更新日時:2019.06.30
【F1第7節/立川・府中×F選抜】7試合目でついに訪れた待望の初勝利!「この15人と勝利を味わえてうれしかった」(F選抜 金井一哉監督)
PHOTO BY軍記ひろし
リーグ開幕から7試合目、まだ味わったことのない“勝ち点3”を待望するFリーグ選抜は、5分に先制を許す苦しい立ち上がり。それでも果敢に相手陣内に攻め込んでいくと、9分、右サイドでパスを受けた熊谷貫太郎が、相手と入れ替わりながら抜け出し、ゴレイロとの1対1を決めて同点に追いついた。
1-1のまま迎えた後半、開始59秒で、相手のバックパスのファウルによってエリア上の間接FKを獲得。これを、新田駿のパスを中央で受けた計盛良太が突き刺して、勝ち越すことに成功した。この1点で勢いを増したFリーグ選抜は、その後も何度となく決定的なチャンスを作り出していく。しかし、あと一歩のところでゴールを奪えずにいると、逆に31分、ゴール前で相手にしぶとく決められ、再び同点とされてしまう。
その後、残り3分から相手がパワープレーを仕掛けてくると、集中力の高い守備で対応。そして残り39秒、パワープレー返しの大チャンスを迎えたが、自陣の中央でフリーで持った計盛が放ったシュートは枠外へ外れてしまう。「今日も勝ち切れないのか……」という空気が漂っていた残り6秒、ついにそのときが訪れる。
相手のシュートを上原が防ぐと、そのこぼれ球を畠山勇気が拾うと、狙いすましたシュートがゴールへと吸い込まれた。ベンチも含めて大きな歓喜が生まれつと同時に、金井一哉監督がしきりにピッチ内へと「ディフェンス、ディフェンス」と声を掛ける。残り時間を守り切り、ピッチには再び大きな歓喜の輪が生まれた。
強敵・立川・府中を3-2で破り、Fリーグ選抜“二期生”は7試合目で待望の初勝利を手にした。
完成度はまだ30パーセントくらい
金井一哉監督(Fリーグ選抜)
──今日の試合を振り返って。
今日もたくさんのお客さんに来ていただきありがとうございます。やっと1勝を取れたので、率直にホッとしたというのが本当の気持ちです。ですが、私たちが求めているもの、目標としていることは、選手が将来、日本代表になって世界の舞台で戦えるようになること。また一から、次の試合に向けて準備をしていきます。
──残り6秒でゴールが決まった瞬間、そして勝利を決めた瞬間、どんな思いでしたか?
ゴールが入った後は、「最後に守らないとやられる」というのが正直な気持ちでした。「やった!」というよりも「まだディフェンス、ディフェンス」とという声を掛けました。それで終わった瞬間は、選手が本当に頑張ってくれて、この15人と一緒に勝利を味わえたことがうれしかったです。このチームで勝てた喜びの感情が出てきました。
──22日に、U-20日本代表としてAFCアジア選手権で優勝したメンバー5人が戻ってきて、ようやくまた15人でメンバーを組める状況です。ここまで7試合やってきて、完成度としてはどうですか?
前節は正直、(組み合わせや連係が)合わない部分が見えました。ただ今日はそういった戦術の細かい話もしたと同時に、ミーティングではまず、「勝ちたい気持ちをどれだけ強く持てるか。そういう選手だけがピッチに立てる」という話をしました。そういう気持ちを伝えてピッチに送り出しました。
気持ちと気持ちが一緒になったときは、戦術を超えたいいプレーができていました。もちろん、コンビネーションをもっと深くしていかなければならないですし、数字ではまだ30パーセントくらいです。伸び代はまだまだあるので、しっかりとトレーニングをしていきたいです。
磯村直樹(Fリーグ選抜)
──今日の試合を振り返って。
初勝利は本当にうれしかったですが、33試合のなかでは1回の勝利。これを続けないといけないですし、それは常にある課題です。今日の勝利に満足することなく戦っていきたいと思います。
──残り6秒でゴールが決まった瞬間、そして勝利を決めた瞬間、どんな思いでしたか?
(残り6秒の)ゴールの瞬間は嬉しかったですし、残り時間もなかったので「よし勝った!」という気持ちが正直にありました。でも時間を見たらまだ6秒あって、そこで思い出しました。「ここで締めないといけない!」とすぐにベンチでも話をして、残り6秒を耐えました。そこでもし失点をしていたら……。そう考えたらゾッとしていたので、終わった瞬間はホッとした気持ちがありました。
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