2018年以来、7年ぶりの開催となるAFC女子フットサルアジアカップ中国2025まで2週間を切った。大会を直前に控えた日本女子代表は、4月24日から27日にかけて高円宮記念JFA夢フィールドでトレーニングキャンプを行う。

5月6日に初戦を迎える本大会は、同年に開催される史上初のFIFA女子フットサルワールドカップフィリピン2025のアジア予選も兼ねており、3つのW杯出場枠を懸けて戦う。

所属元・バルドラール浦安ラス・ボニータスでもキャプテンを務める伊藤果穂。クラブと代表、両方のチームをけん引する存在として、キャプテンの責任を胸にアジアカップ制覇へ挑む。

取材＝舞野隼大
編集＝柴山秀之

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一丸となって、高め合いたい

──今回はW杯出場権の懸かる特別な大会ですね。

いよいよ始まったなと感じています。今年のアジアカップは第1回のW杯につながる大会です。

自分自身も初めてのアジアカップになりますが、これまで代表として積み上げてきた経験や、今まで代表を支えてくれた選手たちの思いをつなぐためにも、チーム一丸となり、大会へ向けて気持ちを高めたいと思います。

私たちは、日の丸を背負う誇りと責任をもつことが課せられていますし、W杯の出場権を取るとともに、アジアカップ優勝を目指したいです。チームもその意識が高まっているので、いい雰囲気があります。

──合宿がスタートしましたが、今はどのような気持ちですか？

新しい歴史を切り開いていけることに関しては楽しみです。アジアカップという舞台で、当然緊張もするとは思いますが、楽しみたい気持ちが強いです。

──須賀雄大監督の下、今のチームの雰囲気はどうですか？

スタッフも含めて、話しやすい雰囲気ができていると感じています。代表経験が浅い選手も、代表に長くいる選手もいますが、お互いがいろいろな意見を伝えながら高め合えるチームができています。

──苦しい時こそ、キャプテンの力が求められると思います。何か意識していることはありますか？

私はキャプテンの立場ではありますが、このチームは一人ひとりが高いレベルを目指してここに集まっています。

苦しい時間帯には、みんなで声を掛け合って、いい流れにもっていけるようにしたいと思います。そして私がきっかけを作ることができるのであれば、率先して仕事を全うしたいと考えています。

──アジアカップへ向けての意気込みを教えてください。

私はフィクソのポジションなので、まずは全体を安定させることはもちろんですし、攻撃の起点となるようなプレーをしたいと思っています。

チームとしては、ボールを奪う、ゴールを取るといった一つひとつを丁寧にプレーしていきたいです。チーム全員でお互いを高め合いながら勝ち進みたいと思います。

■AFC女子フットサルアジアカップ中国2025日程

＜日本女子代表＞インタビュー

• 須賀雄大監督
  初のアジア制覇と、初のW杯出場権獲得へ。「歴史を変える野心と強い気持ち、覚悟をもって挑みたい」
  “真面目”に戦い続けたベトナム戦で得たもの。「自分たちにはボールに対して5人で守るという秩序がある」
• 井上ねね
  競技転向から6年、たどり着いた自身初のアジアカップ。「すべてを投げ打ってでもW杯への切符をつかむ」
• 松本直美
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