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作成日時:2023.09.04
更新日時:2023.09.05

【F1第13節|記者会見/すみだvs横浜】開始10秒で先制→その後40分間、耐え凌いで1-0で“ホーム4連勝”。北隅智宙監督「選手が全てにおいてパーフェクトだった」

PHOTO BY高橋学

9月1日、Fリーグ2023-2024ディビジョン1の第13節、フウガドールすみだvsY.S.C.C.横浜が墨田区総合体育館にて行われた。

すみだにとって、横浜は前回の対戦で7-1の大敗を喫していた因縁の相手だ。また、前節の浦安戦は前半を完璧な展開で進めるも、後半に崩れてしまっていた。この試合はそうした“嫌な流れ”を断ち切るためにも大事な一戦だった。

試合はキックオフ直後、わずか10秒で動く。3秒で右CKを獲得したすみだは、キッカー中田秀人から中央への速い浮き球を星龍太がダイレクトで縦に落とし、受けた田口元気がフィニッシュに持ち込んだ。これは清水誠也に当たってしまうが、弾かれたボールに反応した中田がエリア内右からファーへと送って、清水がゴールへと流し込んだ。

その後、すみだは横浜の猛攻を受ける展開が続いたが、GK岸将太を中心に堅守をみせ、40分間を無失点で乗り切って1-0で試合終了。ホームで見事な逃げ切り勝利を収めた。

試合を終え、北隅智宙監督とキャプテン・畠山勇気が記者会見に出席した。

ファイナルシーズンは上位リーグで

●フウガドールすみだ|北隅智宙監督

──試合を振り返って。

前節とのゲーム期間が短いなか、選手たちは本当によく切り替えて今日に向かってくれました。前節のように立ち上がりでスコアを動かして自分たちが思っていたような展開に持っていけました。後半、どういうプレーをするかというところでは、選手たちが全てにおいてパーフェクトプレーをした結果、フットサルではなかなか珍しい1-0というスコアにつながりました。

フットサルはスコアが動く競技とはいえ、今年はスコアを動かされ、難しいゲームになっていたことは結果に表れています。今日のように粘り強く守備をできた試合は間違いなく勝てますし、スコアを動かされたとしても逆にもう1点、こちらから動かしていけるようなチームになってきています。前節の浦安戦やこれまでのゲームで学んだことから、選手たちが1試合1試合成長しているのは目に見えてわかります。改めて、チームとして選手・監督、スタッフ陣を含めて全員がいい仕事をできています。

それと同時に、やはりすみだのホームは特別で素晴らしい場所です。サポーターの力強さを本当に感じるようなゲームが多いですし、改めてその力は素晴らしいと感じながら戦えています。これでホーム5勝目。絶対に勝たなきゃいけないと、みんなが理解してプレーできています。

次は北九州戦ですが、アウェイでいい結果を出すことで本当に力をつけたと言えるので、次節は(今季初となる)アウェイの勝利を目指します。みんながそういう気持ちでいるので、いい準備をして試合を迎えられたらと思っています。

──今日の試合のプランは、前回の横浜戦で大敗したことを踏まえてのものか、前節・浦安戦の課題を修正してきたものなのか、どちらでしょうか。

一度対戦している点では、テクニカル部門に素晴らしいスタッフ陣がそろっているので、彼らの仕事が常に自分にいい気付きを与えてくれています。(前節の浦安戦から)数日で大きく何かを変えることはできないので、マインドセットをしました。

今週のトレーニングの最初のミーティングでは、「あの1試合は負けたけど、残り10節のうちの10勝すれば自分たちは上位にいる」という話をして臨みました。自分たちはこの順位に甘んじていません。少しでも上の順位にいって、ファイナルシーズンは上位リーグで戦うというところを目指しています。ここを勝ったら残留だよね、残留に近づくよねということではなく、少しでも目の前の1試合に勝つというマインドで、週の初めから取り組めました。それがこの結果につながったと思います。

選手には伝えたんですけど、先週のゲームが終わったタイミングでたぶん一番メンタル的に難しいのは自分でした。選手は思ったよりも切り替えられていたと思います。負けて悔しくないやつはいないので、そういう意味でも、選手の顔色を見た時に、こいつらやれるなって思いました。今日は前節の学びを生かしながら、フットサルというものの怖さだったり、そういったところを意識して、みんな最後まで集中してやってくれたから勝ちにつながったと思っています。

──攻撃の部分では、最初の10秒で先制した後、引いた位置からのカウンターを狙ってるように見えました。監督から指示があったのでしょうか?

