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作成日時:2026.01.24
更新日時:2026.01.24

【日本代表】ビビっていた少年からアジアで一番怖いエースへ。清水和也が誓う王座奪還への決意「日本には“清水がいる”と思われるように」

PHOTO BY伊藤千梅

フットサル日本代表は、1月27日から2月7日にかけてインドネシアのジャカルタで行われるAFCフットサルアジアカップインドネシア2026に臨む。代表ユニフォーム

1月15日から18日は国内で活動した後、インドネシア入りして調整を継続。前回大会の予選敗退の雪辱および、2大会ぶりのアジア王座奪還に向け、健介ジャパンは準備に万全を期している。

かつて、18歳で代表に初選出された清水和也は、先輩たちの背中を見て「ビビっていた」と振り返る。しかし、今回の事前合宿で躍動するサポートメンバーは、「物怖じせずにしっかりと戦えている」と時代の変化を肌で感じ、若手からも吸収し、自身の向上へとつなげている。

“日本のエース”と呼ばれる清水は、2016年の落選、2024年の負傷離脱とこれまでのアジアカップでその舞台にさえ立てないという悔しさを味わってきた。背負い続けてきた仲間の想いとエースとしての矜持を胸に、アジア奪還への決意を語った。

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若手選手の基準は間違いなく上がっている

──楽しそうでもあり、真剣でもあり、すごくいい表情で練習をされていました。いい雰囲気だなと思ったんですけど、チームの雰囲気はどうですか?

あまりいつもと変わらないと言いますか。

それでも、いよいよという大会を直前にして、気持ちも高ぶってますし、チームとしても「ここは絶対に取り返さなきゃいけない」と、全員が意識した中で、メリハリのあるトレーニングはできているんじゃないかなと思います。みんなが自然体でいれていることがいい雰囲気につながっているんだと思います。

──率直に伺いますが、すごく練習していて楽しそうでした。

練習は楽しいですよ。今シーズン、自チーム(名古屋オーシャンズ)でもそうですが、よりトレーニングの意図や、自分たちがこうなりたいという目標達成に対して、1回1回のトレーニングをしっかりやる部分は、体現できている部分ではあるのかなと思っています。

自分の中でも、それぞれの練習ごとに課題が見えたり、長期的に見ると成長が見えたり、実際に体感はできています。代表でも積み上げがしっかりとできていると思いますし、逆に修正しなきゃいけない部分をしっかりとワンセッション、ワンセッション潰せてるのかなと思うので、意欲高く、充実した時間となってます。

──清水選手でも昨日できなかったことができるようになるといった、成長や達成感を感じることはあるんですか?

フットサルは同じシチュエーションが起きるスポーツではなく、コンマ何秒の間に判断をしなきゃいけないスポーツです。その中で、できなかったことができるようになっているのは純粋に成長だと思います。できなかったことができるようになるのは成長を感じやすい部分もありますが、他人から評価される部分で、改めて気付かされる部分もあります。

逆に、できなくなってしまうのはマイナスになってしまうので、それをなくすために、当たり前のことを当たり前にできる選手になりたいです。決して技術がある選手ではないので、一定のレベルを全体的に上げる部分にはフォーカスしています。

──特に代表では、刺激を受けられる場所でもあります。

技術の高い選手が揃っているのが代表だと思うので、非常に大きな学びがあります。各々の良さをどう引き出すかは、クラブと違う点でもありますし、だからこそ、1セッション、1セッションが大事になります。

そういった中で、1年前にできなかったことができるようになるのは、間違いなく積み重ねができている結果でもあります。

──長い間、代表でずっと活動されてますが、自分に関わらず、「この選手こういうことするんだ」という発見もありますか?サポートメンバー印象含めてどうですか?

