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作成日時:2019.06.01
更新日時:2019.06.01

【F1第2節/すみだ×大分】追加点を奪えずホーム開幕戦で敗れる。「決め切れるかどうかが今シーズンのすべて」(すみだ 須賀雄大監督)

PHOTO BY軍記ひろし

6月1日(土)にFリーグ2019/2020 ディビジョン1第2節、フウガドールすみだとバサジィ大分の一戦が墨田区総合体育館で行われ、ホーム初戦のすみだは1-3で黒星を喫した。

エスポラーダ北海道との開幕戦を6-0で大勝したすみだは、この試合でも好調な滑り出しを見せた。5分に左CKを獲得すると、キッカーの宮崎曉からニアサイドにパスが送られると、ガリンシャが左足を一閃。これがゴールに突き刺さり、ガリンシャの2試合連続ゴールによって先制に成功した。

その後も3セットを駆使しながら効果的な攻撃を見せたすみだだったが追加点を奪えないまま時間が経過。後半に入ってもスコアを動かせずにいると、36分にミドルシュートを浴びて同点とされてしまう。するとすみだは、37分から新加入のデネルをゴレイロと交代してパワープレーをスタート。しかし逆に38分、同じくパワープレーでの勝ち越しを狙ってきた大分にネットを揺らされると、残り12秒でもパワープレー返しから失点して勝負あり。今シーズンのホーム開幕戦を勝利で飾ることができなかった。

同点でパワープレーをした決断に後悔はない

須賀雄大監督(フウガドールすみだ)

──今日の試合を振り返って。

前半いい流れから先制して、そのまま追加点を狙いたかったのですが、大分もかなり攻撃に意識を置いてきました。そこでずっと言い続けていたのは、大分に対して受け身になると守るだけになってしまうので、少なくとも後半のゲームを締めくくるまでは攻撃の意識を強く持ちながら、ボールを持っているときに絶対に失点しないようにと話していました。そのなかでも、大分のタレントにはかなり苦しみながらも、タフにやってくれたのですが最後、追いつかれてしまいました。その精神的なショックと、(すみだ自身の)5ファウルをためていた状況があるので、同点のなかでパワープレーをする決断をしました。

その決断については全く後悔はありません。相手も(同点でパワープレーをするという)同じ決断をして、そこでゴールを決めたので、相手が一枚上だったと思っています。ここで下を向くのではなく、ある意味で、ここから始まるという気持ちで次の試合に意識を向けられるかがすべてだと思っています。この一週間の準備をしっかりとやっていきたいと思います。

──前半は先制点以外でも、チームとしてかなり機能していた印象でした。ただ追加点が取れなかった要因。大分も個々の能力が高かったこともあり、最後に決め切れなかった?

もちろんそういった個々の部分、相手がマンツーマンの守備でかなりタフに来ていたところもあると思います。やはりそこで決め切れるかどうかが今シーズンのすべてかなと思っています。来るチャンスを、「また来る、また来る」、「切り替えゼロ秒」でということではなく、「ここで決めるんだ」という選手がピッチに立つべきだと思っています。今日はそこの追加点が生まれなかったことに集約されていると思います。

去年は「成長」を一つのポイントにしていたので、ある意味では、すぐ次のチャンスに備えるという部分があったのですが、今シーズンはそのチャンスを決め切るか決め切らないか。そこに重きを置いています。どんなに泥臭くてもチャンスをモノにする選手がピッチに立ちますし、どんなに華麗なプレーをしてもゴールに結びつかなければ、次の選手がチャンスをつかむ。そういう競争なのかなと思っています。

あとは相手のゴレイロ、(今シーズンすみだから大分に移籍した)矢澤大夢も非常にいいプレーをしたんじゃないかなと思います。うちのダニーロも、非常に良かったですし、両ゴレイロがかなり試合を締めたのではないかなと思っています。

──デネル選手はまだまだチーム内で噛み合っていない部分や本人のコンディションが上がっていない印象があります。それでもパワープレーのゴレイロにしていました。その狙いは?

デネルに一番期待しているのはシュート、ゴールの部分です。なので当然、ゴールを目指すパワープレーでは、中心になってくる選手だと思っています。まだ練習で決めているいい形が、試合で出せていないのも事実ですし、そこはより詰めていかないといけません。ただそこは練習を含めて、今日メンバーに入った選手は非常にいいプレーをしています。日本にはもしかしたら独特なフットサルの文化があるのかもしれません。とにかく全員がタフに戦ってきますし、マンツーマンで粘り強く戦っていくことに、全員が実行できるという側面があります。もしかしたらそういうところは、慣れるまでに時間が必要なのかなと思っています。

実際に、コンディションも上がり切っていないと思うので、これから時間が解決する部分と、彼自身が前向きな姿勢でやってくれるかで変わってくると思っています。

──次節に向けて。

次はアウェイのペスカドーラ町田戦ですが、昨シーズンは一度も勝てなかった相手です。その相手に対してどんなフットサルをできるかにフォーカスがいくと思います。内容よりもとにかく勝ち点がほしい。それがアウェイの戦いだと思っています。そのなかでの“いい内容”とは、ただ華麗なフットサルをすることではないと思っているので、勝ち点3をもぎ取れればいいフットサルになるのかなと、そういう逆からの計算をして組み立てていきたいと思っています。

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