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【翔太と龍太、兄弟対談/前編】9年ぶりに実現した“奇跡の共闘”の先に。「龍太は新しい時代のキャプテン」(星翔太)

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翔太が新しい風を持ってきてくれた

──龍太さんは、これまでにキャプテンを務めた経験があったんですか?

龍太 小学生のときに1年ぐらいやった記憶はありますけど……それ以降はないですね。

──どんなキャプテンだったか覚えていますか?

翔太 なんか、引率役の人みたいだったよね(笑)。

龍太 嫌われていた気がします……(苦笑)。

翔太 口うるさい感じだったからね(笑)。

龍太 そうそう。「なんだお前」みたいな(笑)。そんな記憶しかないです。だから、中学や高校とか、ちゃんと考えられるようになってからのキャプテンは初めてでした。名古屋に入った頃は、まさか自分がプロチームのキャプテンをやると思っていなかったので、最初は緊張しましたね。

──翔太さんに相談したり?

龍太 いや、してないですね。

翔太 「キャプテンになるんだね」くらい。お互いのピッチのことは基本的には話さないので、改まって「キャプテンどうやってるの?」っていうような“思想”の部分の話はしてないですね。

──深い話をしているのかと思っていたので意外ですね。

翔太 龍太と僕は『全員がプロ』と『自分だけがプロ』でしたから、本質的に考え方が違いますから。話をしても参考にならなかったと思います。それにお互いを尊重して「それぞれの道で頑張っているから」という意識もあったので、自分たちで頑張ろうという感じだったんじゃないかなと思います。

──今までは敵同士だったわけですけど、それぞれどんな選手だと感じていましたか?

龍太 翔太は経験があって、フットサルを知っている選手という印象です。海外でのプレー経験もあり、代表経験もあり、知識やプレーで引っ張る力がすごくあるなと。今シーズンは翔太と、ケガから復帰したペピータが新戦力ですけど、昨シーズンと同じメンツだったら、ここまでいい成績を残せていなかったと思います。そういった意味で「新しい風を持ってきてくれた」と思っています。

──翔太さんはどうですか?

翔太 龍太の方が体のサイズは大きいので、正面から当たったらやられるので嫌でしたね。こちらが守備をしているときも、気を抜けばピヴォや斜めのコースなど、ゴールに直結するパスを通してくるので、それもかなり嫌でした。

龍太 浦安のときは、翔太がピヴォの位置で張っていたイメージはあまりないんですよね。ピヴォと対戦しているという感じではなくて、どちらかと言うと、翔太には(サイドで)裏を取られることが多かった。背負ってやり合ったことはそれほどないんじゃないかなと思います。

翔太 龍太のような体の強いフィクソに対しては、スペースに引きずり出した方が相手のデメリットになるので。そうなれば、後ろの選手が前に来てマークのミスが起きたり、裏を取りやすくなる。そんなことを考えながら対戦してきましたね。

龍太 うん。だからマッチアップはあまりしていない。ぶつかり合うのも、ゴール前ではなくて、ハーフウェーラインくらいの位置が多かったと思います。

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