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2018.12.17

【インタビュー】遅咲きのGK檜山昇吾。代表初招集をつかんだ理由は「突き詰めてやり抜く」精神

PHOTO BY軍記ひろし

日本サッカー協会(JFA)は12月11日に、17日から始まる日本代表の年内最後となる国内合宿のメンバーを発表。シュライカー大阪のGK檜山昇吾が初招集となった。

檜山は駒澤大学卒業直後の2014/2015シーズンにバサジィ大分に加入。当時の指揮官である伊藤雅範監督(フットサル女子代表監督を経て、今季から大分に復帰)は「伊藤が獲った選手の中で、一番ヒットになった選手じゃないか」と大きな期待を寄せており、フットサル転向1年目ながら4試合でゴールを守った。

ところが伊藤監督が退団後は伸び悩み、以降の3シーズンで出場はわずかに42試合。2017/2018シーズン終了後に大分を退団した。

しかし今季はシュライカー大阪に加入すると、ここまでの27試合で第8節のヴォスクオーレ仙台戦を除いて全ての試合でベンチ入り。第10節の湘南ベルマーレ戦で初めて先発でピッチに立つと、第12節のヴォスクオーレ仙台戦からは守護神として活躍している。

27歳にしてようやく自身のポテンシャルを発揮し始めた檜山。初めて参加する代表合宿を前にその思いを語ってもらった。

GKコーチの存在の大きさを痛感

──日本代表に初招集されましたが、率直な感想は?

すごく嬉しいですね。去年までを考えると、去年はチームが最下位で代表など考えられないレベルにいたのに(今回の合宿に)選ばれたのは、大阪に来てGK陣たちを含む他の選手たちとの(レベルの高い)練習をやってきたからだと思いますし、よかったです。

──2014/2015シーズンに大分でキャリアを歩み始めたと思いますが?

駒澤大学でサッカーをしていましたが、当時の大分の監督である伊藤雅範監督も駒澤でした。その縁で、フットサルをやってみないかと言われ、大分に加入しました。1年で伊藤さんがいなくなってしまったので(笑)。あの時は「えっ!??」っと思いましたよ(笑)。サッカー時代もGKをしていました。

──その伊藤監督が当時「伊藤が獲った選手の中で、一番ヒットになった選手じゃないか」と大きな期待をされていましたが、ようやくその1歩目ですね?

1歩目…。長かったですね(笑)。もう27歳になりました。なので、ここで頑張らないといけませんね。

──今季からシュライカー大阪に加入しましたが、プレーしてみていかがですか?

成長しか感じていません。大阪に来て、チームのやり方などに慣れるには時間がかかります。それを別に考えても、レベルの部分で自分は厳しいなと思っていました。アルトゥールやチアゴなどうまいシュートを打てる選手が多い中で、練習からめちゃくちゃにやられます。しかも、GKコーチの定さん(定永久男)に教えてもらっています。

移籍直後はメンバーに入れないんじゃないかと思っていましたし、実際に1試合はメンバーを外れています。そこから考えると、今は試合に出られていて、今回の合宿に呼んでもらえたので、成長したのかなと、成長しているなと実感できます。それは一番は定さんのおかげです。

──大分時代には自身がGKコーチを務めることもありましたが?

ケガしたときなどやっていましたが、あの時はフットサルを始めてまだ3年目でした。何もわからないままでしたね。ちゃんとGKコーチがいるとはこういうことなんだなって今は感じます。

定さんに教わって1年も経っていないわけですよね。それで結果として合宿に呼んでもらえるのは、それほどGKコーチの存在が大きく、定さんの存在も大きいなと感じています。

──実際に、プレー面で変わった部分とかはありますか?

シュートストップの反応が上がったなどそういう部分ではなくて、チームとしての守り方、状況に応じての守り方が少しずつわかってきました。大分の時は何がなんだかわからずに、来たボールを止めるような状況でした。抜かれたからどうするなど、局面で起きたことに対応する。

今はチームのやり方に沿ってできますし、試合後に映像を見てそこを直接GKコーチに指摘してもらえるのは大きなことです。それプラス監督の要求もあります。なので、自分としてはやるべきことが明確になっています。明確になればプレーもしやすいですよね。

──成長した中で代表入りのチャンスをつかみましたが、代表メンバーの他のGKのプレーなどは見ていますか?