前節の浦安戦もそうですが、相手のタレントを個人で抑えることは、自分たちのリソース的に不可能です。そのなかでどうやってボールを奪って攻撃にいくか。攻撃はゴールを決めるところが目的だと思うのですが、守備はボールを奪うだけじゃなく、守備からどう点を取るかだと思っています。タレントを引き込んで、(相手陣内の)奥にスペースを残したまま、どうやってボールを奪ってフィニッシュにいくかというところは、自分は守備の練習を比較的多くするので、(守備と攻撃が)つながってきます。

守備では、日本を代表する左利き・堤優太選手をどう抑えるかが重要になってきます。常にグループで対応していく構造をつくり出すこと。それで彼らも焦れて、いつプレスが来るのかというところで駆け引きをしながらプレーできたからこそ、こういうゲーム展開につながったのかなと思っています。

前節の浦安戦も全く同じです。浦安戦も非常にいいタレントがいるなかで、どのように守るかが完璧にはまった20分だったので、それを今節に生かして実行できました。相手のミスを誘発したり、自分たちがカウンターにいったりすることを多くできたのは、そういう部分にあると思っています。

──試合を通して岸選手が圧巻のセービングを見せていました。

彼は前節、18歳の選手(入江悠斗)にポジションを奪われています。一つ言えるのは、シュートストップに関しては日本を代表するトップレベルのキーパーだということです。

このゲームが終わったからお話ししますが、前節、大事な“6ポインター”で入江を使うといった時に、たぶん彼は不満だったと思います。ただ、そういうゲームで入江に40分のチャンスを与えるなか、自分が伝えたのは、岸は怪我などを含め、足の状態が良くないなかでも、いろんなところで彼の力になってやってほしい、と。下からの突き上げがあるなか、入江がピッチに立った時にどのように振る舞うべきかを改めて考える時間になったと思います。

怪我の治療などもそうですが、本当にこういうゲームになることを想定した前節と今節の起用法はハマったなと。記憶に一番新しいのは全日本選手権ですよね。大きくクローズアップはされてないですけど、岸がこうやってこのクラブを日本一に導いたので。やはりあの試合(準決勝で1-0で勝利した横浜戦)も堤選手に何本もシュートを打たれて、それを彼が全てシャットアウトしました。相性の良さだったりがゲームを構成する一つの要素だと思いながらも、あれだけの力でプレーしたのは彼自身の力。岸が、これをきっかけにまたよりよいキーパーになってくれればいいと思います。入江とは違うタイプなので、そういうところもうまく戦略的にはまりました。

課題を修正して勝利につなげられた

●フウガドールすみだ|畠山勇気

──試合を振り返って。

前節の反省をしっかり修正できたゲームだったと思います。直近の何試合かは、自分たちが先制して主導権を握れていたなかで、特に前節は後半に逆転されてしまって。今日は選手全員が前半を全集中してやれた分、後半は本当に浦安戦に近い試合だったので、そこをしっかり修正できて勝利につなげられました。他のところでもどんどんいいほうに持っていけるように、すぐ反省・修正して、次の試合も頑張っていきます。

──ファイナルシーズンに向けた上位リーグ争いはし烈になると思います。得失点差も重要になってきますが、攻撃力が高い横浜に対処できる守備の高さが目立つ一方、攻撃はどのように改善していきますか?

そこがやっぱり難しいところです。昨シーズンであれば、(清水)和也くんが点を取ってくれていたのですが、それが今はありません。でも今は、前線でセットプレーから北村(弘樹)がボレーで決めたり、前々節の北海道戦でも中田がセットプレーから点を取ったりと、どの試合もセットプレーとトランジションのカウンターにはチャンスがあるので、そこに関しては少しずつ精度も上がってきていると思います。

あと、得失点で気にするところはやはり、前回の横浜戦は7失点しちゃっていますし、崩れた時に大量失点をしないことも、自分たちには必要だと思います。

もちろん、勝ち点のほうが重要なので、やっぱり勝たないと。前節の試合後に話したのですが、いつかは試合に負ける時が来る、その次の試合がすごく大事だなと、個人的には思っています。今日また勝てたことで連勝が見えてきますし、得失点も大事ですけど、やっぱり勝つというところに自分たちは目を向けてやっています。

──試合を通して岸選手のセーブが目立ち、残り2分では特にすみだの堅守が光りました。選手としてどのようなことを意識しましたか?

コジータ(岸将太選手の愛称)とは一緒に住んでいるのですが、前節は出てなくて、すごく悔しそうでした。今日は試合前から出れそうな雰囲気があったようで、この試合への思いがすごく強そうだな、と。

失点を0で抑えてすごいと素直に思っていますし、やはりコジータはシュート打たれまくって、止めまくってる時がすごくいいイメージがあります。その雰囲気はお客さんにも伝わると思いますし、ピッチでも選手たちがいつも以上に体を張ったり、声を出したりというところにつながっています。

残り2分間に関しては、いつもだったら栗本(博生)が出ているポジションに自分と(清水)誠也さんが出ていたんですけど、他の(星)龍太さんと(諸江)剣語さんと中田が安定感のある守備を毎回してくれているので、自分はすごくやりやすかったです。向こうがパワープレーをしてきたら、「いける!」と思っていました。

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