僕が17歳で代表に入った時と、(羽生)恒平もそうでしたけど今回のサポートメンバーを比べると、自分のできなさを肌で感じましたし、「これが時代か」、「時代の変化はこうなんだな」というのを実感しています。

若手選手は伸び伸びやっていますし、メンタリティが変わってきてるのかなとか、物怖じせずにしっかりと戦えているなというのは、自分が若い頃に比べたら間違いなくそこの基準は上がっていると思います。「17歳で代表です」と言われても、世間的に驚かれなくなっているのは、いい流れだと思います。

──行木詩心優選手はまだ高校生です。

僕がフウガドールすみだにいた時から下部組織で頑張ってる姿を見ていましたし、(石井)想一郎も同じです。そういった子たちがトップを夢見て、日々頑張ってきた結果、一緒のピッチで戦えるのはうれしいです。

コーチと教え子の関係から、ライバルに変わるという美しい瞬間と言いますか、感慨深いものもあるので、今回の合宿に関しては喜びもあります。

──清水選手が代表に入ってきた時も、「すごく堂々としてるな」とか、「しっかりしている」という印象をもっていました。

ビビってました。

──ビビってたんですか(笑)。そういうの全然感じなかったですが。

(森岡)薫さんがいて、星翔太がいて、(渡邊)知晃さんがいて、やべえとこに来たなと思ってました。今回の彼らもはそう思っているのかもしれないですけど、それを見せない世代というか、時代なのかなって。

──もともとの関係性もあるとは思いますが、どんな感じで接していますか?

礼儀正しいというか大人しい感じで、原田快とはまったく違う(笑)。

でもそれも良さですし、彼らのそういったいい部分も引き出していきたいですし、日々、恒平と接しているので、サプライズとかはないですけど、しっかりしているなと思いますね。サポートメンバーという形ですけど、何が起きるかわからないですし、必死にアピールをしていると思います。そういった部分でも与えられることは与えていきたいし、自分に足りないものは若い選手たちからも吸収したいです。

──片山聖選手と一緒にプレーするのは初めてだと思います。

今シーズン、湘南ベルマーレのアクセントになっているなとすごく思いますし、1対1を持ち味にしている選手とは知っていました。苦戦はしながらも自分の形を出せているのかなと思うので、おもしろい存在です。

──今日も一緒にプレーしている時間帯がありました。片山選手が左から出したパスと合わず、その後やり取りしてるシーンはすごくいいなと見ていました。

お互いに描いている世界はほぼほぼ一致していたと思います。細部で合わなかった部分はないがしろにせず、「僕だったらこういうプレーがしたい」とコミュニケーションを取って、すり合わせていくことが大事だなと思っています。

あのプレーの意図は合いませんでしたが、「ナイスだったよ」という話はしてましたし、すり合わせていくことによって、彼にとってはポジティブになりますし、自分を知ってもらえるチャンスでもあります。

そういう細かいところを突き詰めていくのは、アジアカップに向けた今のフェーズで一番大事な部分だと思うので、大事にしていることが自然と出たと思います。

すべてを出し切って優勝する

──2024年からの2年間は、清水選手にとっても代表チームにとっても大きな期間だったと思います。

日本のフットサル界としては近年二度のワールドカップ(2016年大会・2024年大会)に行けなかったことを経験しています。僕は2016年の(ワールドカップ予選を兼ねたアジアカップに)直前で外れていけなかったですし、前回大会(2024年)に関してはケガで離脱しました。

大事なところで力を出せなかったことや、自分の思いを背負って戦ってくれたメンバーにも申し訳ない気持ちがたくさんありました。そこから自分は代表に戻ってくることができましたけど、それができなかったメンバーもいますし、このアジアカップを勝ち取ることを第一目標にして、いろんな選手のその悔しい思いを背負って戦わなきゃいけないと思っています。

──その思いをこの大会にぶつける。

そのために名古屋でも1日1日を大切にして、この悔しい思いを忘れないようにしてやってきました。そして、それを返すチャンスが出たので、まずはケガをしない、しっかりと自分の力を発揮する部分を大事にしたいですね。

選手としてもアジアで一番怖い存在になりたいですし、世界的にももっともっと自分の存在をアピールしたいので、非常に大事な大会です。日本には「清水がいる」と思われるようにゴールという結果を残してチームに貢献したいです。それができなくても、チームのためにしっかり体を張って、本当にすべてを出し切って優勝するという強い気持ちでいます。

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