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2018.07.21

【F1第6節/名古屋×町田】怒涛の逆転劇は1つのオウンゴールから。「2-3になったことでみんなが落ち着けた」(名古屋・星龍太)

PHOTO BY軍記ひろし

7月21日(土)にDUARIG Fリーグ2018/2019ディビジョン1の第6節が行われ、名古屋オーシャンズはペスカドーラ町田に8-4で大勝を収めた。

立ち上がりに2点を奪われ、前半に一時は0-3とされたが、直後に1点を返すと、18分には相手のミスからオウンゴールで1点差に迫って後半へ。21分にヴァルチーニョのゴールで同点とすると、そこからペースアップして“強い名古屋”を披露。ヴァルチーニョのハットトリックを含む大量8ゴールをたたき出して、優勝を争う最大のライバルを撃破すると共に、開幕から無傷の6連勝を飾って首位を独走することになった。

前半はプライドを傷つけられた

ペドロ・コスタ監督(名古屋オーシャンズ)
──今日の試合を振り返って。
今日は前半と後半で全く内容が違いました。試合の入り方だと思いますが、一つの理由にまとめることが難しいほどいろいろな状況が生まれていました。集中が足りなかったとも言えますし、試合の大切さを選手は十分に理解していたと思いますが、相手の方がこの試合にかける思いはあったと感じます。私たちも試合にはしっかりと入ったつもりでしが、相手の先制点、追加点が入った段階で、試合を支配されていました。そこから整えられるまでは、悪循環に陥ってしまっていました。

その悪循環とは、このゲームに対する思いや対策がある中で、1点を取られてからは、選手がチームのために何かをやろうという流れが浸透していませんでした。それで前半はズルズルといって失点してしまいました。

ハーフタイムに選手自身が反省したところもあると思いますし、私も選手と話せる時間があったので、気落ちを入れ直して後半に入れました。それで後半は私たちの理想に近いゲームができたと思います。オーシャンズのゲームを出せたことで、後半はチームとして戦って、本当のオーシャンズの力を出せたと思います。

──ハーフタイムの具体的な指示は?
まず、精神面で、前半はストレスがありました。ハーフタイムは今日は貴重で、頭をリセットする時間でしたし、それがまず一番、必要でした。それをできました。いろんな戦術的にも戦略的にも前半はうまくいかずに失点してしまって、よくない中でも、前半は何が悪いのかはわかっていました。

気持ちが高いからこそ、ああいう失点でプライドを傷つけられた。そうなると悪循環に陥る。ロッカールームでの私の締めのコメントは「私たちのプライドを忘れず『名古屋オーシャンズ』を守って、後半はどんな形でも挽回しないといけない」と。気持ちだけではなく燃えることができた。怒りやモチベーションが高くなったり、それは選手によって違うが、そこを動かせたことで選手の底力を出せたと思うし、それが一番大きかったと思います。前半は名古屋オーシャンズのエンブレムだけで勝てないということが、言い方は難しいですが、薬となったし、自分たちの起爆剤になりました。

後半は一人ひとりのプライドをみせられたので、前半から後半の時間があってよかったなと。基本的にこういうゲームでは、戦術よりも自分たちのプライドを傷つけられた分、後半はチームで絶対に取り直すぞというメッセージをハーフタイムで伝えるようにしましたし、選手がそれに応えてくれたのかなと思います。

──この試合は、第1クールというよりも今シーズンの山場になると思って見ていました。相手はゴレイロを含めて(帰化選手が3人+外国籍選手が2人という)“外国人セット”でくる中でのダブルスコアは、形容のし難い結果です。これは単なる1勝ではなく、リーグ優勝にもつながっていくものなのではないか。
まだ始まって6試合目という中で、私たちにとっては第1クールの山場と思って臨んだ試合でした。一方で町田はおそらくもう、生きるか死ぬかというような思いでくるということはわかっていました。

だからこそ私たちにとっても大事な試合でした。今日は試合の入りも良くない中で、選手たちはこれはいけるぞと感じたゲームだったと思います。3-0で負けていて逆転して勝てたことは、相手に精神的なダメージを与えられたのかなと。町田はプレーオフでも当たってくるようなチームなので、そういうアドバンテージを少なからず残せたと思いますが、チームとしては絶対に満足できません。勢いづけられた反面、危険もあります。これが少しでも油断になれば、結果として悪い方向になることもあるので。足元をしっかりと固めて、第1クール目の大事な試合に勝ったということを、一歩ずつつなげていきたいと思います。

──正直なところ、町田が勝てばいいと思っていました。リーグのためにも。そんな暴論をどう思うか。
その意見は尊重します。現状を見ての意見だと思うので。ですが私は監督として、やるべきことを続けていきたいですし、もっと上を目指してやっていきたい。個性あふれる選手がいる中で、ここで緩めてはいけません。ちょっとでも緩めたら、今日の前半のように一つの結果でよくいかなくなることは過去にもありました。やるべきこと、試合の中でも課題はあるので、私たちが何をできるか、もっと上を目指せるかを目標にして、いろんな意見がある中で、やるべきことをしていきたいと思います。

星龍太(名古屋オーシャンズ)
──今日の試合を振り返って。
監督が言ったことがすべてで、立ち上がりで2失点すると難しくなってしまうので、この試合はそこが肝だったと思います。前半と後半は違う結果を出せたので、反省点としては、最初の立ち上がりのところかなと。あとはいろいろとあったので、ビデオを見直さないと全部を振り返れないような試合だったかなと思います。

──すごく強かった。全勝優勝も目指すのではないか。
もちろん、それができたら嬉しいですし、それ以上にない嬉しさが込み上げてくると思います。ただやはり、僕が守備の選手だからなのか、負けたシーズンのことは忘れていないですし、調子がいい時でも、AFC(クラブ選手権)で優勝して(帰国してから)負け始めたこともあるので、全勝をしたいですが、1試合1試合やって行って、結果的に全勝になったらいいなと。

攻撃的な選手であれば「全勝を目指します」で終わるのかもしれないですが、僕は2年前(の優勝を逃したシーズン)を思い出してしまうので、1試合を勝たないと次はないぞと。結果的に全勝できたらいいなと思っています。

──監督がプライドを傷つけられてハーフタイムで気持ちを切り替えて後半に臨めたと。そのメンタリティーは、2年前にプライドを傷つけられた経験が生きているのか。もしくは、そもそも、それほど焦りのようなものを感じていなかったのか。
後半の立ち上がりに焦りはなかったです。ただ前半の2点を取られてからは焦りや、うまくいかないところはありました。それで、1-3から2-3になったタイミングでメンタル的には楽になりました。1点差は、追いついたら相手も落ちてきますし、実際に町田はこちらが3-3にしてすごく落ちました。

もちろん気持ちの切り替えはハーフタイムでして、監督からも叱咤激励をもらって切り替えられたので大事でした。ですが、2-3になった時は、名古屋が追いつくだろうと感じていた。正直ラッキー(なオウンゴール)でしたが、(今シーズンはここまで全勝と)勝っているからこそのメンタルだったかなと。2年前のメンタルではありませんでした。仮に1-3で後半スタートしていたら、追い付かないといけないという気持ちだったと思いますし、2-3になったことでみんな落ち着いたのかなと。

 

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