12月22日から24日かけて、町田市立総合体育館にてＦリーグ2023-2024ディビジョン１ファイナルシーズンの町田ラウンドが開催され、上位リーグと下位リーグの第23節、第24節が行われた。

厳しい日程のなか首位・町田にも圧勝

2回戦総当たりのリーグ戦22節を終え、上位6チームと下位6チームが最終順位を争うファイナルシーズン。ペスカドーラ町田の初優勝か、逆転での7連覇を狙う2位の名古屋オーシャンズか──。リーグタイトルの行方に注目が集まるなか、町田ラウンドを席巻したのは5位・バサジィ大分だった。

23日、上位リーグ・第23節で名古屋と対戦した大分は開始2分28秒に先制点を献上してしまう。しかし7分、左のCKを得ると橋本澪良がゴール前へ蹴り込んだボールが相手に当たり、オウンゴールを誘発。第1ピリオド8分には高溝黎磨が、19分には野口茅斗が追加点を挙げ、3-1とした。

大分は優勝の可能性こそ残していないが、「自分たちは昨季、残留争いをしていた。モチベーションは下がることはなく、目の前の1試合に勝つことが大きな目標」と話す狩野新監督の言葉通り勢いに乗る大分に対し、名古屋は優勝に向けて負けが許されない状況。第2ピリオドは、試合再開と同時にパワープレーを仕掛けてくる。それでも、粘り強いディフェンスとGK上原拓也の好セーブでゴールを守り続けていると26分、仁部屋和弘がパワープレー返しを決めてさらに点差を広げる。その後、37分と40分に失点を喫したものの最終スコアは4-3で大分が勝利。レギュラーシーズンが続く連勝記録を5に伸ばした。

名古屋とのタフな試合を制した翌日、大分は首位の町田と上位リーグ・第24節に臨んだ。町田は第23節を2日前に終えているため、大分は日程的にも不利な状況だった。だが大分は開始4分、陣川凌とのワンツーでゴール前に抜け出したリシがゴール左上にシュートを突き刺し、先制弾を決めてみせた。

第1ピリオド17分、大分は失点しスコアを振り出しに戻されたが、その直後、自陣でボールを回収した仁部屋が相手ゴール前へドリブルで相手をかわしながら持ち上がり、そのままゴール右下へシュートを流し込んだ。

2点リードで迎えた第2ピリオドも、大分の勢いは止まらない24分に高溝がリシとのコンビネーションからゴールを決めると33分、陣川にも得点が生まれる。スコアを4-1とすると、町田がパワープレーを開始してきたが、36分に仁部屋がパワープレー返しを沈めて5-1。残り1分59秒に1点を許してしまったが、5-2で大分が勝利。優勝を争っている2クラブから勝ち点6を奪い、6連勝を収めて3位へと順位を上げた。

なお、町田ラウンドを終えて首位・町田と2位・名古屋の勝ち点差は4。1月の名古屋ラウンドと墨田ラウンドで行われる3試合の結果にタイトルの行方は委ねられた。

■試合結果

12月22日（金）

12月23日（土）

12月24日（日）

■順位表

上位リーグ

下位リーグ

■次節試合日程

1月6日（土）

1月7日（日）

1月8日（月・祝）