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作成日時:2026.03.24
更新日時:2026.03.28

“骨折疑惑”で強行出場した北九州の頭脳・宮崎岳が語る“ボルクらしさ”の正体「一体感を大事にできる」【第31回全日本フットサル選手権大会/インタビュー】

PHOTO BY本田好伸

第31回全日本フットサル選手権大会は3月22日に決勝が行われ、ペスカドーラ町田が前身時代を含めクラブ史上3度目の優勝を果たして幕を閉じた。

今大会、ボルクバレット北九州は準々決勝で名古屋オーシャンズと対戦し、先制点を挙げて先行したものの、最終的には2-4で敗戦を喫した。このチームで、誰よりも多くの時間ピッチに立ち、攻守を支え続けたのが宮崎岳だけだ。2回戦で足を負傷したものの強行出場し、「勝っていればもちろん、次も出るつもりだった」と闘志を燃やしていた。

チームの顔役の一人である宮崎は、今シーズンをどう振り返るのか。そして、“ボルクらしさ”とはなんなのか。

取材=本田好伸
編集=柴山秀之

【フットサル大会情報まとめ】



シーズンを通してだんだん良くなるチーム

──今大会を振り返っていかがですか?

1、2回戦から苦戦しましたが、チームとしても成長が見られた大会だと思っています。

1回戦では相手に先制されて、これまでのボルクであればそこから崩れて失点してしま流れでありつつも、チームのベースがやっとでき始めて、全員が一体となって、同じ方向を向いて戦うことができました。

この名古屋戦をいい形で迎えられたので、自分たちの成長を試すには最高の相手でした。まだまだチームとしての実力差を感じましたが、点差を離されて終わるのではなく、最後に1点を取り返せたことも成長した部分なのかなと思います。

──外から見てもわかるほど、今シーズンのチームは一体感があり、良い雰囲気で戦えていました。

その一体感は、どのチームにも負けていないと感じています。そういった雰囲気は、一番試合に出ている選手だったり、ベテランの選手がつくり出すものだと思っています。今、ボルクには一体感を大事にできるベテラン選手が集まっていますし、若手選手もそこについてきていて、チームとしてのカラーができあがっていると感じています。もちろん、練習では考えをぶつけ合うこともありますが、お互いにリスペクトがありますし、常に一体感を大事にできています。

シーズンを通して時間が経つにつれコミュニケーションもよく取れていましたし、そんななかでの全日本選手権でした。ちょっと遅いんですけど、だんだんと良くなるのがボルクらしい部分かなとも思います。

──宮崎選手は、言葉よりも背中で語るような“硬派”な印象があります。意識していることはありますか?

ボルクでは、自分や松川(網汰)が一番試合に出ているので、僕らが誰よりも体現しないといけません。僕がイライラしてブレてしまったら悪い方向にいってしまいますし、試合の結果にも影響してしまいます。

自分の立ち振る舞いでチームのカラーが決まると思っていますし、先頭に立ってみんなを鼓舞したり、声をかけたりということは意識しています。特に声かけは僕がやっていないと周りも出てこないですし、僕がやることでみんなに促すことができるのかなと考えて取り組んでいます。

──宮崎選手は国内外でキャリアを重ねてきました。この先はどのような道を描いていますか?

いずれは指導者になりたいと思っています。

──そうなんですね。

僕自身、めちゃくちゃフットサルが好きで、めちゃくちゃ研究しています。だから、“監督側のプレイヤー”という感覚があるかもしれません。

例えば、セットプレーで監督が僕に委ねてくれることもあります。リーグ戦でも、ファイナルシーズンの大阪戦で決めたチームの2点目は、その前のタイムアウトで、「僕に対してマンツーマンでついてくるから、それをおとりにしたい」と提案したら、監督がそれを受け入れてくれました。それで実際にそのプレーから安嶋(健至)選手が決めてくれました。

そうやって監督が聞き入れてくれるところもチームの良さの一つですし、ベテラン選手たちも「じゃあそれをやろう」と言ってくれます。そういう感じで、チームを指揮する側の視点を意識することもありますね。

──いずれ、指導者に。

そうですね。ただ、監督の考え方に興味をもっていますが、今はプレイヤーをやめる未来もあまり見えません。僕は、アラの選手としては、松川やつっつー(堤優太)、(金澤)空みたいに強度の高いアジリティ系ではなく、どちらかというと周りを生かすタイプ。動き回らないという意味では寿命が長いスタイルですし、できるだけプレーし続けたいと考えています。それで、その先に指導者を考えている感じですね。

──宮崎選手は、ピッチ上でオーラというか、風格を感じます。後方で指示を出す姿は、まさに司令塔の存在感というか。

そうですかね(笑)。試合ではそのすべてを監督が指示することはできません。ピッチでは選手たちで判断し、決断することもたくさんあります。なので、パワープレーでは相手の守り方を見てどの攻め方がいいかを考えていますし、セットプレーでも、相手の配置や守り方を踏まえて狙いどころを考えています。そうやってピッチ上でも常に相手を分析しながらプレーすることは意識していますね。

──チームは入れ替わりもありますが、また来シーズンに向かって準備していく時期ですね。

そうですね。まずは、コンディションを整えないとですね。今大会の2回戦で足の骨をやっているかもしれないので……。

──え、その状態で試合に出ていたんですか?

病院にも行かなかったですね(苦笑)。指の付け根を痛めてしまっい、試合の翌日は足を着くだけでも痛くて。今日もちょっと歩くと痛かったですね。なので今週は練習もできませんでした。

──もし勝ち上がっていたら、準決勝も決勝も出場するつもりだったんですか?

痛み止めを飲みながらですけどね。前日練習では軽く動いたんですけど、それだけめちゃくちゃ痛くて。今は痛み止めを飲んで感覚が麻痺している感じですね。

──なるほど……。

今回は事故のような怪我だったので仕方がないですが、怪我でコンディションを落としてしまうことが多いので、日頃のケアから最大限できることをやりたいです。来シーズンは、今シーズンよりもっと良いプレーができればと思っています。

第31回全日本フットサル選手権大会

<日時>3月14日(土)〜22日(日)

■試合結果<決勝>

<会場>駒沢オリンピック公園総合運動場 体育館
<決勝>3月22日(日)
13:00 バルドラール浦安 2(PK3-4)2 ペスカドーラ町田

■表彰

<優勝>ペスカドーラ町田
<準優勝>バルドラール浦安
<3位>名古屋オーシャンズ、湘南ベルマーレ
<フェアプレー賞>ペスカドーラ町田
<MVP>ビゴージ(ペスカドーラ町田)

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