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2019.05.06

【コラム】偉大な父の背中を追い越すために──。甲斐稜人が目指すは現代フットサルとのハイブリッド

PHOTO BY川嶋正隆

スポーツ界の2世選手は大成しない。

父の存在が大きければ大きいほど、その子どもにはより大きな期待が掛けられる。よく言われる「ハードルが上がった」状態で見られるため、ちょっとやそっとのプレーでも「父を越えることができなかった」と評価されてしまうことが多い。

しかし、そんなジンクスを吹き飛ばす存在が今季のFリーグにいる。そう、フットサル界のカリスマでありレジェンドである甲斐修侍の息子・甲斐稜人だ。

カリスマの息子としてのプレッシャーは?

Fリーグが開幕する遥か前からフットサル界のカリスマとして君臨してきた甲斐修侍。左利き特有のリズム、フィクソからのゲームメイク、針の穴を通すような一撃必殺のパス。ピッチ上の全てをオーガナイズする王様のようにプレーし、観る者を魅了してきた。そんな甲斐修侍の息子である稜人が今季からFリーグの舞台でプレーする。

そんな“カリスマの息子”としてプレーすることにプレッシャーはないのか?

「正直に言うと少しは感じていますよ。父が偉大なのに息子がこれかと思われるのは嫌です」と稜人も先人たちのように不安な部分も。それでも「楽しみな部分の方が大きいですね」とトップリーグでのプレーに心を躍らせている。

幼少期からサッカーに取り組んできた稜人は、昨年8月にFC町田ゼルビアユースを退団してフットサルの道を歩み始めた。しかし決してサッカーで芽が出なかったからではない。

「フットサルをやりたい」

その思いを持って入団した町田の下部組織から着実にステップアップし、父が監督を務めるU-18では主力としてプレー。「あくまでも監督と選手の関係ですし、小さい頃から教わってきましたが、トレーニングやピッチに立てば親子ではなく監督と選手です」と語るように、妥協なしにプレーの質を評価されて今季からトップ昇格となった。

実際に、先日行われたS.B.F.C. LONDRINA U-18とのトレーニングマッチで違いを見せる。フィジカル、スピードなどは当然ながら、フットサルのセンスも同世代とは比べ物にならない。そして何よりもその風格だ。底辺でボールを持ってルックアップする姿などはまさに甲斐修侍を思い出させ、どんなプレーをするのだろうと期待してしまう。

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