更新日時:2024.10.16
【F1第10節|ミックス/立川vsしながわ】立川期待の万能型フィクソ・花田耀祐がほろ苦デビュー「そんなに緊張はしていなかったけど、逆に余裕をもちすぎた」
PHOTO BY立川アスレティックFC
10月14日、アリーナ立川立飛にてFリーグ2024-2025ディビジョン1第10節が行われ、立川アスレティックFCとしながわシティが対戦。3-3の引き分けで試合を終えた。
中断期間明け一発目となる今節、強敵・しながわシティを相手にデビューを飾ったのが、10月2日に立川への加入が発表された、新戦力の花田耀祐だ。
第1ピリオドの12分、しながわに追加点を許した直後にピッチに立った花田は、プレー時間わずか1分足らずで、南雲颯太とのワンツーからフィニッシュまで持ち込み、存在感を発揮。
ところが直後に、日本代表メンバーとして今年4月にアジアカップを戦った平田マサに足元からボールを奪われ、痛恨の3点目を献上してしまった。
しかし、高校までJリーグのクラブユースでFWとしてプレーした身体能力の高さに加え、どこでもプレーできるユーティリティ性や両足でのシュートと、“万能型フィクソ”としてのポテンシャルを秘めた末恐ろしい存在でもある。
結果的には苦いデビュー戦となったものの、「全然気にしていないと思うし、まだまだこれからやってくれる」とチームメートからも太鼓判を押される花田に話を聞いた。
もっと頭の回転を速くしていれば、簡単に対応できたはず
──デビュー戦を振り返って。
練習でやっていることを出せず、結果的に苦いデビュー戦になりました。味方との日々のコミュニケーションを増やして関係性を深めることで、出場時間を増やして活躍していきたいです。
今日に関しては、これまで関東リーグや大学リーグでの経験しかなく、いきなりFリーグに飛び込んだので、そこの頭の切り替えができていませんでした。それが失点シーンや、いろんなミスにつながってしまったと反省しています。
──初戦から日本代表を抱えているしながわとの対戦でしたが、どんな気持ちでピッチに立ちましたか?
そんなに緊張はしていなかったのですが、逆に余裕をもちすぎたのかもしれません。
強い選手やうまい選手と対戦するんだという考えやイメージをもっていたので、そこまで衝撃を受ける感覚はありませんでした。
とはいえ、強度や技術の高さを肌身で感じましたし、ボールをこぼしてしまったのも、もっと頭の回転を速くしていれば、簡単に対応できたはずだし失点につながることはなかったのかなと思います。
対人の強さと両足のシュートが武器
──もともと高校までは清水エスパルスユースで、FWでプレーしていたそうですね。
そうですね。でもフットサルを始めてからは全部のポジションを経験していて、バルドラール浦安セグンドや前所属のブラックショーツでも、いろんなところで起用してもらっていました。
そのなかで自分でもしっくりきたのが、フィクソでした。球際や対人の強さを生かせるので、一番プレーしやすいと感じています。
──フットサルを始めたきっかけは?
いろいろな理由がありますが、清水エスパルスユースで寮生活をしている時に、育成年代を管轄している森岡隆三さんという方に「大学でサッカーをやるだけがすべてじゃないよ」とアドバイスをもらったことが一つ大きなきっかけになりました。
そこから大学のサッカー部には入らず、社会人サッカーに触れてみたりもしているなかで、進学予定の桐蔭横浜大学のフットサル部が強いという話を聞きました。実際に体験してみて、サッカーに似ているようで全然違う、すごくおもしろいスポーツだなと感じて、そこからどっぷりとフットサルの魅力に惹かれていきました。
──自身の一番のアピールポイントは?
先ほども話した通り対人スキルもそうですし、攻撃面については両足でシュートを打てるところは見てほしいです。
技術で抑えるフィクソを目指して
──トップリーグのなかでも優勝争いをする実力をもつ立川の一員になれたことについて、改めてその思いを聞かせてください。
僕はブラックショーツをシーズンの途中で退団して立川に加入したので、いろんな方に迷惑もかけました。
それでも挑戦を後押ししてくれたブラックショーツのメンバー、僕を受け入れてくれた立川のみなさんに恩返しができるように毎日練習を頑張って、少しでも試合に出て活躍している姿を見せられるように頑張りたいです。
──フィクソのポジションには、皆本晃選手や上村充哉選手を始め、チームの顔となる経験豊富な選手がそろっています。その位置でポジション争いをする意気込みは?
もちろん今の時点で敵うとは思っていません。でも、自分にしか出せない武器や味があると思うので、(上村)充哉くんや(皆本)晃さんを見習いつつ、強みを見せて理想のフィクソ像をつくっていきたいです。
──現時点で目標にしている選手はいますか?
もともとすごい選手だとわかっていましたが、実際一緒にプレーしてみて、よりそれを感じたのは晃さんですね。一番近くに指針となる選手がいる環境に身を置けていることはありがたいです。
フィジカルももちろん大事ですが、そこに頼りきらずにプレーすることを理想としています。海外でいうと、バルセロナのアントニオ選手や元アルゼンチン代表のクッソリーノ選手は、体の使い方や技術で世界トップクラスの選手を抑えているので、尊敬しています。
晃さんも体の強さはありますがそんなに大柄な選手ではなく、自分が目指したい姿に近い大先輩なので、いろんなことを吸収していきたいです。
──次戦は絶対王者・名古屋オーシャンズとの対戦になります。
今日大きなミスをしてしまったので、ベンチに入れるかはわからないですが……。
もし出れるチャンスがあれば、まずは同じ失敗を繰り返さないことと、自分の特徴をより出せるように、練習から意識して取り組んでいきたいです。
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