更新日時:2019.09.24
31歳での日本代表デビュー。“大分のダルシム”森洸が日本代表にもたらす新たな可能性とは?
PHOTO BY軍記ひろし
日本代表で生き残っていくために
キックオフから6分27秒、その瞬間は訪れた。バサジィ大分の森洸がフットサル日本代表での公式戦デビューを飾った。
「入場した時に、胸が高ぶるものがあった。ピッチに入った時はすごい緊張していました」
2ndセットから3rdセットに切り替わるタイミングだっため、一時的に滝田学が務める2ndセットのフィクソに入った。すると、ピッチに立って数十秒後に早速チャンスが訪れた。
左前方でボールをキープした森岡薫を斜めにクロスしながら追い越す。足裏での落としを受けると、左足で迷うことなくシュートを放った。相手に当たって外れたものの、フィクソでありながらゴールに積極的に絡んでいく、自分らしいプレーを最初に出せたことで緊張がほぐれたという。
今シーズンのFリーグではここまで18試合で14ゴールの得点ランク4位。同じ14ゴールを挙げている大分の仁部屋和弘と並び、日本人選手の中でトップに立つ。守備を主な役割とするフィクソの選手としては驚異的な数字といっていい。Fリーグで際立った活躍を見せるフィクソは、30歳を超えて初の日本代表入りを果たした。
ブルーノ・ガルシア監督から期待されるのは、得点力はもちろん、182センチのサイズと長い手足を生かしたディフェンスだ。実際に、タイ代表戦でも縦パスに対するインターセプトや、ピヴォにボールが入った後のタイトなマークを見せた。
「監督からもそこは求められています。最低限クリアしないといけない。その上でプラスアルファを出せるかだと思っています」
タイ代表との国際親善試合のメンバーに選ばれたことが発表されると、たくさんのメッセージが届いた。試合会場となったシティホールプラザアオーレ長岡には、家族や、地元の友人も駆けつけてくれたという。大きな期待を感じているからこそ、この場所で生き残っていきたいという気持ちは強い。
「これからステップアップしていきたい。第2戦でチャンスがあるなら、今日以上のプレーをしたい。守備もできて、攻撃もできるフィクソというのをピッチで示したい」
ニックネームは手足の長さと、日本人離れした風貌から“ダルシム”。大分のダルシムから、日本のダルシムへ--。大型フィクソ・森洸の飛躍は、そのまま日本代表ののびしろにつながる。
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