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作成日時:2023.07.07
更新日時:2023.07.07

ファン・サポーター、後援会、スタッフ、ホームタウン、選手「本当に愛にあふれている!」鍛代元気が語るベルマーレのここが魅力6選! |Fリーグクラブ特集

PHOTO BY本田好伸、湘南ベルマーレ、高橋学

ベルマーレを愛し、ベルマーレに愛され続けた男、鍛代元気。

幼い頃からJリーグの“ベルサポ”としてゴール裏で飛び跳ね、Fリーガーとして愛するクラブのエンブレムを胸に、フットサルでキャリアを重ねた。

2014シーズンから3シーズンはブラジルでプレーしたものの、帰国後もクラブに復帰し、2023年3月、ベルマーレの選手として現役選手としての幕を下ろした。

いったい、このクラブのなにが彼をそこまで惹きつけてきたのか。文字通り「ベルマーレは人生の一部」という鍛代が、このクラブの語り尽くせないほどの魅力の一部を語ってもらった。

魅力その1「ファン・サポーター、日本一でしょ!」
魅力その2「後援会のお偉いさんたちがアツすぎ!」
魅力その3「スタッフがハードワークしすぎてる!」
魅力その4「ホームタウンのみんなが温かすぎる!」
魅力その5「次のミスター・ベルマーレはこの男!」
魅力その6「逆に、ベルマーレのここはダメ!?」

※取材は3月8日に実施しました

魅力その1「ファン・サポーター、日本一でしょ!」

どこと比べなくても、僕が「日本一」と思っていたらそれでいいですけど、人数も声の大きさも熱量も日本一のファン・サポーターだと思いますし、本当に心強い存在です。

僕はベルマーレと対戦したことがないのでわからないですけど、アウェイチームとして戦っていても、いい意味であおられて「絶対負けるか!」「あのサポーターを黙らせたい」というモチベーションになるんじゃないかと思います。

2017シーズンに前年度リーグ王者のシュライカー大阪に逆転勝ちした平塚での試合は「伝説の試合」と語り継がれているそうですけど、あれはサポーターに勝たせてもらったと思っています。

それくらいすごかった。なにがすごかったか、言葉にするのが難しいくらいすごかったですね。声も、雰囲気も、相手からしたら四面楚歌の状態だったと思います。

Jリーグの試合の観戦を終えたサッカーのサポーターたちも来てくれたので、スタンドが “全方位ベルマーレ”でした。そのなかでゴールを決めたアルトゥールがサポーターをあおりに向かって、それでサポーターもスイッチが入った。声や鳴り物、相手へのブーイングで雰囲気を作ってくれました。2点を先制されていましたけど、1点返したことで会場中がものすごく盛り上がって、日本であんな経験を味わえる機会はなかなかないと思います。

そのシーズンはプレーオフに初めて出場できて、サポーターが駒沢を埋め尽くしてくれて、ピッチに立っていたら、会場が揺れたように感じました(笑)。ベルマーレが日本のフットサル界を盛り上げる存在だと確信できるくらい、最高のクラブだと思っています。

僕のFリーグでのホーム最終戦は、サポーターとスタッフが連携して、入り口やロッカールームに入っていく通路にもユニフォームをかたどった幕が張ってあって、扉を開けた瞬間の迫力がすごかった。血がたぎるというか、テンションを上げてもらいましたし、“ワクワクを超える緊張感”をもらいましたね。やってくれることが、いちいち粋なんです(笑)。

そういうところが、好きですね。

魅力その2「後援会『FAO』のお偉いさんたちがアツすぎ!」

後援会『FAO』(ファオ)のみなさんが、2021シーズンの開幕前に花火を打ち上げてくれて、2022シーズンには小田原駅前を封鎖して盛大にパレードを開いてくれました。どちらもすぐに実行できるものではなく、何度も会議をして、各所の調整を繰り返して成り立っているものです。時間とお金を注いでくれる熱い人たちがこんなにいると感じられる機会はなかなかないですよね。

会場確保の関係で、オーシャンカップを開催できないかもしれないというシーズンがありましたが、後援会の人たちが手を挙げて小田原で開催したんです。民間の大会じゃなくて、Fリーグの公式大会ですよ。それを「自分たちでやろうよ」と言って動き出して、成功させてしまうバイタリティは本当にすごいです。

ホームゲームでは、モップ係や担架係をしてくれていて、聞いたら地域の重鎮の方ばかり。普通はそんなことしてくれないと思います(笑)。ピッチレベルでお会いすることが多いので、そこで会話が生まれますし、その方がどういう会社の人かもわかる。一人の人間としても学びになるような環境はなかなかないと思います。サテライトの選手は一緒にホームゲームの設営もしますし、そんなことは普通に考えたらあり得ないですよね。

