【メットライフ生命Ｆリーグ2025-26シーズン ディビジョン1】Y.S.C.C.横浜 3－3 ボルクバレット北九州（7月11日／横浜武道館）

7月11日、メットライフ生命Ｆリーグ2025-26シーズン ディビジョン1の第7節が行われ、Y.S.C.C.横浜とボルクバレット北九州が対戦。横浜は3－3で引き分けた。

この試合で今シーズン初得点を挙げたのが、Ｆリーグ2年目のアタッカー・野尻大和だ。前節の名古屋オーシャンズ戦では、高速カウンターで一人相手陣地までボールを運ぶと、小林拓夢の得点をお膳立て。今節は開始3分に左サイドを突破し、自ら先制点を挙げた。

鳥丸太作監督も試合後、「彼の良さを引き出すためにみんなが動いたことで、大和がチームのために力を発揮した」と話したように、選手それぞれの特徴を生かすチームのなかで、自身の強みを最大限に発揮。昨シーズンから頭角を現していたものの、スピードを乗った野尻のドリブル突破は、今シーズン節を重ねるごとに凄みを増している。

そんな22歳のアタッカーの良さを引き出した、チームメイトの言葉とは。試合後、話を聞いた。

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自分のプレーを出しやすい環境

（インタビュー前に鳥丸太作監督と野尻大和が肩を組んで会話）

鳥丸　今日の1点目良かったのに。ぽんぽんって（もう1点）いけないの？

野尻　来週は2点いきます！

鳥丸　いま録ったね？

──録りました！

野尻　うわあああ。大丈夫です！頑張ります！

──早速、来週の意気込みをありがとうございます（笑）。それでは改めて、今日の試合を振り返っていかがでしたか？

前節の名古屋戦から、自分のプレーをどんどん出しやすくなっています。一緒に出てくれるメンバー、ベンチの選手も怪我の選手も「もっとやっていいよ」と背中を押してくれるからこそですし、昨シーズンよりも自分の持ち味を出せていると思います。

トリさん（鳥丸太作監督）にも「いつ決めるんだ？」というのは言われていたので、やっと今日得点につなげられたのはすごく良かったと思います。

──みなさん、後押ししてくれるのですね。

そうですね。10番の（安井）嶺芽選手は「相手陣地に押し込んだら、起点になってやっていい」と言ってくれますし、14番の（小林）拓夢選手も「俺が体を張るから、好きなようにやれ」と言ってくれます。（伊藤）玄選手は「後ろに俺がいるから」と。

ベンチに戻っても、みんながみんな「お前いけてるよ」「いけるよ」と、たくさん声をかけてくれるので、すごくやりやすいですね。

──心強い声掛けですね！

そうですね。さらに特徴を出し続けていると、どうしても相手は警戒してきます。なので、僕に人を集めて他の人がやりやすくなる、いい意味でおとりになる形も、今後は徐々に出せてくるかなと思っています。

名古屋サテ時代の仲間・川上翼と対戦「やってやったぞ」

──今節は初ゴールを決めましたが、率直にどんなお気持ちですか？

（北九州のGK）川上（翼）選手は、名古屋サテライトからずっと一緒にプレーしていたので、因縁の相手でもありました。

僕だからこそわかる川上選手の苦手なところも知っていたので、そこをうまく狙って決められたのは、すごくうれしかったです。

──川上選手とは何か話しましたか？

試合前に少し話して「大和には決められないようにするわ」と言っていました。なので今は「やってやったぞ」という気持ちです（笑）。

──いい関係ですね（笑）。ここからチームとして、そして個人としてどんなふうに戦っていきたいですか？

今はチームとしてあまり結果がついてきていない状況ではありますが、上位に入り込んで、さらに優勝を目指していきたいです。

個人としては、監督の鳥丸さんも求めているように、得点につながるプレー、関わるプレーを、もっと積み重ねていかないといけないと思っています。なので、日々の練習から意識してチームを助けられるようになりたいです。

あとは、見てくれる人が今日も「やまとくんのドリブル、見ていて楽しかった」と言ってもらえることが本当にうれしいです。見てくれる人が楽しいと思ってくれるようなプレーもよりできたらなと思いますので、次節からまた頑張っていきます！

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