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作成日時:2026.09.10
更新日時:2026.09.10

準優勝で見えた“ハングリーさ”の欠如。しながわ・クラウジオ監督が選手に期待する勝者のメンタリティ「死ぬ気で勝たないといけない」【Fリーグカップ2026決勝|記者会見/名古屋vsしながわ】

PHOTO BY溝口優輝

メットライフ生命Fリーグカップ2026の決勝が8月30日に行われ、名古屋オーシャンズとしながわシティが対戦。しながわは名古屋を相手に3点のリードを許す苦しい展開となるも、28分、34分と立て続けにゴールを奪い反撃に出る。しかし奮闘もここまで。カイオや新井裕生といった攻撃の核を欠くなか、最後まで食らいついたしながわだったが2-3で敗れ、準優勝で大会を終えた。

試合後の記者会見には、クラウジオ・モレイラ監督とキャプテンのサカイ・ダニエル・ユウジが出席。指揮官は敗戦の悔しさを見せつつも、クラブが10年先も勝ち続けるための課題と、未来を担う若手選手たちへの期待を語った。

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目指すのは10年後も勝ち続けられるチーム

●クラウジオ・モレイラ監督|しながわシティ

──本日の試合を振り返って。

試合の最初は計画通りに進めることができませんでした。原因の一つは、相手をリスペクトし過ぎたことです。最初の10分間を見たらわかると思いますが、迷いと不安がありました。デュエルもすべて後手に回り、完全に支配されてしまいました。

その時間帯は、しながわの目指すインテンシティがまったく見えず、困りました。その後なんとか落ち着かせて、この1カ月近く取り組んできたことが少しずつ見え始め、流れを戻せました。0-3と点差が開く厳しいなかでも選手たちは最後まで頑張ってくれましたが、結果は逆転できずに終わってしまいました。

──タイトルへの熱意よりも相手へのリスペクトやプレッシャーが上回ってしまったのでしょうか。

もちろん、原因は一つだけではなく、いくつも重なった結果です。

決勝は、特別なことがなければ勝つことは難しい舞台だと思います。一言に絞るのであれば、それは「ハングリーさ」です。正直、日本に来てからどうやってそのハングリーさを選手たちに目覚めさせることができるのか、その方法を探しています。

そこは文化の違いもあるかもしれません。ヨーロッパでは選手たちが常に戦う姿勢に向かっていけるような言葉を簡単に投げかけていましたが、チームが意識できるように、理解できるように導くのは私の課題でもあります。

勝てなかった理由を一つに絞るなら、それが少し足りなかったと思います。「死ぬ気で、必死でこの試合に絶対勝たないといけない」という姿を求めましたが、それが少し足りなかったと思います。

──カイオ選手が欠場していて、新井裕生選手も出場機会がなく、得点できる選手を欠いた試合でした。リーグ戦でも、累積での出場停止やケガでの欠場が起こる可能性がありますが、今後はどのようにリーグ戦を戦っていきたいですか?

彼らの不在は大きかったと思います。カイオや(新井)裕生だけでなく、後半の途中からは(中村)充も打撲の影響で起用できなかったことは、正直に言うと、キツかったです。

ですが、監督の仕事として、今日の試合に勝つことより、1年後に勝てるように、3年後にも勝てるように、そして10年後にも勝ち続けられるように、そういうチーム、クラブをつくりたいです。それが私の役割です。

それをできるようにするためには、たとえ中心選手がいなくとも、(森谷)寅太、(鈴木)大輝、(伊東)陽希、(稲葉)柊斗など、若手選手を含めてみんなにやってもらわないといけない。若い彼らが勝者のメンタリティをしっかりとインプットできたら、しながわのプロジェクトは絶対に成功できると感じています。

そのミッションに成功し、違う監督になったとしても、しながわが勝ち続けることができれば、それが幸せです。

──今回のFリーグカップは長崎で開催され、会場には2000人近くの観客が集まりました。

私が大切に思っているのは、フットサルを全国に知ってもらうことです。

まずは知ってもらいたいですが、一度見てもらえれば絶対に刺激を受けられるはずです。フットサルはとても“恋に落ちやすい”スポーツです。展開の速いスポーツで、ワクワク、ドキドキがずっと続く。攻めてる瞬間に逆にカウンターを受けたり、いつでもゴールチャンスがあり、逆転ができるのはフットサルしかないからです。

一度でも見てくれたお客さんは、絶対に心をつかまれると思います。だからこそ、こういった機会は大きな意味があると思っています。

ビッグゲームでは経験が大切

●サカイ・ダニエル・ユウジ|しながわシティ

──本日の試合を振り返って。

監督が話したとおり、理想とは大きなズレのある試合でした。昨日のパフォーマンスと比べれば、全く違うプレーだったと思います。

決勝戦の大切さ、責任感、プレッシャー、名古屋オーシャンズが相手ということも含めて、立ち上がりの僕たちはチームとして理解できず、良くありませんでした。でも試合途中からいろいろと整え、なんとか試合を落ち着かせることができて、点も奪い返し、最後は同点できるかギリギリのところまでいけました。

──決勝戦でしながわに必要だったものは何でしょうか?

決勝だからこそ、経験が非常に大事だと思います。昨シーズンもそうでしたが、決勝、準決勝を含め、大きな舞台に立ったことがない選手も多くいます。

メンバーには入っていて出場してない、あるいは、ほとんど出場時間が与えられていない選手も多いので、対戦相手に有名選手がいると少しリスペクトしすぎるというか、少し遠慮してしまう部分が出てしまうかもしれません。

ビッグゲームでは、経験が本当に大切だと思います。「ここは思い切っていくべき時」とか「今は逆に固く守ろう」とか、試合の状況に応じて求められるプレーをしなければいけません。それが足りなかったと思います。

──長崎での開催となった今回のFリーグカップをどのように感じていますか?

長崎に来たのは初めてでした。街もすごく綺麗ですし、アリーナも言葉では伝わらないほど素晴らしく、驚きでした。

今回、ルームメイトだった(ピレス)イゴール選手と一緒にSNSを見ていたら、「フットサルを初めて見ました」「すごかった」「カッコ良くて楽しかった」というコメントを数多く見ることができて、とてもうれしかったです。

お客さんが楽しみ、見応えのある試合ができて良かったなと思います。私たちは選手として、パフォーマンスをしっかりと出すことが一つの役割ですが、フットサルを大きくするために、フットサルをいろんな人に知ってもらうために、宣伝することも役割ですから、それはもう本当にうれしかったです。

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