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作成日時:2025.10.27
更新日時:2025.10.27

【日本代表】「駆け引きがバカうまい」。“ラファ封じ”を託されたピヴォキラー・内村俊太が感じた世界との距離感

PHOTO BY伊藤千梅

フットサル日本代表は10月17日と19日、国際親善試合でフットサルブラジル代表と対戦。第1戦は0-4、第2戦は2-3で敗れ、歴史的初勝利はおあずけに。健介ジャパンにとって、2024年8月の始動以来、初の国内での試合は厳しい結果となった。

その中で、世界最高峰のピヴォ、ラファと真っ向からマッチアップしたのが湘南ベルマーレの内村俊太だ。日本代表の中でも屈指の守備強度を誇る内村は、第2戦で“ラファ封じ”という明確な役割を背負って先発起用された。

静岡での2連戦を終えて、34歳のフィクソはどんなことを感じたのか。

<国際親善試合vsブラジル代表・メンバーはこちら>



“ちょっかい”は出したけど……

──ブラジル戦との2連戦を振り返っていかがですか。

1戦目は本当に手応えがなく、単純にもうやられたなって。これまで積み上げてきたものはあるはずなんですけど、それすら出せなかった。悔しいし、恥ずかしいという気持ちでした。

2戦目は先発で入って、(ピヴォの)ラファを抑えるという役割があったのに、失点をすぐ重ねてしまって、ふがいない入りだったなという感じです。

──ラファ選手とのマッチアップでは、どんな印象を受けましたか。

駆け引きが“バカうまい”です。国内とかアジアでは感じられないレベルでした。すごかったですね。1戦目はそこ(ピヴォ)にポンポンとボールが入って、全部走られて失点につながってしまいました。

2戦目はもっと(ピヴォの)前で取ろうと意識して、背中に置いて守る形でリスクを取って出ました。実際、そこでターンされるシーンは少なかったと思いますけど、結局入ってしまうと周りのサポートの精度が高くて。もっと体をぶつけて、相手の嫌がることをやらなきゃ厳しいなと感じました。

──ラファと揉めるような場面もありましたが、どんな駆け引きをしていたのですか。

ポジションの取り合いの中で、ちょっと引っ張ったり、当たったり。リズムを崩す意味で小さな“ちょっかい”を出したら、ラファが審判の抗議した感じです。そういうところで相手のリズムを崩すことを意識してました。

──世界トップレベルとの差は感じましたか?

かなり感じましたね。「まだまだやらなきゃ」と思わされます。ピトに決められた(2失点目の)シーンも、股を狙ってくるなと予想してたのに股を通されてしまった。リズムとかタイミングが全然違うんです。あの1点で試合が難しくなってしまったのは反省ですね。

そうそう、SALにピトの記事が出てたじゃないですか。(第1戦で決めた3点目のゴールでの)股抜きは狙ってたって。僕はベンチで見ていて、周りの選手に「あれ狙ってる気がする」と話してたんです。世界の選手はあそこで“キャンセル”できるんだなと。

「このレベルに食らいついていかなきゃ」っていう思いは強くなりましたね。日本代表として、そこを乗り越えていかないといけないと思います。

──前半は湘南のチームメートであるGKファビオ・フィウーザ選手とコンビを組みました。

僕もファビオも「簡単に失点しない」という役割を与えられていて、全うしなきゃいけなかったんですけど、前半に関してはできなかった。立ち上がりから集中して入る大事さをすごく感じました。

──ラファ以外のピヴォともマッチアップしましたが。

ロシャはラファと違ってボールを受ける前の駆け引きが少なく、シンプルに受けて勝負してくるタイプ。個人的にはロシャのほうが得意だったので、もっとボールを取れれば、1対1のカウンターも増やせたはず。次はそこを狙っていきたいです。

──今回の経験を今後どう生かしていきたいですか。

世界トップの選手たちに対して、体の当て方やプレッシャーのかけ方をもっと突き詰めていきたいです。立ち上がりからの集中力も課題だし、1対1の勝負で勝てるように。この悔しさをエネルギーに変えて、次は必ず結果を出したいと思います。

メンバー・試合日程|アジアカップ予選 完全ガイド



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