更新日時:2018.11.14
【僕の必殺技、教えます!】不可能を可能にする湘南ベルマーレ・小門勇太の殺人的なFK を伝授!
PHOTO BY本田好伸
フットサルではFKを直接叩き込むことは不可能──。
サッカーよりも小さなコートサイズ、小さなゴールを屈強なGKが守る。壁が作られれば、シュートコースなど皆無に等しい。しかしそれでも次々とゴールを叩き込む猛者がいる。それこそが、フットボーラーらしからぬ筋肉の鎧を身にまとった湘南ベルマーレの小門勇太だ。
“湘南の規格外モンスター”のキャッチフレーズが似合う小門は、サッカー選手からフットサル選手に転向してわずか2シーズン目。競輪で大活躍した小門洋一氏を父に持つ彼は、脅威的なフィジカルを武器にFリーグ界を席巻し、今では日本代表にも名を連ねる。そんな彼の武器が「小門キャノン」と呼ばれる脅威的なシュート力。プロ野球日本シリーズでその名を轟かせた福岡ソフトバンクホークスの甲斐拓也捕手の「甲斐キャノン」を彷彿とさせる矢のような弾道のFKは、今のFリーグで密かに話題となっている。
どうすればあの小さなゴールに直接FKを叩き込むことができるのだろうか。小門自身が、その真髄を語ってくれた。
何よりもシュートを打つ意識
■参考:第8節、立川・府中アスレティックFC戦
#左利きの日
フリスビーを投げるのは右利きです??♂️ pic.twitter.com/OyAmNqiv1x— 湘南ベルマーレ 小門 勇太 (@SBFC_KOKADO) 2018年8月13日
■解説:ポイントはGKが出てくるかどうか
最初から打つつもりでピッチに入りました。常に打つつもりで、次のオプションでパスを考えています。ボールの位置に立った際にコースが空いていて、壁の隣にもう1人選手(内村俊太)が入っていました。それが(GKに対して)うまくブラインドになっているなとわかったので、強くよりも7割くらいの強さでコースを狙って蹴ったのが良いコースに飛んいって、GKも反応できなかったのかなと思います。
またGK(立川・府中アスレティックFCのクロモト選手)も前に出てきませんでした。なので、しっかり打ち込める距離でした。1つの基準としてGKが出てくるかどうかがポイントです。この場面ではファーサイドの上段しか、ゴールは空いていません。なので巻き気味に7割の力で打ちました。
■極意その壱:何よりもシュートを打つ意識
僕のストロングポイントとして、シュート力があります。自分自身なら、絶対にGKをしたくないですし、壁にも入りたくないです(笑)。とにかくそこは脅威だと思うので、コースがなかったとしても打ち込むことで、次のイレギュラーからゴールが獲れるかなと。なので、一番最初に考えることは打ち込むことです。
■極意その弐:助走はゆっくりで状況判断
最近、代表でも色々と教えてもらっているのですが、状況に応じてパスを選択する場面もあります。今までならば早い助走でボールに対して入って行っていました。その助走だと、状況が変わる瞬間が見えません。なので助走をゆっくり目にして、シュートからパスに切り替える。最近はそこも大事に意識しています。先にシュートを見せてからのパスは効果的だと思っているので。
■極意その参:リラックス
だいたい、決まっているときは良い感じで力が抜けて、体重がボールに乗っています。軽く、力を抜いて振り抜いただけでも結構な威力のあるシュートが打てる自信はあります。なのでリラックスして、自分の体重を乗せて打つことですね。
■究極の形:GKごとゴールに蹴り込む!!
ただ、僕としてはもっと簡単に決められると思っています。それは練習次第ですけどね。本当に強いボールを良いコースに蹴られればどんな状況でも決められます。なんらなGKごとゴールに入れてしまうような(笑)。それくらいの威力はあると思います。GKごと入れるというとあれですけど、ダメージは与えられる。それくらいのつもりで蹴られると思っています。なので、そこをもっとやっていかないといけないと思います。
■俺のここを見ろ!:鎧のような筋肉
よくこの筋肉は父親譲りなのかと言われますが、意外と父親は細いんですよ(笑)。実は母親の方の家系の方が身長が高かったりします。母方はみんなトップアスリートとかではないですが、スポーツをやっていました。母親もテニスをやっていましたね。
とはいえ父親の遺伝もあると思います。他には食生活かなと。小さい頃から「食え! 食わなきゃいけない!」って言われていましたから。夜ご飯とかは父親のお弟子さんたちと一緒に食べていましたが、争うように食べていましたね。小学生からずっとそうでしたし、食べ負けないほど食べていました。
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