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作成日時:2023.08.05
更新日時:2023.09.18

さいたま新加入の元WEリーガー山崎円美が語る、フットサルの魅力「周りとつながりながらチーム全員で1点を取って、喜びを共有できる」

PHOTO BYさいたまサイコロ

2023年7月、女子プロサッカーリーグの「WEリーグ」から、新たに「Fリーガー」が誕生した。

山崎円美、33歳。

2006年にASエルフェン狭山(現ASエルフェン埼玉)に加入し、アルビレックス新潟レディース、AC長野パルセイロレディースでなでしこリーガーとしてプレーし、2021年のWEリーグ開幕後は大宮アルディージャVENTUSでプロサッカー選手まで登りつめた。

そんな山崎が、現役引退を発表したのは6月末のこと。メディアの仕事を始める前まで、VENTUSのユニフォームを着てNACK5スタジアムに通っていた私にとっては、かなりショッキングなニュースだった。

それから約2週間後、女子フットサルのトップリーグに所属する、さいたまサイコロからの発表にはさらに驚かされた。SNSに表示される、「新加入選手のお知らせ」と「山崎円美」の名前。思わず画面を二度見した。

これは話を聞かねばなるまい。

7月16日、リーグ戦の会場で山崎に声をかけると、私の顔を覚えてくれていたようで「何してるの!びっくりなんだけど!」と笑顔を見せる。

サッカー選手から、フットサル選手。
ファン・サポーターから、記者。

お互いに立場を変えた1年越しの再会の場で、今回の競技転向の経緯と、Fリーグデビュー戦を終えた率直な思いを聞いた。

取材・文/青木ひかる

フットサルで、埼玉を盛り上げたい

──改めてよろしくお願いします。フットサルを本格的にプレーするのは初めてですか?

初めてです。とくに守備の部分で一番今課題を感じていて、苦戦しています。今日の試合も、ヘディングでクリアをしようとしてファウルを取られた時に、「サッカーじゃないから!」と審判から注意されてしまいました。

──加入をしようと思ったきっかけは?

まず、サッカー選手を引退した理由がいくつかあるんですけど、そのひとつに自分でフットサルイベントを開きたいというのがありました。ただ、プロサッカー選手としてそういう活動をしようとするとかなり制限があるんですよね。でもそのうち、フットサルがどんどん楽しくなってきて、どうしようかなと思っていたんです。

そこからご縁があって、さいたまサイコロの試合を見に行かせてもらって、お試しで練習に参加しました。話していくうちにスタッフさんの思いや、ひたむきに競技に取り組む選手たちがすごく素敵だなと感じたし、すごくおもしろそうだなと。

WEリーグはプロですが、フットサル選手はフルタイムで働きながら、逆に月謝などを払ってプレーをしていたりします。選手だけじゃなくてスタッフの人たちも、「このチームを強くしたい」と本気で思っている。その気持ちに感動しました。このフットサルという競技で、自分の出身地の埼玉を盛り上げていきたいし、自分もこのチームの力になりたいと思って加入を決めました。

──サッカーはもう今年で引退しようというのは決めていた?

いや、決めていなかったです。でもシーズンが終わって、来シーズンどうしようかなと考えていた時に、「もうプレーヤーじゃなくてもいいかも」という気持ちが自分のなかで生まれてきて。そこで、さっき言ったイベント開催が楽しくなって、サッカーはもう選手じゃなくて、違う関わり方をしてもいいかなと思い始めたんです。

今までだったら、自分のなかでサッカー選手を辞めるなんて絶対考えられなかったし、選択肢にはなかったんですけど、「あ、自分、今なら引退できる」って思って決断しました。

ただ、1週間後くらいに、また“選手”になるっていう(笑)。自分でも驚きです。



みんなで1点を取れることが、この競技の魅力

──たしかに、急転直下ですね。

本当ですよね。あとは引退を発表したあとに、「お疲れさま」っていう言葉よりも、「もっと見たかった」っていう反応がすごく多かったんですよ。それもあってかな。最後のほうは大宮でも全然試合に出れてなかったから、こんなふうに言ってくれる人たちの気持ちに応えたいなって。

そしたらそのチャンスがすぐに巡ってきたことと、さっき言ったとおりこの競技をもっと盛り上げたいっていう思いも重なった感じですね。

──自分にとってはやりたいこともできるし、ポジティブなことしかないと。

そうそう!マイナスなことが何もなくて。

──さいたまへの加入が発表されたときも、SNSでは「また見に行ける!」という反応がすごく多かったですね。

はい。とてもうれしかったです。なので、これから自分だけを見たり応援してもらうんじゃなくて、フットサル界全体に興味を持ってもらえたらいいなと思います。

あとは、WEリーグからも選手が流れやすいようにとか、競技環境も整えていくために、自分に何ができるのかを考えていきたいです。

──同じ足でボールを扱うにしても、全然違う競技だと見てるだけでも思うので、やり始めるともっと違うと思います。そのなかでも、「自分のここだったら生かせそうだな」とか、「サッカーをずっとやってたからこそ、ここは勝てそうだな」みたいな部分はありますか?

自分は、人と連係するプレーが得意なんですよ。サッカーでもフォワードをやることが多かったですが、一人で打開っていうよりも、周りとつながりながら点を取るプレースタイルだったので、そこは強みになるかなと。フットサルはコートが小さい分、たくさんコミュニケーションを取りながら、みんなで1点をとりにいける。今はまだまだですが、チームメートと認識を合わせながら勝つことができたら、よりうれしさや楽しさも増します。

ゴールまでのイメージをみんなで共有して、そのとおり点が取れた時の喜びが、この競技の魅力だと思うし、自分が選手としてもっとやりたいと感じた部分なので、そういうプレーをたくさんしていきたいですね。頑張ります!いっぱい取り上げてください!



■山崎円美選手プロフィール

出身地:埼玉県
生年月日:1990年6月9日
身長・体重:166cm・57kg
ポジション:FP

●サッカー選手歴

安松FC/TSガールズ
ラガッツァFC
所沢市立安松中
ASエルフェン狭山FC
浦和レッズレディースユース
アルビレックス新潟レディース
AC長野パルセイロレディース
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
大宮アルディージャVENTUS



■さいたまサイコロ直近の試合結果

8月5日(土)

時間 カード 会場 見逃し・ハイライト
13:15 アニージャ湘南 2-0 さいたまSAICOLO 福井県営体育館 SPOTVNOW

■試合日程

8月25日(土)

時間 カード 会場
19:00 流経大メニーナ龍ケ崎 vs さいたまSAICOLO ニューライフアリーナ龍ケ崎

9月3日(日)

時間 カード 会場
17:45 フウガドールすみだレディース vs さいたまSAICOLO アリーナ立川立飛

9月18日(月)

時間 カード 会場
15:00 さいたまSAICOLO vs 福井丸岡ラック グリーンアリーナ神戸

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