更新日時:2024.09.21
【日本代表】“アジアの頂点を知る男”が下位チームから選出された意味「自分が頑張ることで、大分からもっと選ばれるように」(橋本澪良/バサジィ大分)
PHOTO BY伊藤千梅
9月13日、高橋健介監督が就任してから初めての活動がスタートした。代表チームは13日のみ国内でトレーニングを行い、14日からキルギスへ移動。同国代表と2試合の国際親善試合を戦う。
昨シーズンのFリーグ新人賞に輝いた、バサジィ大分の橋本澪良が、日本代表として約1年7カ月ぶりの海外遠征に臨む。
2019年にはU-20アジアフットサル選手権で史上初の優勝を経験。その後木暮賢一郎体制となったフル代表でメンバーに食い込むも、レギュラーにはなりきれなかった。
しかし、今シーズンはリーグ9位と苦戦を強いられている大分から選出されていることからも、橋本自身がもつ実力が評価されていることが伺える。
さらなる成長が期待される大分のディフェンスリーダーは、「Our Team(アワーチーム)」を掲げる“健介ジャパン”でも、その真価を示すことができるか。
キルギス遠征前の国内トレーニングを終えた橋本に、話を聞いた。
<日本代表>インタビュー
- 高橋健介監督
新生“健介ジャパン”で指揮官が感じた“敗北”からの変化
- 樋口就大(シュライカー大阪)
初招集の26歳ゴレイロが感じた、世界と戦うための課題
- 南雲颯太(立川アスレティックFC)
“フットサルの申し子”が小学生から夢見た舞台で示す覚悟 - 堤優太(しながわシティ)
新天地を求めた“絶対的スピードスター”が胸に刻んだ勝利への渇望 - 樋口岳志(Y.S.C.C.横浜)
万能プレーヤー“ウニベルサーレ”があえて強調する信念 - 長坂拓海(バルドラール浦安)
究極のワンタッチプレーヤーが定着率を高めるための生命線 - 伊藤圭汰(ペスカドーラ町田)
寡黙なファイターが味わった“U-20の敗北”から7年、奪還する誓い - 石田健太郎(バルドラール浦安)
健介ジャパンの新主将が宣言する、“アジアの失敗”からの再起
壁にぶつかっている選手の希望に
──初日のトレーニングを終わりましたが、どうでしたか?
普段からクラブでやっているプレースピードも違いますし、もっと判断やボールをもらう前の準備を早くしないといけないなと感じています。
──橋本選手は、木暮賢一郎体制では呼ばれていない時期もあり、「定着できた」とは言い切れなかったかと思います。今回の新体制のチームに選ばれたことをどのように感じていますか?
新体制となって初めての活動なので、自分にとってはチャンスだと思っていました。いいプレーをして、継続的に呼ばれるように頑張りたいなと思っています。
──どんなところを評価されていると思いますか?
昨シーズンより攻撃的にプレーしていますし、あとはバランスを見てやれるところかなと思います。
──クラブの順位が高くはないなかでメンバーに選ばれていることに関して、感じていることはありますか?
自信はそこまで……(笑)。ただ、チームの順位がそこまでよくないなかで選ばれたことは、送り出してくれたクラブにも感謝していますし、そこで自分が頑張ることで、大分からもっと選ばれるようになるかもしれないので、ここで踏ん張ってやっていきたいと思っています。
──高橋監督とはどんな話をしたんでしょうか?
セットでは(石田)健太郎くんと両方バランスが取れるので、お互いを見ながら自分が前に出ていくチャンスがあればいくといった話はしていました。
──石田選手とは全く同じではないものの、近いものがあると思います。どのように共存しようと?
タイプは少し似ていますけど、いいところは盗みながら自分の成長につなげたいと思います。
──アジアカップは見ていた?
はい、見ていました。
初戦で負けてもなんとかなるとは思っていたのですが……敗退となってすごく悔しかったです。ただ、自分にとってはチャンスだとも思っていました。
──そこから意識してきたことはありますか?
監督がどうなるかもわからなかったですし、意識するよりかは自分ができていないことをクラブのスタッフとも話して改善できるようにトレーニングしてきました。
──具体的にはどんなところですか?
フィクソとして相手ピヴォへ対応する、ステッピングや瞬発系などですね。
──橋本選手がフットサルに取り組んだのは高校年代ですよね。それまではサッカーで上を目指してきた。
そうですね。
──伊藤圭汰選手などもそうですが、高校年代でフットサルを始めたところから日本代表へと上り詰めてきました。ご自身ではどのように感じていますか?
最初はサッカーで上を目指してきましたけど、フットサルでも上を目指せば(日本代表に)なれるというのは、今、サッカーで壁にぶつかっている選手やフットサルを始めた選手の希望になれているのかもしれません。
──周囲からはどんな反応があったのでしょうか?
チームメートや親、友人からは「おめでとう」と「頑張ってこい」と。親は応援してくれていますし、「怪我には気をつけてね」と。
──アジアカップで敗れたキルギスと戦う試合に向けて、意気込みは?
自分たちがやってきたことに加えて、昨シーズンまでやってきたことのいいところをすり合わせて、キルギスを相手に圧倒的に勝つくらいの気持ちでやりたいと思います。
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