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作成日時:2025.06.21
更新日時:2025.06.21

「え?お金振り込まれていないけど?」解散危機に直面したFリーグクラブのリアルな“お金事情”「これが現実か」

PHOTO BY立川アスレティックFC

フットサルのトップリーグに所属する立川アスレティックFCが衝撃のドキュメンタリーを公開。解散危機に直面したFリーグクラブのリアルな“お金事情”を明かした。



日本代表・皆本晃が背負わされた決断

Fリーグが誕生した2007年、日本フットサル界にプロリーグが立ち上がった。元日本代表であり現在は立川の選手兼代表理事を務める皆本晃は「お客さんもたくさん入っていた。代々木のセントラル開催を見に行ったことがあって、7000人ほど入っていて、この舞台に立ちたいなって思えるような舞台だった」と当時を振り返る。

華々しくスタートしたFリーグ。立川は、前身の「府中アスレティックFC」として2009年にリーグ参入するも、この頃にはすでに観客動員の落ち込みが顕著に現れ始めていた。

Fリーグ歴代2位の通算450試合に出場している完山徹一は「5年目、6年目からはけっこう減った。途中でセントラル開催(1会場集中開催)もなくなり、そこを境に観客も減ってきて、Fリーグ自体が少し盛り上がりにかけるようになった。クラブも難しくなるんだろうなと思った」とリーグ全体の後退を感じていたという。

完山の予想通りに、観客動員数の減少はクラブ運営に大きな影響を与える。府中でキャプテンを務めていた酒井遼太郎は、給与未払いの現状を目の当たりにし、クラブの資金繰りの苦しさをリアルに体感したという。

「少しずつ選手からクラブに対して『今までこうだったのになんでできないの?』とか『え?お金振り込まれてないけど?』みたいな話がちょっとずつ出始めて、何か変だぞと。これが現実かという感じがあった」

その後も府中の経営状況は改善されず、2021年には府中の前代表から皆本に対して「クラブ解散」が通告された。その際の選択肢は3つだった。

1)自ら引き継いでクラブを存続
2)第三者に売却しクラブを存続
3)そのままクラブは解散

現役日本代表でもあった皆本に背負わされた重い決断。さまざまな葛藤があるなかで、皆本は自分がクラブを引き継ぐことを決める。このドキュメンタリーでは、当時を振り返りながら決断した際の心情や、慣れ親しんだ府中を離れて立川へホームタウンを移す決断を下した理由など、さまざまな思いをリアルな言葉で伝えている。

今回のドキュメンタリーは、『フットサル界の未来を切り拓く!立川アスレティックFCドキュメンタリープロジェクト』として、クラウドファンディングで資金を集め、その収益で作成したものだ。挑戦の日々や舞台裏、さらには地域の方々やファン・サポーターたちと歩む姿を映像で記録していくプロジェクトとして発足した。

今回はその「THE ATHLETIC FC ~立川アスレティックFC 挑戦の軌跡~ Episode 00」の内容となっており、以降のエピソードは順次公開される。

■THE ATHLETIC FC ~立川アスレティックFC 挑戦の軌跡~ Episode 01

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