映像で結構見ますね。(ピレス・)イゴール選手とかはよく見ます。関口選手は同い年で、僕がフットサルを始めた時にはすでに代表でした。すごいなという思いがありますし、今回は初めて一緒に練習できますし、すごく楽しみです。

確かに2人のことを映像では見ていますが、生で見ることができるのが大きいと思っています。勉強になりますよね。それこそ(フットサル選手になって)1年目は青柳(佳祐)選手、村山(竜三)選手がいてすごく教えてくれましたし、目の前のプレーを見ていると「自分もこう止めれば良いのか」とか、幅が広がります。その点でもイゴール選手と関口選手と一緒にプレーできるのはすごく楽しみです。

──先ほど年齢的な話もありましたが、このチャンスをつかみ取るためにどの部分をアピールしたいですか?

これに自信がある、これだけは負けないというものは正直にありません。でも突き詰めていこうとする姿勢や気持ちは誰にも負けるつもりはありません。それこそ合宿に行って、1日目の練習がうまくいかなくても2日目に修正できる。それは負けないと思いながら自分でもやっています。

試合を迎えるにあたっても、試合中より準備段階が大事だと思っています。そういう部分が自分は他の人には負けないと思っている部分です。

──比嘉リカルド監督は会見で「失点してもメンタルが崩れない」と言っていましたが、プレー中はポジティブな考えが多いですか?

えっ!? めっちゃネガティブですよ(笑)。それこそ今日(15日開催の湘南ベルマーレ戦)もFKでやられましたが、遠征に来る際に定さんに「相手はFKで小門(勇太)が蹴って来るぞ、周りもブラインドを使って来るから気をつけろ」と言われていたんですね。僕もやられないように対策を考えて、バスに乗ったんです。まんまとやられました(苦笑)。

その時は試合中も落ち込みましたが、大阪は点を獲ってくれます。なので落ち込んでいる暇がないというか、気がつけば点を獲っている。失点しても落ち込む時間なんてないです。逆に大分時代は失点するとすぐに落ち込んでいました。試合中なのに「さっきのプレーはこうやったら止められたんじゃないか」と考えていましたから。

大学でサッカーしている時もそうでした。考えすぎてネガティブになる。それはずっと言われて来たことでしたが、大阪に来て「あれ?」って感じです。「なんでこんなに前向きなんだろう」って思っていたんですが、それってやはり失点しても点を獲ってくれるから。落ち込んでいる場合じゃなくて、失点しても次のボールを止められれば逆転してくれる。そういう仲間への信頼があって、今は前向きというよりも落ち込むことがなくなりましたね。

──そういうプレー面や代表に呼ばれたという結果を含めて大阪への移籍は大きなことでしたね。

本当に大きなことです。来て良かったなと思っていますし、そう思えるように毎日やって来ました。その自信もあります。こっちを選んで正解、こっちに来て正解というのは結果論でそうなります。

しかし、そうなるために自分で毎日突き詰めてやって来て、それで今の自分があると思っています。そうできたのは良かったことです。

ただ、まだリーグ戦は終わっていないですし、代表に定着したいと思っていてもチームで試合に出られないといけません。チームの練習の質が高い分、少しでも良くないプレーをしたら変えられてしまいます。そういう気持ちがありますし、正直に今日の試合で負けたら次は出られないなと思っていました。それくらいの気持ちで毎試合戦っています。

──最後にいよいよ月曜日から始まる代表合宿ですが、楽しみですか?

めちゃくちゃ楽しみです。代表の練習も質が高いと、大阪のチームメートから聞いていますし、どういう練習をするんだろうと。選手たちのプレーの質も高いので、受けるボールの質も高い。守り方や攻撃の仕方なども学ぶものしかありませんね。すごく楽しみですね。

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