更新日時:2025.08.15
今季2度目のハットトリック。浦安のエース・筏井りさが描く頂点へのシナリオ「いろいろなことにチャレンジしている」【女子第7節|インタビュー/浦安】
PHOTO BY伊藤千梅
【メットライフ生命女子Fリーグ2025-26】バルドラール浦安ラス・ボニータス 13-1 ミネルバ宇部(8月9日/ニューライフアリーナ龍ケ崎)
8月9日、メットライフ生命女子Fリーグ2025-26シーズンの第7節が行われ、バルドラール浦安ラス・ボニータスとミネルバ宇部が対戦。浦安は13-1で勝利を収めた。
開始49秒で先制手を挙げたエースの筏井りさ。最終的にはハットトリックを達成し、チームの大勝に貢献した。この試合でも失点を許し、シーズン初の完封勝利とはならなかったものの、失点は挑戦した証でもある。
今後は昨シーズンの上位との対戦で落とせない試合が続くが、王座奪還に向けて、エースは何を考えているのか。試合後、筏井に話を聞いた。
取材=伊藤千梅
編集=柴山秀之
大事な時に決められるようになりたい
──今日の試合を振り返っていかがですか?
次がホーム戦なので、失点をしないことや、自分たちの形で得点を積み重ねることが目標でした。うまくいかないこともありましたが、勝利という結果は良かったと思います。
──ハーフタイムには、米川正夫監督から厳しい言葉があったと聞きました。
得点を重ねることのできる相手にも失点があるので、しっかり突き詰めようと話がありました。このように監督が課題を言ってくれることでチームは良くなっていくと思いますし、日々の練習から意識してやっていきたいです。
──今シーズン、全試合で失点していることについてはどのように感じていますか?
失点をゼロで抑えたい気持ちはあります。でも攻撃の時間が増えて前のめりになる分、相手が隙を突いてくるシーンも出てきますし、それはチャレンジしている証拠でもあると考えています。
もちろん守備に徹すれば失点はしないかもしれませんが、みなさんに一番見てもらえる舞台でチームとしていろいろなことにチャレンジしていて、失点はその裏返しです。
ここまでいい試合はできているし、若い選手も成長してきています。チームとしてチャレンジした結果なので、自分はあまりネガティブには捉えていません。
──現在のチームの状態はどうでしょうか?
まだ昨シーズンの上位チームとは当たっていないですが、着実に1試合ずつ勝ち点は積み重ねられています。昨シーズン苦戦したフウガドールすみだレディースや福井丸岡ラックとの対戦では、反省を生かしていい戦いができたので、チームとしての雰囲気は悪くないと思います。
セットに関してもいろいろな組み合わせが増えてきて、それがスパイスとなり、お互いの気づきになっています。考えることや合わせることが増え、課題も見つかりますが、発見もあり毎日が充実しています。
──新加入の池内天紀選手はいろいろなセットでプレーしていますね。
浦安に来て、この短期間で適応するのは本当にすごいです。私も移籍経験がありますし、他の選手も同じことを感じていると思います。
アラのポジションでいろいろな役割が求められるなかで、2つのセットをこなしながら適応している姿は、まさに気づきを与えてくれます。チームとしても個人としてもめちゃくちゃチームを活性化してくれる存在ですね。
──個人の結果では今日はハットトリックを達成しました。
私はいつもゴール数の多い試合でしか得点を重ねられていないので、本当に大事な時に決められるようになりたいと思っています。
ただチームとしては、相手によってどう点につなげるか、点を重ねられるかをセット間で話して修正しています。それによって試合中に変える部分もありますし、少しずつ良くなっていると感じています。
──ここから次の試合に向けて意気込みをお願いします。
ここから上位対決が始まり、1試合1試合勝つことが重要になります。今シーズンはもう優勝しかないと思っているので、日々の準備を重ねて、勝てるように頑張ります。
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