SAL

フットサル全力応援メディア

MENU

ブルーノ・ジャパンの挑戦
SAL LINE公式アカウント
SALペディア
2019.12.20

【独占告白】なぜ稲葉洸太郎は「F1復帰」よりも「現役引退」を選んだのか?「僕だからできることがあるんじゃないか」

PHOTO BYY.S.C.C.横浜

元フットサル日本代表で、W杯の日本人最多得点記録保持者でもある稲葉洸太郎が、今シーズン終了後の現役引退を発表した。

2年目を迎えたY.S.C.C.横浜ではF2リーグの首位を走るチームを、ピッチ内外での豊富な経験と高い技術で牽引してきた。

まだまだ十分な実力を誇るドリブラーは、なぜF1で再びプレーすることなく、ピッチから離れる決断を下したのか。

まっさらな「稲葉洸太郎」として

--12月6日に今シーズン限りで現役を引退するという発表がありました。改めて、今の気持ちを聞かせてください。

スッキリしてますね。

--ピッチを離れる寂しさはない?

全然ないんです。Y.S.C.C.横浜に来て2年目ですが、もうちょっとで優勝というところまで来ました。自分として伝えるものは伝えたし、やり切ったという気持ちが強いです。まぁ、ボールを蹴ることを止めるわけじゃないですから。

--クラブからは契約延長のオファーはあったのでしょうか。

ありがたいことに、まだ僕の力が必要だから、来シーズンも残ってほしいと、何度も言ってもらいました。応援してくれているファンやサポーターのみなさんも含めて、そういう期待に応えられなかったのは申し訳ないです。

正直に言えば、来年F1に行ったとしてもみんなに喜んでもらえる、稲葉は頑張ってるなと思ってもらえるぐらいのプレーをできる自信はあります。F1で(古巣の)浦安とすみだを倒したかったというのもある。

でも、それをやったとしても、フットサルの世界の中での話題にしかならないんです。やるならもっと世の中の人に知ってもらいたい。Fリーグを取り巻く環境は少し厳しくなってきていて、セントラルでもお客さんが少ないこともある。そこへの危機感がすごく強いんです。

――Fリーグを、フットサル界をなんとかしたいと。

そうです。引退を決められたのも、それが一番の理由です。僕が浦安にいた時は代々木第一体育館に7000人以上が来たこともあったし、フットサル界への期待感や、そこにいる選手への憧れがもっとあったと思う。

今はどうなのか。自分よりも若い世代の選手たちが「あそこに行きたい」という場所になっているかというと、わからない。僕はもうすぐ37歳で、フットサルの世界に飛び込んで20年ぐらいが経ちます。

このスポーツをもっと大きくしたいし、そうなれるだけのポテンシャルはあると信じている。だから、別の立場からフットサルに関わっていく時期が来たんじゃないか、そう思っています。

もちろん、リーグ関係者や色々な立場の人が頑張っていただいているのは間違いないのですが、代表もF1とF2も経験してきた選手上がりの自分だからこそ、出来ることも何かあるのではないかと思うんです。

--セカンドキャリアで何をやるかはもう決まっていますか?

まだ決めてはいません。僕自身は数年前から自分で起業して、フットサル選手とビジネスマンを両立してきました。フットサルコート(アネルフットパーク)、アパレル(PANTANAL)、スクール(ポテンシア)、スポーツコンサルといった事業は変わらずにやっていくことになります。

大きく変わるのは少し自由が増えること。これまでは選手として練習や試合に拘束される時間がありましが、それが1回ゼロになります。クラブの色がありましたが、それも外れるので、ある意味でフラットな状態になれる。まっさらな「稲葉洸太郎」として、フットサル界のステータスを上げていくために何がやれるのかを考えていきたいと思います。

【次ページ】運命を狂わされた日本代表初招集

▼ 関連リンク ▼

▼ 関連記事 ▼

Bitnami