更新日時:2025.08.08
昨季横浜のチーム内得点王・菅原健太は、実は“ベルマーレ愛”にあふれる小田原ボーイ「このフットサルが自分にマッチしている」【F1第10節|インタビュー/湘南】
PHOTO BY伊藤千梅
【メットライフ生命Fリーグ2025-26シーズン ディビジョン1】Y.S.C.C.横浜 0-3 湘南ベルマーレ(8月1日/横浜武道館)
8月1日、メットライフ生命Fリーグ2025-26シーズン ディビジョン1の第10節が行われ、Y.S.C.C.横浜と湘南ベルマーレが対戦。湘南は3-0で勝利した。
開始5分、牧野謙心の先制点をアシストしたのが菅原健太だった。昨シーズン、横浜で11点を挙げてチーム内得点王となったスコアラーは、湘南へと電撃移籍。当然のようにゴール量産が期待されているものの、ここまでわずか1得点と思うような結果が出ていない。チームも5試合未勝利と勢いを失っていた。
そんななかで迎えたこの日、菅原にとって特に心待ちにしていた古巣との対戦だった。
胸に秘めた横浜への想い、湘南移籍の理由、中盤・終盤戦への決意とは。試合後、菅原に率直な心境を聞いた。
古巣だけど、最初からエンジン全開で
──今日の試合を振り返って。
横浜には5年半いたのですごく思い入れがありますし、自分がFリーグのキャリアをスタートしたチームですから、シーズンが始まる前からこの試合のことは気にかけていました。横浜武道館という、自分が慣れ親しんだ会場での試合でもありますし、ちょっとでも結果を残せたらいいなという思いで臨みました。
その意味では、先制点をアシストできて、勝利も収められたので一番いい結果を残せたと思います。
──シーズン前から気にかけていたんですね。
横浜といつ対戦するのかは気にしていたので気合を入れていましたね。
──試合前はどうでしたか?
帰ってきたな、という感じですね。ただ、試合が始まったら関係ないので、最初からエンジン全開でしっかりとプレスの強度も出していこうと思っていたので、そういった面ではきちんとプレーできて良かったです。
──アシストのシーンは?
あれはアラの片山聖がいい仕掛けをしてくれて、自分がシュートを打てたのでいきたかったですけど、相手GKとの距離を見て確率が低いと思ったのと、走り込んでいる牧野謙心が見えたのでそこに落とすだけでした。あとは謙心がよく決めてくれたなという感じです。
──古巣・横浜の選手たちとも話はしたのでしょうか?
はい、試合が始まる前には選手やスタッフにも話しかけていましたね。自分も気にかけていましたし、横浜の選手も気にかけてくれていました。僕はここまで1点しか取れていなくて結果を残せていないので、そういうところをいじられたりとか、うぜーなって思いながらも、試合には勝ったので(笑)。
フットサルをやるうえで、やっぱりチームの勝利が一番なので勝てて良かったです。試合後もいろいろな人と話して、今シーズンは得点を取れていないことをいじられていた分、今日勝ったことで強気にいきたいと思います。
──今でも仲が良いんですね。
みんな仲良いですよ(笑)。横浜自体がそういうチームですから。
小田原でプレーできることは感慨深い
──湘南のフットサルはどうですか?
非常に攻守の展開が早く、すごく走りますし、相手との1対1も練習から強度が高く、みんなが全力でプレーしています。だからこそ試合でも自分のプレーを発揮できるので、湘南に来てから体が進化したというか、かなり走れるようになりました。
──その要因としては?
練習強度ですね。そういった部分が試合のプレーに影響していると感じています。
──改めて、湘南への移籍を決めた理由は?
もともと僕が小学生の頃に、今はしながわシティで指導者をされているボラや、(元日本代表の)豊島明さんという10番を着けていた選手から教わっていました。小さい頃は小田原アリーナに駆けつけていたほど思い入れのあるチームということもあり移籍を決めました。今シーズンから小田原でプレーできることは感慨深いですね。
──横浜の主軸でありながらも移籍したわけですよね。
自分のやりたいことや、攻守に早い湘南のフットサルが自分にマッチしているなと感じていました。湘南さんからはこれまでもオファーをもらっていたので、条件やタイミングが合ったので決断しました。
──環境を変えたいという思いも。
そうですね。そういう気持ちもありましたし、もっとステップアップするためには、代表経験のある内村(俊太)さんやフィウーザ、それに安藤(良平)さんもタイミング良く戻ってきたので、そういった選手たちからも学ぶことが多く、練習からそうした選手たちと競い合える環境でプレーしたくて移籍を決断しました。
──今日は6試合ぶりの勝利でした。ここからのシーズンに向けては?
シーズン序盤はいい流れで大分、立川、町田と3連勝できて、そこから5試合勝利がない苦しい状態でした。ただこの勝利はうれしいですし、この勝ちを境に、中断前最後となる大阪にも勝って、中断期間もカップ戦などがありますし、いい準備をして後半戦にも勝っていけたらと思います。
ぜひ、小田原アリーナにも来てくださいね。来たら、後悔させないですから。