの2点差に。さらに28分にも失点して1-4と苦しい展開となってしまう。するとすみだは、この窮状を打ち破るために30分にゴレイロを大黒章太郎から、前日の試合で奮起した岸将太へ交代。さらに試合直前に負傷離脱した諸江剣語に代わって登録された畠山勇気を投入して巻き返しを図り、これがドンピシャでハマる。

畠山が積極果敢にシュートを打ってチームを勢い付けると、32分に自らFリーグ初ゴールをゲット。ベンチを含めて盛り上がりが生まれると、34分にも勢いそのままに岡村康平が決めて1点差に迫ることに成功した。

試合は終盤にすみだのペースとなり、37分から岡村をゴレイロにしてパワープレーを開始して同点、逆転を目指した。しかし、相手の集中した守備の前にあと一歩届かず、3-4のまま試合は終了。すみだはこれで7位でのフィニッシュが確定。最後の試合を勝利で飾ることができなかった。

畠山勇気のゴールは嬉しかった

須賀雄大監督(フウガドールすみだ)

──今日の試合を振り返って。

今日は非常に苦しい展開になりましたが、そこでしっかりと準備していた選手が、起死回生の状態からゴールを決めて、そして最後にまた、相手を追い詰めるところまでいけました。そのメンタリティを、特に若い選手が示してくれたことには、このクラブの精神性が伝わっているなと実感しました。

シュートチャンスはいくつも作りましたが、このスポーツは負けているチームが多くのチャンスを作り、勝っているチームが試合をクローズするものなので、チャンスの数は意味を持たないと思います。戦術のところは今シーズン取り組んでいた攻撃を選手がよくやってくれて、成長してくれたと思うシーンがありました。その矢印がゴールに向かっていくことで、より怖いチームになると思います。

ここですべてを否定することは簡単ですが、これまで取り組んできたプロセスに胸を張って、選手権でどんな結果を出すのか、ファン・サポーターやみなさんに見ていてもらいたいです。ここからの数週間で大きく変われるチームだと信じているので、いいシーズンだったと言えるようにしたいと思います。

──後半30分過ぎに、昨日に続いてゴレイロを岸将太選手、畠山勇気選手を投入してからチームの勢いが増しました。この投入を決断した理由を教えてください。

今シーズン取り組んでいるのは、自分たちでボールを保持しながらゴールを奪えるチャンスを作り出すこと。今までは確実に決められる場面ではなくても強引にいっていましたが、より確実に奪えるように何度もやり直してプレーすることに取り組んでいきました。例えば、2人組でどうスペースを共有していくのかなど、なんとなくだったところも突き詰めて、こだわっていくことでお互いに動きがわかるようになってきました。

若い選手はそうした経験が足りない分、逆にゴールへの直線的なプレーをできます。彼らが立ち上がりから出ていたら、後半のような展開になっていたとは思いません。自分たちのやるべきことを丁寧にやっていったからこそ、その展開が生きたなと。(諸江)剣語が直前でケガをしたら畠山を生かす、岸を生かすというプランを持っていました。

──ゴールを決めた畠山選手への評価は?

畠山は、フウガドールすみだウイングスの一期生で、U-20日本代表にも選ばれている選手です。中一の頃から、僕が監督としてチームを見て、一緒に成長してきました。だからこそこの舞台で決めたことは嬉しいです。彼は、どんなに絶望的な状況でも常に前を向いて、勝てるぞと(いう気持ちを見せています)。プレースタイルは違いますが、(清水)和也に似たマインドを持っています。もちろん、まだまだ足りないところもありますが、彼がクラブを背負うというマインドを持っているのは間違いないので、彼がチームを背負って立っていってほしいなと。彼の今日のマインドも素晴らしいものでした。いつも出られなくてもトップのトレーニングを見学して、すぐに入れるように準備をしていたので、そうしたところが今日、すべて出たのかなと思います。

栗本博生(フウガドールすみだ)

──今日の試合を振り返って。

若い選手が結果につながるゴールやストップをしてくれたなかで、僕ら中堅やベテランも刺激を受けました。これを全日本選手権につなげていけたらなと思います。

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