更新日時:2025.07.15
キャプテンマークが“性に合う”男、小林拓夢。2試合でハットトリック含む6ゴール全関与の覚醒感と、“闘将”としての物足りなさ【F1第7節|インタビュー/横浜】
PHOTO BY伊藤千梅
【メットライフ生命Fリーグ2025-26シーズン ディビジョン1】Y.S.C.C.横浜 3-3 ボルクバレット北九州(7月11日/横浜武道館)
7月11日、メットライフ生命Fリーグ2025-26シーズン ディビジョン1の第7節が行われ、Y.S.C.C.横浜とボルクバレット北九州が対戦。横浜は3-3で引き分けた。
この試合でキャプテンマークを巻いて出場したのが、小林拓夢だ。昨シーズンのゴール数は2得点にとどまったが、今シーズンは前節の名古屋戦で初ゴールを挙げると、そのままハットトリックを達成。勝ち点3を持ち帰ることはできなかったものの、指揮官が代わった新生・横浜の粘り強さを見せつけた。
今節もチャンスメイクで勝ち点1獲得に貢献したが「チームを勝たせるゴールが取れていない」と口にする。名古屋を相手に3得点を挙げた決定力を、日常に。試合後、小林がチームを上位に導くために必要なことを語った。
勝利を目指す姿を一番見せる
──今日の試合を振り返っていかがですか?
まだホームで勝てていないこともあり、勝ちたかったのが素直な気持ちです。ただここ数試合は、打ち合えるチームにはなってきています。そのなかで何が足りないかというと、失点のところ。そこはもう少し改善の余地がありますし、練習でやらないといけないなと感じています。
──個人として今日の試合はいかがでしたか?
チャンスメイクのところは3点とも自分のところが起点になりましたし、そこは自分のなかでは良かった部分です。
ただ、チームを勝たせるゴールが取れていません。たとえば名古屋の清水和也選手といった、日本代表のエースと言われる選手たちは、チームを勝たせるゴール取り続けている選手です。自分もそのレベルにいかないと、横浜がリーグの序列を覆して上位にいくことはできないというのは、常日頃から考えてます。
──名古屋戦ではハットトリックを達成していました。
ハットトリックはしても、チームが勝っていないので、そこは評価しにくいところではあると思います。でも自分の中では、今シーズンの初ゴールを名古屋戦で取れたことで、調子は上がってきています。
実際、名古屋から3点を取る選手は、歴代で数えても数少ないと思いますし、取った選手はレジェンドクラスに到達している選手がほとんどです。自分はまだそのレベルには達していないですけど、そこまで自分を高めて、自分を出していくことが必要なのかなというのは、改めて感じました。
──ここ最近は、キャプテンマークを巻いて試合に出場していますね。
キャプテンの高橋響が試合に出られていないので、副キャプテンの僕がゲームキャプテンをやらせてもらっています。ここ3試合は僕が先頭に立つ形でやっていました。
高校の時にキャプテンをやっていたので、そこまで自分の重荷になることはなかったですね。逆にピッチにうまく入れて、調子も上がってきたので、性には合っているのかなと思います。
──名古屋戦でも巻いているなと思っていました。
僕のなかでは、腕に何かがあるというのは、慣れ親しんだ感じですね。大学でも何回かキャプテンとして試合に出ることがありましたし、見ている人たちは違和感があったかもしれないですが、自分の中ではしっくりきていました。
──それがプレーにも出ていた?
そうですね、単純なので、自分(笑)。普段から責任をもってプレーしていますが、形としてキャプテンマークを左腕に巻くとなると、チームの代表ですし、最後までピッチに立ち続けて、勝利を目指す姿を一番見せないといけないと思うので。次は高橋響が帰ってきて、2人でチームを引っ張って、より良い流れをつくっていけたらと思います。
──今シーズン、残りの試合をどんなことを意識しながら戦っていきますか?
勝利数が少ないというのは、みんなわかっています。毎年下位リーグで戦うのは自分でも嫌ですし、絶対に上位にいきたいと思っている。数年後には日本一を取るというビジョンも掲げているクラブです。
今日の試合も、名古屋だったら1点を取って勝っているようなゲームだったと思います。まだまだ僕らにはその力がないと今日もわかったので、本当にもう、練習から。そこだけだと思います。練習のクオリティを上げて、やるしかありません。
▼ 関連リンク ▼
- 【2025-26最新情報】Fリーグ ディビジョン1|試合日程・結果・順位表|会場・チケット情報|放送予定|FリーグTV
- 残り12秒で手にした“勝ち点1”の意味。二度目の就任、横浜・鳥丸太作監督のフットサル哲学「ゲーム自体を楽しむ。そうしたチームが結局は強い」【F1第7節|インタビュー/横浜】
- まるで少林サッカー!?横浜の21歳・多田龍心が見せたアクロバティックすぎる“漫画のような”クリアにファンも驚愕「これすごすぎた」「想像以上」
- GKがゴール直後にハーランド!?「ブラボー!」Fリーグ公認お祭り男・伊名野慎がカメラも見失うほど大暴れしたパフォーマンスが話題
- 弱冠二十歳の新星がリーグデビュー戦で初ゴール!超加速でボール強奪→ショートカウンターからGKかわす豪快弾にファン祝福の声「これは嬉しい