更新日時:2021.12.14
【日本代表/WEB取材】今季躍進の湘南ベルマーレで中心にいる牧野謙心。「年齢や経験は関係なく、与えられたポジションで役割を果たす」
PHOTO BY高橋学,JFA
フットサル日本代表は14日、高円宮記念JFA夢フィールドでトレーニングキャンプの2日目を実施。木暮賢一郎新監督の下で初めての活動がスタートしている。
絶対王者・名古屋オーシャンズを抑え首位に走っていることもあった湘南ベルマーレ。その湘南から代表に選出されているのが牧野謙心だ。小学生の頃にFリーグを見て育ち、今回初めて代表に招集された二十歳はどんな思いを抱きながらプレーしているのか。2日目の午前練習終了後、オンライン取材で聞いた。
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攻撃の構築を中心にできるようにしたい
牧野謙心(湘南ベルマーレ)
──ここまでの2セッションを終えてどうですか?
自分が得意としているプレーをあまり本調子では出せていません。なので今日の午後のセッションと、明日の紅白戦では、自分のプレーを出せるようにしたいです。
──コーチ陣からも、シュートの質、フィニッシュ精度などの声を受けていましたが、物おじせず果敢にプレーしている印象があります。メンタル面はどうですか?
Fリーグでまだ点を取れていないので自信はあまりないのですが、積極性というか、自分がシュートを打てないとダメだと思うので、自信がなくてもそこは隠して打っています(笑)。
──Y.S.C.C.横浜戦では松井大輔選手にも遠慮なくぶつかっていくシーンもありました。以前からそのようなスタイルですか?
高校生の頃から本格的にフットサルをしているのですが、特に年齢や経験は関係なく、与えられたポジションで役割を果たすことを意識しています。
──今シーズンは湘南で中軸として活躍しています。どんな変化を感じていますか?
昨シーズンはそこまで出場が多くなかったのですが、1年やってみて、自分に足りないところや、Fリーグでやるための判断スピードがわかり、落ち着いてできるようになりました。去年に比べて視野が広がったと思います。かつ、自分の得意なプレー、ピヴォとの1対1も湘南の監督には求められていますし、失点しない、後ろで取られないことは意識しています。
──木暮監督のチームでは、フィクソは守備だけではなく攻撃でスイッチを入れる役割も求められてきますが、どんな意識でしょうか?
U-20代表でも同じことをやっていて、本当はもっとできていないといけないですし、まだそのレベルに達していないので、守備だけではなく、攻撃の構築を中心にできるようにしたいです。U-20代表の最初のころ、今までとの戦術の違いに戸惑いもありましたが、去年のキャンプに参加してきた経験である程わかっていると思います。まだまだ質を高めていきたいです。
──湘南の仲間や周囲からはどんな言葉を?
母親がすごくフットサルに前向きな考えを持っています。自分も小学生の頃にFリーグを見て育って、20歳で代表候補に選んでもらえたので家族や、周囲にいる、小学生の頃から一緒にやってきた仲間たちからも「頑張ってこいよ」と。
──お母様はどんなことを?
特に感謝の気持ちが強い母親には、最初に伝えました。泣くまではいかなかったですけど。「ここからこれ以上だよ」、「1回だけではなく定着できるように頑張りなさい」と言われました。
──Fリーグでの姿勢、プレーが評価された。普段はどんな思いで戦っている?
小学生の頃から教えてもらっていたコーチには、「自分の特徴をまずは出せ」と教えてもらっていたので、それをやりながら足りないところをトップの基準に上げていく、そんな思いでやっています。
──フル代表に入り、やはり意識は違いますか?
アンダーの代表に比べ、すべてのシュート、パスの質が上がっているので、今までとは違って、A代表のスピードに合わせていくことが一番だと思っています。
──明日の紅白戦で見せたいプレーは?
まずは自分の特徴である守備を第一に考え、加えて、ボールを奪った後の攻撃でも、フィクソを中心にチームを組み立てる動きなどもしていきたいです。
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