試合中に盛り上がっている様子を見ていても、本当にクラブのことが好きなんだなと感じますし、その姿に後押しされて、僕たち選手は頑張れる。いい相乗効果になっています。

僕がFリーグ通算200試合出場を達成した時に「おめでとう!」と声をかけてもらったのですが、その「おめでとう!」にすごく気持ち込もっているんです。選手入場時はいつも入口で待ってくれていて、「行ってこい!」と言ってくれる。すごくうれしいですし、熱いですね。

魅力その3「スタッフがハードワークしすぎてる!」

世間では最近、「賃上げを」とか「働き方改革を」と言われますけど、ベルマーレのスタッフは、フォーカスするところに一点集中して、みんなで進んでいくパワーがすごい。コロナ禍で人がいないなかでも「ホームゲームを盛り上げるためにどうするか?」となって、いきなりバンドを組んじゃいましたから。「そこまでします?」って思いました(笑)。

その原動力はクラブのことが好きだから出てくると思いますし、「このクラブで働いていたい」「楽しいから」という思いがあるからこそ。「今日も仕事か……」と思いながら働いている人たちの間では、建設的な意見は出ないと思います。「クラブを良くしたい!」という共通認識があるからハードワークできている。財政が苦しい時期もあったと思いますけど、経済力も競技力もどんどん上向きになっていったのは、全員がハードワークした結果ですよね。

その根幹がクラブ愛だと思うのですが、クラブのために全部を犠牲にしているわけではありません。ベルマーレは、自分のキャリアアップやスキルアップのことも含めて、「ここで働きたい!」という人が集まっているクラブだと思います。

最初はスタッフがほとんどいないような状況から始まって、昨シーズンまでいた地元出身のふみちゃん(広報・遠藤ふみかさん)が入ってきてくれて、金井(智之)くんも現役引退後にフロントスタッフに就任してくれて、そうした人たちのバトンがつながっていると感じます。一つのストーリーが出来上がっているなと思います。

魅力その4「ホームタウンのみんなが温かすぎる!」

クラブのYouTubeで『地域紹介チャンネル』が始まって、ホームタウンのいろいろなところへ行くことが新鮮で、「もっと前からやりたかったな」と思うくらい、いいお店、いい人が多いです。

子どもの頃の行動範囲はかなり狭かったので、僕が住んでいた街から小田原市まではすごく遠いイメージがありましたが、小田原城には忍者の体験なんかもあって、実は子どもが遊べる場所もすごく多い。ホームゲームついでに、旅行に行っている人もいますよね。僕自身、まだまだ知らないことはありますけど、楽しい場所ばかりです。

それに、みんないい人ばかりです。何か1つの質問をしたら10になって返ってきますし、なんでもないような話にも付き合ってくれます。一人ひとりが街のおすすめを知っていて、カメラが回ってない時のただの会話でも「あそこのお店はいいよ」「あそこは子ども連れで遊べるよ」と教えてくれるんです。小田原市の人は小田原のことが好きで、松田町の人は松田のことが好きで、「地元のことをもっと知ってほしい!」という思いが溢れ出ていると思います。

本当に支えてもらっている感じがしていて、試合になるとそうした方たちの「ベルマーレ、行ってこい!頑張れ!」という思いを強く感じます。

魅力その5「次のミスター・ベルマーレはこの男!」

新シーズン、一番楽しみにしているのは、菊池大介選手です。今までJリーグでプレーしていて、フットボーラーとしての基礎技術が高い。サッカーからフットサルにどう順応するのか。もしくは彼の技術がフットサルでもそのまま生きるのか、楽しみです。Jリーグのベルマーレでは「10番」を背負っていたこともあって、その重圧に応えたメンタルはチームにとってもプラスになるはずです。そうしたメンタリティを言葉や行動で示してくれると思います。期待値と不明値があるなかで、僕としては断然、期待値が高いですね。

同じようにJリーガーからFリーガーに転身した島村毅さんや松井大輔選手を見ていると、いいフットサル選手になれるんじゃないかと思っています。以前までのトレンドは、みんなが走り回ってスペースを使う傾向がありましたが、最近のフットサルは“分業制”になっているなと感じていて、スペシャリティを持つ選手が力を発揮できる傾向にあるな、と。

