更新日時:2024.11.19
“恩返し弾”は死闘を制する決勝点!「どの状況でも楽しんでいた」女王へのリベンジを経て四井沙樹が証明した信念【女子F第15節|インタビュー/西宮】
PHOTO BY伊藤千梅
【女子Fリーグ】SWHレディース西宮 5-4 バルドラール浦安ラス・ボニータス(11月16日/サイデン化学アリーナさいたま)
11月16日、サイデン化学アリーナさいたまにて日本女子フットサルリーグ2024-2025(女子Fリーグ)の第15節が行われ、SWHレディース西宮とバルドラール浦安ラス・ボニータスが対戦。西宮が5-4で勝利した。
四井沙樹にとっては、今シーズン二度目となる古巣との対戦。開始3分、相手陣地でボールを奪うと、そのままGKとの1対1に持ち込み先制点をマークした。
しかしその後は両チーム共に点を重ねると、第2ピリオドでは3-4と逆転を許した。それでも「焦りはなかった」という四井。
33分に藤江沙樹の同点弾で4-4に追いつくと、35分には尾川奈穂からのヒールパスを受け、相手GKの位置を見極めてゴールに流し込んだ。この冷静な一撃が決勝点となり、西宮が激闘を制して優勝に大手をかけた。
9月のレギュラーシーズンで浦安に敗戦したあと、四井はこう言い切っていた。
「楽しんだら、勝つ」。
今節、リベンジとなった一戦を振り返り「どの状況でも楽しんでいた」と自らの言葉を証明した四井が、試合後に笑顔で取材に答えてくれた。
追いかける展開でも焦りはなかった
──今日の試合を振り返って。
自分たちは「この試合に勝つ」というよりは、「残り全部勝って優勝を決めよう」と言っていました。浦安が相手だからというのではなくて、あと2試合勝てば優勝が決まるので、とにかく勝つことを考えて戦っていました。
──先制点と決勝弾の2ゴールの活躍でしたが、得点シーンを振り返っていかがですか?
2点ともキーパーと1対1の場面だったんですけど、ギリギリまでどこに蹴ろうか悩んでいました。あのような駆け引きが自分の持ち味で、ズドンというシュートはあまり打たないんですよ。でもそこでしっかりと相手の位置を見極めて打てたことが、得点できた理由かな、と思います。
──先制点を決めたあと、喜んだ直後にチームメイトを落ち着かせるような仕草をしていました。あれはどのような意図だったのでしょうか?
早く切り替えないとそこを突いてくる相手なので、そこはすごく意識していました。点が入ると少し浮かれてしまう部分もありますが、1点差では本当にどうなるかわからないので。もう1回リセットというか、いつも通りの気持ちでやれるように、みんなに「落ち着いていこう」と伝えました。
──チームとして追いかける時間もありましたが、その時はどんな気持ちでプレーしていましたか?
焦りはなかったですね、不思議と(笑)。いつもは負けていると焦るんですけど、今日はチャンスもあったし、自分たちがボールを回している時間も多かったので、どの状況でも楽しんでいました。
──勝った瞬間はどんな気持ちでしたか?
うれしかったと同時に、あと1試合あるので。うれしい気持ちはもちろん残しつつも、次に向けてやりたいと思っていました。でも今日は一旦、しっかり喜ぼうと思っています。
──浦安との前回対戦で敗戦したあとにお話を伺って「楽しんだら、勝つ」とおっしゃっていました。ということは……?
まさにです。今日は本当に、楽しめていたなと思います。
──その雰囲気は練習からありましたか?
それはあったかもしれません。練習の雰囲気も良かったし、つくり上げたものというよりは、みんなが勝手に楽しむ方向にいっていました。いま振り返ると、自分が理想とする雰囲気でやれていたなと思います。
──チームの雰囲気を良くするために、工夫したことはありますか?
浦安戦になるまでは意識的にやっていた部分はあります。仲間たちも練習中に静かになることが多かったので、意識的に声はかけていました。でも、今週の練習は勝手にみんなが声を出していたので、全員の照準が浦安戦に合っていたなと思います。
──次に向けて意気込みをお願いします。
すみだレディースは、上位キラーですよね。順位などは関係なく、相手のいいところで潰せるものはすべて潰して、受け身になるのではなく、勝ちにいきたいと思います。
▼ 関連リンク ▼
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