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作成日時:2019.01.27
更新日時:2019.01.28

【F1第31節/F選抜×すみだ】古巣に2発で成長示す「自信が確信に変わった」(F選抜 三笠貴史)

PHOTO BY軍記ひろし

1月27日(日)にDUARIG Fリーグ2018/2019 ディビジョン1の第31節のFリーグ選抜vsフウガドールすみだが町田市立総合体育館で行われ、3-1でFリーグ選抜が勝利している。

町田での“ホームゲーム”に臨んだFリーグ選抜は、序盤こそゆったりとした入りになるも徐々にギアを上げていく。チャンスを作り出す場面もあるが決めきれず、前半終了間際のFKのチャンスでは三笠貴史が直接狙ったシュートがポストを戦うなどゴールを奪えずに試合を折り返した。

すると後半開始早々の21分にFリーグ選抜は、セットプレーから失点してしまう。それでも23分にゴール前のこぼれ球にいち早く反応した漆原玲が、ダイレクトボレーのシュートを叩き込んで試合は振り出しに。さらに28分にはGK坂佳輔からのロングボールを、相手ゴール前で三笠がバックヘッドで合わせると、これがネットを揺らして逆転した。試合終盤は、すみだのパワープレーを浴びる展開となるが残り28秒で三笠のパワープレー返しが決まって勝負あり。Fリーグ選抜がすみだ戦3試合目にして初勝利を飾った。

持ち味をピッチに置いてくることができた

高橋優介監督(Fリーグ選抜)

──試合を振り返って。

今日のゲームに関しては、前半の立ち上がりにリズムを取れなくて守備に追われる時間が多かったです。ただ、0-0で終われたので、ハーフタイムではみんなと話しながら守備のポイントと攻撃のポイントを修正して、それが効果あったのかなと思います。

(後半は)選抜としては珍しく5ファウルが早く溜まりました。1巡目の頃はそのあとの展開として、それでも(5ファウルが溜まっていても)構わずに前からプレスにいっていたと思います。ただ、3巡目で勝ち数もないので、ラインコントロールの部分はピッチの選手に任せながら、ベンチとしても割り切って少し低い位置で構えながら戦おうと。そこがスムーズにできたのがこのゲームのポイントだったと思います。

──ハーフタイムでの修正点を具体的に。

このチームのハーフタイムは、僕が一方的に指示するのではなく、みんなの話を聞きながらやっています。それが良いかどうかは別として、その中で出てきたのは相手のピヴォに入ると脅威でそこを消したかったというところ。

それが守備面のポイントでした。どの位置でも相手のプレーは大きく変わらず、多少強引に入ってきます。その部分が選手の声であったので、変更しようと。

チームのモデルを変更することはないのですが、細かな立ち位置や利き足を意識させるなどを調整しました。

ピヴォに当てられれば割り切りますが、ボールを入れさせない、取る、サイドの良い状況でプレスをかけて押し込む。そういう部分で、チーム全体として流れを作れたと思います。

──以前はJリーグにも選抜チームがあったが、わずか数年で解散した。今回選抜チームを率いてみて、その意義や課題は。

そこまで色々な意見はわかりませんが、大きな違いは、Jリーグは週末に集まるチームで1年間を通して活動していないのでそこは大きな違いです。

ただ、そこにもメリット、デメリットがあります。このチームはF1に所属しているので、結果を出さなければいけなくてその中で成長というその2つを追いかけています。

監督が押し付ける指導をすれば、もっと勝ち数を拾えるかもしれないと思う部分があります。ただ、そういうやり方を1年間継続すると、所属チームに戻って環境が大きく変わります。練習環境も、プレーモデルも監督も違います。

その中でも適応できるようにやらなければいけないのが、僕の中での難しさでした。好きなプレー、こうしたいという部分がありながらも、育成をして結果も求める。そういう違う部分を求めるのですが、それは自分の中での苦手な部分でもあります。

なのですごく大変ですし、スタッフがトレーナーと僕の2人しかいないので相談ができません。一番相談したいのは名古屋戦に関してなのですが、隣の部屋にコスタ監督がいるんですが相談できません(笑)。

他の試合で相談することはありますが、そういう部分がこの活動の難しさだと思います。

他にも固定したメンバーでやっていることにもメリット、デメリットがあります。固定したメンバーで戦うということを冷静に考えると、たしかにそうしないと成長を促せないですが、複雑な部分もあります。まとまらないですが、色々な考えがあります。

三笠貴史(Fリーグ選抜)

──試合を振り返って。

個人的に興奮してあまり言葉が出てこないですが(笑)、今日の試合はシーズンの中で始めて40分間を通して適応しながらゲームをコントロールできた試合でした。

フウガという強度の高い相手に、自分たちも心肺的に苦しかった中で自分たちがリードして、5ファウルも溜まっていましたが、時間、得点、ファウル数を見ながら試合をコントロールできたところがよかったと感じています。

──横断幕にもあったが、1年の成長をすみだに示すことはできたか。

気持ちも入っていて、個人的に今までで一番スカウティングをした試合でした。得点は泥臭いものでしたが、持ち味のシュートの部分を含めて守備の強度もピッチに置いてこられたと自信を持って感じています。

結果も含めて、セミが帰ってくるぞと示せたと思っています。強気ですが、戻った後にチームの中心としてやれるという自信もあります。今までも自信を持っていましたが、今日の試合で確信に変わりました。

残りの2試合で、自分が待っているもの以上のプレーができるように、良い準備をして次の試合に臨みたいと思います。

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