例えばプレーの幅は狭いけど、フィクソとしての仕事は絶対できるような選手が活躍できている。島村さんで言うと、フィジカルに特化していて、“いろいろなことをしなくてもいいスペシャリティ”を持っている。なので菊池選手は、フットサルに順応し切っていなくても、彼のスペシャリティを発揮できる状況を作ればいけるんじゃないかと思っています。

あとは、一番長く在籍しているシュンタ(内村俊太)にも頑張ってほしいですね。同じシーズンに入団した選手ですし、日本代表にも関わった選手ですから。彼が年長選手に近い立場になるので、「あのシュンタがベテランかぁ」と思って見るのが楽しみですね(笑)。

若い選手にも頑張ってほしいですね。長野に期限付き移籍したリョウヤ(籔内涼也)は、期限付きなので戻ってくる前提ですけど、「湘南に帰ってきてください!」「湘南に必要なんです」とクラブに言わせるくらい成長してほしい。あとは、ケンシン(牧野謙心)がどこまで点を取れるか。彼は点が取れなさすぎて、練習中のシュート練習でゴールが決まるとそれだけで周りがすごく盛り上がるんです(笑)。対人に強い選手なので、そこで彼の力を発揮しつつ、チャンスメイクや点を取る姿を見たいですね。ケンシンは大人しいキャラですけど、松井選手をFリーグで最初に吹っ飛ばした男ですし、内に秘めた闘志を持つ、やる時はやる男ですよ。

次の“ミスター・ベルマーレ”ですか? これは難しいですね……。前身のロンドリーナからずっとプレーしていた“初代ミスター・ベルマーレ”の中村猛さんがいて、その次にサテライトからベルマーレ一筋でプレーしてきた刈込(真人)がいましたが、2人に匹敵するような選手がこれから出てくるイメージは簡単にはできないですね。

ただ、“ベルマーレ感”で言うと、佐藤玲惟ですね。何をもって“ミスター・ベルマーレ”とするかはうまく言えないですけど、彼はオフ・ザ・ピッチでの活動もクラブのことが好きだから率先して、地域のために活動している。「よし、やろう!」ではなく、好きだから自然と行動に移せているタイプ。候補を挙げるとしたら彼でしょうか。

本当は「みんな」って言いたいですけどね。ベルマーレらしい選手たち全員が魅力的です!

魅力その6「逆に、ベルマーレのここはダメ!?」

ベルマーレの良くないところですか……難しいですけど、愛は盲目的になってしまうので、クラブのことが好きだから大変な仕事もできちゃうし、フォーカスできますけど、そこが心配ですね。24時を回って仕事をしていても、クラブのことが好きだから「大丈夫!」と言えてしまうかもしれないですが、「そこまでやっちゃダメでしょ」って思う時はありますね。

ただベルマーレって、本当に愛があるクラブで、人間味に溢れる人がとてもたくさん関わっています。まずはホームゲーム会場のグルメを楽しんでもらうとか、選手が参加するイベントに来てもらうと、「なるほど、元気が言っていることがちょっとわかるかも」ってなるはずです。ベルマーレと接点がない人は「どんなものか?」「元気がなにを言ってるんだ?」と、騙されたと思って来てもらいたいですね。きっと「なるほどね」ってなると思います。

一番は試合を見に来てほしいですけど、ベルマーレは試合以外の取り組みもたくさんやっているので、イベントにも参加して、選手の人間性やイベントのおもしろさを感じてもらいたです。

それと、ベルマーレに関わったことのある人は、ぜひ選手を褒めてあげてほしいです。どのプレーでも「あれはよかったね」と言ってあげてください。もしかしたらその一言が選手生命をもう1年、延ばすかもしれません。スタッフにも声をかけてほしいですね。甘やかしてほしいわけではなくて、その言葉がうれしいから「じゃあ次も」という気持ちにつながるんです。

これは「#Thanks Respect」の考えに近いかもしれないですけど、正当に評価をされて、「良かったね」と言われれば、次も頑張るパワーになる。スタッフで言えば、次のイベントをより良くするために頑張れる。そうなれば参加するみなさんは次も楽しく参加できる。お互いがwin-winになるような関係を築けたらより良くなって、より魅力的なクラブになると思います。

ベルマーレの魅力をいろいろお話しさせていただきましたけど、「これがあるから好き!」というのではなく、無条件の愛というか、ベルマーレの存在そのものが好きなんです(笑)。働いている人からも「このクラブのことが好き!」という気持ちが伝わってきますし、チームを離れた選手に対してサポーターが弾幕を掲げる温かさも魅力だなと思っています。

みなさん、もしよかったらベルマーレファミリーの一員になってみませんか?

Fリーグクラブ特集|湘南ベルマーレ「湘南があるから」

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