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作成日時:2025.07.22
更新日時:2025.07.22

優勝直後、“禁断の移籍”を決意した名古屋・石田健太郎、4カ月後の心境「浦安の時と変わらないプレーではダメだ。もっとすごい選手になりたい」【F1第8節|インタビュー/名古屋】

PHOTO BY伊藤千梅

【メットライフ生命Fリーグ2025-26シーズン ディビジョン1】バルドラール浦安 2-4 名古屋オーシャンズ(7月18日/バルドラール浦安アリーナ)

7月18日、メットライフ生命Fリーグ2025-26シーズン ディビジョン1の第8節が行われ、バルドラール浦安と名古屋オーシャンズが対戦。名古屋は4-2で勝利を飾った。

この試合で移籍後初得点を挙げたのが、石田健太郎だ。自陣でボールを奪取すると、一人でゴール前へ持ち運び、右隅へと流し込む。古巣を相手に、見事な恩返し弾を披露した。

浦安でFリーグ初優勝を経験した石田は、シーズン終了後の3月25日にクラブを退団。そして4月1日、名古屋への電撃移籍を発表した。9年間にわたり一筋で過ごしてきた浦安を去り、最大のライバルチームへの移籍を決意したのだ。

加入から約4カ月、「名古屋の石田健太郎」の心境とは。試合後、話を聞いた。

【F1】試合日程・結果はこちら



相手が浦安とかは関係なかった

──試合を振り返っていかがですか?

シンプルに勝てて良かったとな、と。名古屋的には昨シーズン浦安に負けて優勝を逃しているので、監督も含めて取り返そうという話をして試合に臨みました。第1ピリオドは、相手も3連敗しているなか勢いをもってくるのはわかっていたけれど、それを少し受けてしまった感覚があります。ただ第2ピリオドは自分たちのゲームにもっていけたと思いますし、この1勝は本当に大きいと思っています。

──同点ゴールの瞬間はどんな気持ちでしたか?

僕自身は「今日取れるな」と思っていました。これまでシュートが全然入らなくて、「あとはゴールだね」とみんなに言われていたので、浦安相手だからとかではなく、シンプルに名古屋での初ゴールがうれしかったです。

──今日が移籍後初めての浦安との対戦でしたが、どんな気持ちで臨みましたか?

やりづらさはもちろんないですし、優勝して個人的に連覇したいというのもずっと思いながらプレーしています。名古屋は勝たないといけない、優勝しないといけないチームだというのは、もちろん入る前からわかっていたことなので、相手が浦安とか関係なく、目の前の1試合に全力で戦うことは常に思っていることです。

それは代表の時と一緒の気持ちで、僕的には代表の試合と名古屋の試合は、自分自身の試合の入り方も似ているなとは感じています。それは相手が浦安だからとかではなく、何年もFリーグでプレーしているけど、名古屋に入って対戦する相手はどの試合もまた少し違った感覚があるなと思います。

──代表の時のような感覚とは?

代表は初めて戦う相手が多いですし、あまり特徴がわからない敵との対戦が多くなります。自分はずっと浦安でプレーしてきたので、浦安で積み重ねてきた相手の感覚と、自分が名古屋に入って対戦する相手の感覚はまた少し違うな、と。初めて移籍したのでそう思うのかもしれないですけど、新鮮な試合が多い感覚です。

──それは、相手が「対名古屋」という目で見てくるみたいな部分も?

それもあります。明らかに「対名古屋」という意識は感じますし、特にしながわは僕らの試合の時は勢いをもってやってきました。

あとは、名古屋の試合運びも浦安とは違う部分もあります。最近は割り切れていますが、自分自身、少しそこに慣れていないので、少しずつ受け入れながらやっている途中です。

──第2ピリオドで4得点と、第1ピリオドと雰囲気が変わったと思いますが、ハーフタイムではどんな話を?

もちろん厳しい言葉は監督からもありましたし、昨シーズンからいた選手は「このままだと去年と同じだろう」という話にもなりました。

ただ、相手がすごく良くて自分たちが何もできていないのではなく、自分たちができてなさすぎた部分が多かったので、いつも通り自信をもって戦えば、第2ピリオドのような結果になると僕は思っていました。いつもの名古屋に戻ったかな、と感じました。

──それが第1ピリオドからできない要因は何だと思いますか?

名古屋に対しての圧力は感じてしまっているのかな、と。そういうつもりはないけど、感じてしまっている部分はあると思いますし、個が強い選手がたくさんいるので、思い通りにならないと少しフラストレーションが溜まってしまう部分もあります。そこはいい意味で割り切る必要があるとは全員に思います。

本当に、次はないと思います。今日は勝ちましたけど、こんな試合を続けていたら昨シーズンと同じような結果になると思うので、次はスタートからしっかりできるように頑張りたいなと思います。



名古屋では1人だけ突出して見えることはない

──浦安相手であることは関係ないと話していましたが、今日、本石猛裕選手とマッチアップしてみてどうでしたか?

お互いフィクソに入る時間が多かったので、あまりマッチアップはしていないですが、足もケガしているし、まだ本調子ではないと思います。でも浦安以外でも、町田にいる時や大分の時、代表でも紅白戦を戦うこともあったので。

浦安ではずっと一緒にプレーしていて、特徴もわかっているし、その時の感覚もあるので、「今パスほしいんだろうな」というのは、マッチアップしながら彼が思っている部分は感じていました。いい選手だと思いますし、次に一緒にプレーするのは代表しかないので、お互い入れるように頑張りたいと思います。

──他の選手とも話しましたか?

けっこうみんなと話しましたよ。けど今は、みんなのほうが意識しているんじゃないかなとは感じました。9年間浦安にいて初めての移籍ですし、初めての対戦だったので、おもしろかったです。

──以前「新しい環境で、新しい自分を見つけたい」という話をされていましたが、今日はそういった部分は見せられましたか?

浦安にいる時はキャプテンをしていたこともあって、キャプテンマークを巻いているだけで、周りと少し違う感じで見られていたと思います。

ただ名古屋に入ったら、みんなが本当にうまいので、1人だけ突出して見えることはそんなにないと思います。そのなかで、自分の特徴を見つける途中だと思っています。

周りの人は浦安の時と変わらないプレーをしていると言ってくれますが、僕はそれじゃダメだと思っているので。いつものプレーは継続しつつ、もっとすごい選手になりたいと思っています。そのためには時間も必要だと思いますし、いくら代表で一緒にやっていたとはいえ、あの短い期間でしかやっていません。まだ移籍してきて4カ月ですし、9年と4カ月は全然違います。

最初はめちゃめちゃイライラして、自分がもっとああしたい、こうしたいという思いもありましたが、そこは少しずつ、我慢するところも大事かなと思って、日々新しいものを吸収しながらやっている途中です。

──個人としては連覇、名古屋としては王座奪還がかかるシーズンです。ここまで8節終えて、この先をどのような思いで戦っていきたいですか?

1試合の結果で相当順位が変わるシーズンだと思うので、もう1試合も負けてはいけないと思いますし、そこで自分たちが勝ち続けて、昔の名古屋のように断トツで優勝したいです。昨シーズンのように、最後まで勝負がわからないのではなく、ファイナルシーズンに入るくらいには優勝を決めたいと思っています。

そのためにはもう負けられないですし、名古屋だけどチャレンジャーの気持ちで勝利を奪いにいかないといけない。目の前の試合に1個1個勝つしかないと思っています。

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