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ブルーノ・ジャパンの挑戦
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2019.10.21

「やってやる」。自身初のアジア選手権に挑む、代表チーム“最後のピース”・森村孝志の飾らない想い

PHOTO BY軍記ひろし

気負うものがない代表チームの“ジョーカー”

「やってやるという想いです」

AFCフットサル選手権トルクメニスタン2020東地区予選を前に、最もシンプルで純粋な意気込みを語ったのが、森村孝志だ。そう話すわけは2つある。一つは「気負うものがない」ということだ。

現在の代表チームは、ある意味で“4年前の呪縛”にとらわれている。前回のワールドカップ出場を逃したからだ。2016年2月、W杯予選を兼ねたアジア選手権で、5枠もある出場権を取りこぼすことなど、誰も想像していなかった。

「4年後のW杯に必ず出場する」

あの日以来、それが合言葉になった。当時のメンバーのうち、8人が今回も選ばれている。失敗の責任を背負う彼らは、プライドを取り戻すために、この4年間、並々ならない覚悟で取り組んできたのだ。しかし、森村は少し違う。

「みんなは逃した経験があり、長くやってくるなかで募る想い、背負うものがあると思う。でもそうじゃない僕は、いい意味でやるしかない」

2016年大会を“観戦”する立場だった森村は、あのときの敗退を目撃して、「自分が入って、W杯に出たい」という想いを、強く抱くようになった。

もう一つは、「ギリギリでメンバーに入った」ということだ。

ブルーノ・ジャパン発足後の最初の合宿で初招集されたが、そこから定着したわけではない。2017年9月、第5回アジアインドア・マーシャルアーツゲームズに向けて結成されたU-25日本代表に選ばれ、トップと兼任したブルーノ監督の信頼をつかんだことで、少しずつ、フル代表が現実的になっていったのだ。

それでも、今回のメンバー入りは確約されていなかった。

左利きで、なおかつピヴォとアラを兼任できるユーティリティー性は魅力だが、同じポジションの森岡薫、星翔太、清水和也という絶対的な存在を押しのけるほどの信頼を得ているわけではない。

「代表は守備の強度が高く、攻撃のポジション取りも細かく、サポートも早い。自分が持てる時間は短いし、ボールを持ってからリズムを作るタイプなので、スイッチを切り替えることに時間が掛かっている」

合宿中、コーチ陣や味方から何度も「シンプルに!」と声を掛けられる場面があった。しかし森村は、それさえもポジティブに捉えている。

「みんなすごく完成されていますし、そこに入っていくのは簡単じゃない。でも逆に、いい意味で外れているからこそ、違うリズムで変化を出せる」

死守すべき目標が強烈である以上、チームが重圧でつぶれてしまう可能性も考えなければならない。だからこそ、森村の力が必要なのだ。

「やっときたな、と。プレッシャーよりも楽しみ。やってやります」

日本にプラスの変化をもたらす“ジョーカー”が、初めての大舞台に挑む。

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