更新日時:2025.10.24
自身4度目の挑戦も黒星。石田健太郎が分析する攻撃の重要性「ディフェンスだけじゃ勝てない」

PHOTO BY伊藤千梅
フットサル日本代表は10月17日と19日、国際親善試合でフットサルブラジル代表と対戦。第1戦は0-4、第2戦は2-3で敗れ、歴史的初勝利はおあずけに。健介ジャパンにとって、2024年8月の始動以来、初の国内での試合は厳しい結果となった。
第1戦のファーストセットに名を連ねた石田健太郎は、自身4度目のブラジルとの対戦となったが、またしても勝利を挙げることはできなかった。石田は打倒世界王者を果たすために攻撃の重要性を説く。
第1戦の直後に話を聞くと、フィクソとしての視点から攻守の課題を冷静に分析。ボール保持の重要性などを振り返った。
取材=本田好伸
編集=柴山秀之
ブラジルは今までで一番完成度が高かった

──まずこのブラジル戦を振り返っていかがですか。
素晴らしい環境を用意していただき、静岡でプレーできることはうれしいです。2年ぶりの国内での試合ということもあり、まず1試合目を勝って終わりたかった思いがあるのですごく悔しいです。
──明後日にも再び試合があります。この連戦で得たいことはありますか?
もちろんディフェンスは大事で、失点しないことがこのチームの規律であり、一番の持ち味です。でもディフェンスだけでは勝てないことも感じています。相手の攻撃の時間を削るためにも、自分たちが攻撃しないといけないと思います。
そのためにはそれぞれ普段自分たちがもっているクオリティを出さないといけないですし、チャレンジしていきたいです。
──世界のトップのピト選手との対峙では、どんなことを感じましたか?
うまさやフィジカルの強さはわかっていましたが、ブラジルはピッチに出ている全員のクオリティが高いです。今回で4回目の対戦になりますが、今までで一番チームとしての完成度が高かった印象があります。
──ブラジルの完成度の高さはどんな部分で感じましたか?
フィクソの立場からして、これまで以上にピヴォへのボールが入ってきた印象があります。ブラジルも直近に大会をやっていたこともあり、一人ひとりのコンビネーションやタイミングがかみ合っていました。
──相手のピヴォへの対応を振り返っていかがですか?
今日はピヴォに入れられても、反転でやられるシーンはありませんでした。ミーティングでもスカウティングをしていましたし、ピヴォに当てられても、みんなが集まってくれて、撤退できていたので、フィクソとしてはすごくありがたかったです。
ただ、そこでブラジルのラインを押し上げられてしまったので、次は自分がインターセプトしたり、ボールを奪うことが大事になってくると思います。
──「攻撃をしないと戦えない」という話もありました。攻撃の活路を見出せない時間帯もありましたが、プレーしていての感覚は?
そこがすごく難しく、ブラジルもプレスに来てるようで来てない時があり、その判断に苦しみました。ボールをにぎって相手を押し込む時間も少なからずありましたが、相手もピヴォに対しては強いプレッシャーをかけてきます。そうなると4枚で回す時間も必要になってくると思います。
日本は速い選手が多いですし、裏への意識も高いです。自分にできることは後ろでサポートをつくり出すことだと考えてます。そのためには、もう少しボールを持つ時間も必要ですし、自分のポジションが率先して発信できたら良かったなと感じています。
──ボールを持たされている感覚もありましたか?
ブラジルはボールを持たれて走らされると、ちょっと引いて守ります。大柄な選手に引かれてしまうと崩すのも簡単ではないので、相手を引きだすためにも勇気を持って下がる動きをするのも大事だと思いました。
──トランジションの局面でも、スピードのある金澤空選手が突破しようにも、できない場面がありました。
もちろんそこで抜いて点決められたら一番いいですが、相手も速く戻ってきます。カウンターにいけないと思ったら、一度落ち着いて自分たちのボールにする時間も大事になります。
──手詰まりになった時は石田選手のゲームメイクも大事になりますね。
そうですね。大事になると思いますし、1対1をできる選手もいるので、そこの選手たちに時間を与えられるようなプレーをしたいです。
──次の試合、どう挑みたいですか?
今日は2戦目のことは考えずに、この1試合目に勝負を懸けていました。まだ試合が終わったばかりで戦術的なことは整理できていませんが、2戦目は勝つしかないと思いますし、このチームなら勝てるはずです。
勝っていかないといけない相手だと思うので自信をもって頑張りたいです。
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