SAL

MENU

作成日時:2024.04.23
更新日時:2024.04.23

【アジアカップ2024|ミックス/日本vsタジキスタン】8年越しの思い届かず。涙堪える吉川智貴にのしかかる、1失点の重み「自分のせいで負けてしまった」

PHOTO BY本田好伸

4月22日、日本代表はタイ・バンコクアリーナでAFCフットサルアジアカップ2024グループステージ第3節・タジキスタン代表戦に臨み、1-1で引き分けた。この結果、グループステージ敗退が決定すると同時に、今年9月にウズベキスタンで開催されるFIFAフットサルワールドカップの出場権を逃した。

前任のブルーノ・ガルシア氏の監督退任とともに、大幅にメンバーが入れ替わった日本代表。

選手育成の観点からも、「同じスキルやレベルの選手がいれば、若い選手を選ぶ」と明言していた新たな指揮官・木暮賢一郎監督のもと、継続して招集され続けた数少ないベテラン選手の一人が、吉川智貴だ。

2016年、2月18日。自身2度目のアジアカップのプレーオフに敗退しワールドカップ出場を逃したあの日から、吉川はその十字架を背負い続け、その雪辱を晴らすべく入念な準備を整えてきた。

しかし、開幕直前に長年ともに日の丸を背負って戦ってきたアルトゥール、清水和也がまさかの負傷離脱。そのぶん、経験豊富な吉川への見えない重荷が日に日に増す過酷な戦況で、今大会はスタートした。

そして、グループステージ突破には「勝利」が絶対条件となったタジキスタン戦。相手の14番の抜け出しに対し、マークについていた吉川が必死に伸ばした足は届かず。そのままシュートを流し込まれ、痛恨の同点弾を許してしまった。

言わずもがな、敗戦という結果は一人で招いてしまったものではない。
ただそれでも、誰よりも今大会に強い思いをもって臨んできたからこそ、“責任”のふた文字が重くのしかかる。

「本当に申し訳ない」

感情を押し殺し取材に応じる吉川だったが、二度目のその言葉を口にした瞬間、その表情が崩れた。

■タジキスタン戦 ハイライト(グループC第3戦)

↓日本代表の全てがここにある↓


一番大事なところでなにもできなかった

──誰よりもこの大会への想いが強かったと思いますが、この結果を今どう受け止めていますか?

まだ整理できてないことがたくさんありますが、こういう結果になってしまったこと、ましてや失点に関しても、自分のところでの失点でした。言葉は出ませんが、自分のせいで負けてしまったと、責任を感じています。

──タジキスタンに勝てばグループステージは突破できる状況で、1点は取れたものの次のゴールが生まれず、難しい試合展開になりました。やはり追加点を取ることに、心理的なプレッシャーや焦りがあったのでしょうか。

正直、僕個人としての焦りはなかったですが、後半の入りもあまり良くなかったと思いますし、そこから少しずつ流れを持っていかれてしまったのかもしれません。でも実際、あの失点がなければ1-0で勝っていたはずです。

──ピッチの真ん中をコンビネーションで割られての失点だったと思いますが、あのシーンを振り返って、守備の部分でチームとしてどう対応すべきだったということはありますか?

戦術的な部分もないですし、ただただ自分のミスです。もう、それに尽きますしそれ以外はなにもないです。

──ほとんどの選手が2021年のワールドカップ以降代表チームを去りましたが、こうして木暮監督の体制になってからも吉川選手は残った。いろんなことを犠牲にしながら取り組んで、ここに懸けてきたかを少なからず見ているからこそ、僕らとしても悔しい気持ちです。

なにもないですね。結果がすべてですし、この年齢でずっと呼ばれてたのは自分だけで、信頼してもらっていながら本当に一番大事なところでなにもできなかった。木暮さんに対しても、本当に申し訳ないです。

──“たられば”になるかもしれませんが、大会前にアルトゥールと清水和也という一緒にチームを支えてきた二人が離脱してしまったことは、かなり大きな影響だったかと思います。

それも含めてあのチームだと思いますし、言い訳はしません。いいチームなら絶対こういう状況でも勝つことができるはずです。勝利に導くというところで、自分はなにもできませんでした。

──パワープレーでも焦ることなく落ち着いているように見えていたのですが、届かなかったのは、なにがうまくいかなかったんでしょうか。

戦術的なところは映像を見ないとわからないですけど、みんな点が入ると信じてやっていたし、自分自身も絶対に1点取れると思っていましたが、もうちょっと強引に行く部分が必要だったのかもしれないです。

──聞くべきかどうかという質問にはなりますが、今の時点で、4年後への気持ちというのはありますか。

いや、ないですね。いるべき人間じゃないです。ありえないですし、ここに来てる若い選手たちに……本当に……申し訳ない。ただそれだけです。

 

↓日本代表の全てがここにある↓

▼ 関連リンク ▼

▼ 関連記事 ▼