更新日時:2019.07.06
【F1第8節/浦安×名古屋】意外にも今シーズン初の無失点勝利。「(結果は7-0ですが)内容としては2-0だった」(名古屋 フエンテス監督)
PHOTO BY軍記ひろし
7月6日(土)、Fリーグ2019/2020ディビジョン1 第8節、バルドラール浦安と名古屋オーシャンズの一戦が開催。アウェイに乗り込んだ名古屋は浦安に7-0で大勝を収めた。
名古屋は、立ち上がりは出足の早い相手の守備に苦戦したものの、すぐさま適応してペースアップ。4分に立て続けにゴールチャンスを作ると、先制点は9分に生まれた。左CKを獲得すると、素早くリスタートしたヴァルチーニョからのパスを受けたラファが、中央でトラップして左足を一閃。低い弾道のシュートをゴールに突き刺した。
その後も攻勢を仕掛けた名古屋は15分、左サイドの高い位置で西谷良介がボールを奪うと、シュートのこぼれ球にヴァルチーニョが反応して追加点。さらに16分、相手のパスを奪ったヴァルチーニョがそのまま一人でゴールを奪って3-0。相手のミスをことごとくゴールにつなげて試合を折り返した。
後半に入っても主導権を握っていたのは名古屋だが、25分から相手がパワープレーを仕掛けてきたことで、その後は守備に奔走する時間が続いていく。しかし、ヴァルチーニョを先頭にした強度の高い守備で相手にチャンスを与えずにいると、26分、そのヴァルチーニョのパワープレー返しが決まって4-0。今シーズン3回目のハットトリックを達成するとともに、得点ランキングでも首位を独走する15得点目となった。
さらに29分、ボールをキャッチした関口優志が、進路を妨害する相手を避けるように横に持ち出して技ありのシュート。これがネットに吸い込まれて5点差とすると、33分には相手ゴール前のFKから、右のラファが決めて、37分にはカウンターからヴァルチーニョが持ち込んで、最後はペピータが決めて7-0。今シーズン3回目となる、ブラジル人トリオが全員ゴールを決めて試合を締めくくった。
4-0システムのパス&ムーブには苦戦した
フエンテス監督(名古屋オーシャンズ)
──今日の試合を振り返って。
試合を見ていない方が結果を見ただけでは、「楽なゲームだった」と思われるかもしれないですが、それとは真逆の展開、内容でした。相手が戦略を立ててくるなかで、こちらは最初はうまく対応できずに、途中で修正して、さらに相手も違う戦略をとってきて、またこちらもそれに応じて他の選択を取るという戦い。フットサルの戦術面から見ても、とても魅力のあるゲームでした。
長い間パワープレーをされましたが、そこでの修正も必要でしたし、今後の課題もありました。ただし、失点しないで守り切れたことは良かったです。それに、セットプレーの守備についても、私たちは相手の狙いを止めることができました。そういったいいところはありました。
ただし、相手の攻撃に対して、特に4-0システムでパス&ムーブしてくるところには苦戦していました。そこがこの試合の一番の課題です。ただ最低限のところと、奪ってからのカウンターが効果的でした。今日はタイミングよくフィニッシュを決め切れていたことで(こちらに有利な)スコアを作れましたし、ゲームの余裕も生まれました。カウンターが効果的でなければ、内容も結果も変わっていたと思います。
こういう試合もあると思いますが、苦戦しながらも、失点しないように我慢強くプレーして、その状況に対して受け身ではなく、今度はゲーム展開を武器にカウンターで優位に持ち込めました。チームとして、今日はいい状況の日ではなかったですし、相手もノッているなかで、私たちはアウェイで最低限の戦いができました。ハーフコートに(守備のラインを)下げて戦えうなど、戦略面も良かったのかなと思います。
──今日は最後まで8人2セットで回しました。ただ前半と後半で組み合わせが違いました。その狙いは?
今日は相手の定位置攻撃をうまく止められずに、守備で苦戦していました。私が今週、練習していたセットが前半の形であり、それが今日の試合に向けてはバランスがいいと考えていました。ただし、そのセットにおける試合の必要性ということでは、うまく適応できていなかったので、(後半のパワープレーをされるまでの5分間は)セットを変えました。パワープレーは、攻撃と守備のスペシャリストに任せました。
──監督はここまで、基本的にはFPは8人前後で回しながら2、3人を加える戦い方をされています。セット組についてはどのような考え方で取り組まれていますか?
シンプルに言うと、バランスよく戦えるセットを考えています。では、そのバランスとは何かと言うと、まずは自分のチームを見て、攻撃的な選手や守備的な選手、利き足、経験を考えます。あとは対戦相手を見ながら、その週でセットを組みます。それと、ゲームの状況と選手の調子を見ながらということですね。
──長い間パワープレーをされていたということもありますが、点差が開いているなかでも、星翔太選手や若い選手など、最初から起用していた8人以外の出場がなかった理由は?
最初にお話したように、この7-0という結果は余裕があるように思いますが、内容としては2-0の状況だったというゲームの受け止め方をしています。私たちがフィニッシュでうまく得点できただけです。内容がすごく良かったとは思っていないですし、ゆとりはありませんでした。
なので、若手選手にチャンスを与えないということではなく、シビアに戦っていた結果です。それと、翔太については若手選手とは少し異なります。彼は攻撃的な選手であり、今日は守備面で苦戦していました。守備のスペシャリストでもうまく止められていなかったので、その状況でより攻撃的な選手を置くのはどうかなということでした。これは私の判断です。今日の攻撃は、最初に出ていたヴァルチーニョと(平田)マサが応えてくれていましたので、そこで固めたということでした。
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