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2018.12.20

【篠田と関口、ニコイチのゴレイロ/前編】“銀河系軍団”を支える2人の守護神「出ていなくてもピッチにいるような気持ちと姿勢でやる」(篠田)

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2016シーズンに前人未到のリーグ10連覇を達成できなかった名古屋オーシャンズは昨シーズン、その悔しさをバネに国内3冠を達成。そして今シーズンは25試合でいまだ負けなし。まさに「最強」のクラブであり、その象徴の一つが“2人の守護神”の存在だ。

「2人で1つのゴールを守っている」という篠田龍馬と関口優志。まさに“ニコイチのゴレイロ”の彼らは、互いに何を考えピッチに立ち、一つのクラブで、同じ時を過ごしているのか。

【篠田と関口、ニコイチのゴレイロ/後編】ダブル守護神の知られざる胸の内。「シノくんは悪意のあることを言ってみんなからツッコまれる」(関口)

道端のゴミを拾うようにベンチでも声を出す

──最後尾からチームを見る篠田選手と関口選手は、名古屋の強さをどう感じていますか?

関口 僕はエスポラーダ北海道から(2016シーズンに)移籍してチームに入って、名古屋が長年優勝してきている理由がわかった部分もありました。それは、練習に取り組む姿勢や練習の質もそうですし、環境やプロでやっていることも含めて「全部があるから名古屋が強いんだな」と感じました。自分自身、北海道にいたときよりも体のケアをするようになりましたし、フットサルに取り組む時間が増えました。その分、他のチームより優れているトレーニングができたりして、今はチャンピオンになる数が多くなっているのかなと感じます。

篠田 優志が言うように、プロであることは確かにそうですけど、プロということはこの先どうなるかわからないという部分もあります。個人としてダメだったら来年はここにいることができないわけですから、そのプレッシャーというか重みのようなものが他のチームとは違いますね。リーグのレベルが上がってきているので、もちろん簡単に勝てる試合はないですけど、そういうなかでも常に勝たないといけない理由があります。

──Fリーグで唯一のプロクラブとして、負けるわけにはいかない。

篠田 タイトルを取らないといけないチームなので、みんなの意識は必然的に高くなりますし、逆に高くないと絶対に達成できません。そういう意味では一人ひとりが毎日戦っていますし、自分自身とも戦っていますし、もちろんチームメイトとも戦っています。フットサルだけに取り組める環境があるからこそ、それに見合うプレーをしないといけない。その自覚が一人ひとりにあるかどうかということが根本的な部分だと思っています。

関口 他のチームにとって名古屋は「絶対に勝ちたいチーム」ですし、僕たちはそういう相手に「必ず勝たなければいけないチーム」だから、たしかにプレッシャーは大きいですね。エスポラーダでプレーしていたときよりも責任を強く感じます。でもそれはポジティブな部分でもあって、勝てばしっかりと残っていけるというプロ環境であることの良さを感じています。

──篠田選手が「静」で関口選手が「動」と言われることがあると思いますが、お互いの強みは具体的にどんなところにあると感じていますか?

篠田  優志はたぶん、北海道の頃とはプレーが違ってきていますね。言い方は悪いかもしれないですけど、北海道の方が試合中にシュートがたくさん飛んでくるので、最初は戸惑ったと思います。名古屋はあまりシュートが飛んでこないけど、飛んでくるときは大きなピンチだったりするので。優志はノッたらすごく止める選手だと思いますが、名古屋ではそういう(シュートをバンバン止めてノッていけるような)ことがあまりないので、難しいなかで適応していると思います。優志みたいに、身体能力で止めるというプレーは僕にはできないですね。

関口 背が大きい方ではないので「ドンと構えて」というよりは守備範囲を広く、体を使って相手よりもいかに先にボールを触るかということ。それは自分の身体能力を生かすやり方ですど、シノくんはそうじゃない。常に冷静で、ワンプレーどころか、シーズンを通してミスが少ない。

篠田 僕は優志よりもさらに背が小さいので、頭を使いながら日頃からやっています。「このときはこうしたら良い」という状況判断をしっかりすることと、常に冷静に試合の流れを読んで最善のプレーを選べるようにすることを意識しています。

──2人は特徴が異なりますが実力は拮抗していて、1つのポジションを争っています。ベンチのときに何か意識していることはありますか?

関口 北海道ではベンチのことがほぼなかったので、名古屋でいろいろ勉強しました。「出たい!」という気持はシノくんも同じだと思いますけど、ベンチではその気持ちを噛み殺して、「チームが勝つために」を意識しています。自分が感じたことをアドバイスしたり、チームの戦術を伝えたりして、協力できるように。「出ていないから何もしない」ではなくて、そういう部分でチームに少しでも貢献することを心掛けています。

篠田 同じですね。あと、ベンチにいると監督が1つのプレーに対してどう感じているかはリアクションや仕草でわかるので、「監督はこういう感じだったよ」というものがあれば伝えるようにしています。出ていないときに「絶対試合に出たい!」という気持ちはありますが、優志が言ったようにそのなかで「自分に何ができるのか」を考えて、試合に出ていないけどピッチにいるような気持ちと姿勢を見せていくようにしています。

──試合に出ていなくても、ピッチにいるような声の出し方をしていますよね。

篠田 下の年代の選手もいますし、出ていないときの振る舞いも見ていると思います。だから率先してやらないといけない。それに、ベンチでそういうことができない選手は、試合に出てもいいプレーができないと思っています。その姿勢はピッチで絶対に出てしまうだろうと。

──出られない悔しさを押し殺して「サポートしよう」と思い始めたのはいつからですか?

関口 自分が試合に出ているときには、出られない選手が必ずいるので、そういう選手がどんな対応をしているかは見てきました。出ていない選手がふてくされて声も出さないようなときは、ピッチに立っていても気持ちよくない。そういう選手を見て「やれよ」って思ったこともあったので、自分がベンチのときにはやっぱりそう思われたくないですからね。

篠田 僕は中学時代、高校時代も試合に出ていないことがあったので、その頃にそういった考え方が身につきました。例えば、本当に全然関係のない話ですけど、車を停めてアリーナまで歩いていくときに、ゴミが落ちていたら絶対拾うんですよ。拾わなかったらバチが当たると思って。そういうタイプなんです(笑)。逆にこいつは拾わないんですけど。

関口 それが意外と拾ったりするんだよ(笑)。

篠田 面倒くさいと思いますけど、一回通り過ぎて「ダメだ」と思って戻りますからね(笑)。敏感かもしれないけど、そういうのも(試合に)出ると思って。

関口 たぶん、街でゴミが落ちていても拾わないですけど、家の周りだったり、アリーナだったり、自分が携わるところだったら拾いますね(笑)。

篠田 ゴミの話はやめようか……。

──そうですね(笑)。サポートというよりも、人として当たり前のことをしようと。

篠田 そうですね。基本的なことをやれないと人として欠けていると思いますし、(試合中にふてくされて何もしないというのは)選手以前の問題かなと。

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