2月19日、名古屋オーシャンズは、今シーズンをもってフエンテス監督が退任することを発表した。

スペインの名将が5年の任期を終え退任

フエンテス氏は、2005年からスペインの強豪エルポソ・ムルシアの下部組織で監督としてのキャリアをスタートした。2014年からはクウェート、 イタリア、ベルギーでクラブをけん引。2012年には記者協会主催ムルシア州優秀スポーツ監督賞、2017年にはベルギーリーグ最優秀監督賞を受賞するなど、各国で名を馳せてきた。

2019年から、名古屋の監督に就任。今シーズンはペスカドーラ町田に首位を奪われ、最後まで優勝が決まらない状況にも陥った。それでも名古屋としての底力を発揮し、見事逆転優勝。最終戦後の会見では「どんな時も自分たちが勝てると信じてやり続けた結果」とコメント。就任してから5連覇を達成した。

フエンテスは公式ホームページにて、「日本最高のクラブで多くの時間を過ごすこの素晴らしい機会を与えてくれた人達に感謝します」と関係者に向けた思いを綴り、「来シーズンから私もチームのサポーターとして、クラブの成功を祈っています」と、今後の名古屋の未来の発展にエールを送った。

あわせて、フエンテス監督とともに名古屋を支えた赤窄孝GKコーチ、ビクトルフィジカルコーチの退任も発表されており、来シーズンからは指導体制が一新される形となる。

■フエンテス監督　退任のお知らせ

名　前　：フアン・フランシスコ・フエンテス・サモラ
生年月日：1979年9月12日(44歳)
出身地　：ムルシア（スペイン）
国　籍　：スペイン

《経歴》

■監督
2005-2013 エルポソ・シウダー・デ・ムルシア（スペイン2部）
2014-2015　Karma Sports Club（クウェート）
2015　　　 ルパレンセ（イタリア）
2016　　 アクア・サポネ（イタリア)
2017-2019 FPハーレ・ゴーイク（ベルギー）
2019〜 名古屋オーシャンズ

■アシスタントコーチ
2005-2013　エルポソ・ムルシア（スペイン1部）

《フエンテス監督コメント》

日本最高のクラブで多くの時間を過ごすこの素晴らしい機会を与えてくれた人達に感謝します。
義務を果たし、常に模範となり、公私ともに足跡を残せた満足感を持ってスペインへ帰ります。 私はこのチームというファミリーを構成するすべてのメンバー、事務所スタッフ、選手、コーチングスタッフ、そしてもちろんファンの功績を認めたいと思っています。
来シーズンから私もチームのサポーターとして、クラブの成功を祈っています。

■ビクトルフィジカルコーチ退任のお知らせ

氏　　名：ビクトル・デルガド・ガルシア
生年月日：1980年08月07日 (43歳)
出　　身：バルセロナ（スペイン）
国　　籍：スペイン

《経歴》

2002-2005　カタルーニャ女子代表監督、U-13カタルーニャ女子代表監督
2002-2004　C.E.DMサリア（スペイン3、4部）フィジカルコーチ
2003-2005　C.E.ビンシト（カタルーニャ1部）下部組織統括、U-15監督
2004-2005　ホリス2000FS（スペイン2部）フィジカルコーチ
2005-2020　体育授業に活かすフットサルの講師
2006-2008　ジローネラ（スペイン女子1部）監督
2008-2013　アレルスフットサル協会（カタルーニャ州）統括者、監督
2012-2015　U-17、U-21カタルーニャ女子代表監督
2014　　　 スペインユニバシアード女子代表分析スタッフ
2012-2016　カタルーニャ協会指導者ライセンス講師（フィジカル、メンタル担当）
2015-2016　サンタ・コロマ（スペイン1部）第2監督兼フィジカルコーチ
2016-2019　サンタ・コロマ・セカンドチーム（スペイン3部）監督
2016-2020　パコ・セラーノ・フットサルスクール　GKコーチ担当
2022〜　　 名古屋オーシャンズ

《ビクトルフィジカルコーチコメント》

名古屋オーシャンズは私にとって初めての海外経験でした。
タイトルを獲得することができたエキサイティングな2年間でした。
日本でお世話になったすべての人々にとても感謝しています。
皆さんのおかげで、私はプロとして成長し続けることができました。
ありがとうございました。

■赤窄GKコーチ退任のお知らせ

名　　前：赤窄　孝
生年月日：1986年02月13日(38歳)
出　　身：愛知県
国　　籍：日本

《経歴》

2018-2024　名古屋オーシャンズトップチームGKコーチ
2018-2024　名古屋オーシャンズU-18監督
2018・2021-2024　名古屋オーシャンズU-13監督
2022-2024 　JFAフットサルGKチューター

《赤窄GKコーチコメント》

トップチームのGKコーチとして、また育成年代の監督として、名古屋オーシャンズで出会うことができた選手たちと過ごした日々は、常に学びの連続でした。

死闘の末に今季の優勝が決まった瞬間の、言葉に表すことができない程に溢れ出した様々な感情は一生忘れることはありません。苦境の中でも、状況を好転させるために最善を尽くし続けるトップチームの選手たちの責任と覚悟の強さは、絶対王者に相応しいものでした。

育成年代の選手たちのめざましい成長の数々もまた、日々の原動力でした。選手たちの成長の瞬間を共にできることは育成年代の指導者にとって何にも変え難い喜びです。名古屋での未来への種蒔きはここで終わりますが、また新たな場所でも種まきを蒔き続け、日本のフットサルの発展に尽力します。

とても素晴らしい名古屋での指導者人生でした。名古屋オーシャンズに在籍した６年間、たくさんのお力添えをいただいた全ての皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございました。
皆様、またお会いできる日を楽しみにしています。