更新日時:2026.07.29
薄くて軽いシューズを好む18歳の天才レフティが“厚底”で得た新発見。青島竣平が語る『TIGORA OSA-1』の可能性

PHOTO BY本田好伸
15歳でFリーグにデビューし、18歳にして早くもトップリーグ4年目を迎える湘南ベルマーレの青島竣平。右サイドから仕掛ける切れ味鋭い突破を武器とするレフティは、U-18、U-19日本代表にも選ばれ、世代をけん引する選手としてピッチで異彩を放っている。
誰よりも鋭く、誰よりも脅威となれるように──。青島は、自分のパフォーマンスを最大化するために、これまで軽くてソールの薄いシューズを好んできた。
そんな彼は今回、全国にスポーツデポを展開する株式会社アルペンのプライベートブランド「TIGORA(ティゴラ)」から発売された新シューズ「TIGORA OSA-1」をテスト。普段とは異なるタイプと言える“厚底”の一足を履いた青島は、想像していなかった新発見があったという。18歳の若武者が考えるシューズ選びの基準と、実際の使用感を聞いた。
取材・文=本田好伸
編集=北健一郎

「厚底は違う感覚になると思っていた」

──まず、青島選手のこれまでのフットサルシューズ遍歴を教えてください。
僕は薄くて軽いシューズのほうが好みだなと感じてきました。以前はMIZUNO(ミズノ)を履いていたのですが、逆にソールが薄いことで、足への負担が増えているような感覚がありました。疲労が溜まっている時に足首を痛めることが増えてしまったので、そのタイミングで別のシューズを試すようになりました。
今はasics(アシックス)の軽くて薄いモデルを履いています。もともと、サッカーをプレーしていた頃から、ミズノやアシックスなど日本のメーカーのスパイクを履くことが多かったので、日本人の足に合わせて作られたシューズが自分には合うのかなと思っています。それは、小さい頃から履いてきた靴の感覚が影響しているかもしれません。
──シューズへのこだわりは強いほうですか?
けっこうあると思います。以前、あるメーカーさんから契約の話をいただいたのですが、そのシューズに違和感があって、最終的には選べませんでした。選手にとって、消耗品でもあるシューズを提供していただけることは大きな魅力ですし、それがステータスにもなると思います。中には、多少の違和感があっても契約を続けている選手もいるそうです。
でも僕は、自分の足に合わないシューズを履いてプレーするのは難しいと感じています。
──今回、試し履きした「TIGORA OSA-1」は厚底が特徴です。履く前はどのような印象がありましたか?
まさに「厚底」のシューズだと聞いていたので、今まで履いてきたものとはかなり違う感覚になるのかなと思っていました。先ほどもお話ししたように、僕は普段、薄いタイプを選ぶことが多いので、足裏の感覚や動き方も変わるのかなとは想像していました。
──では、実際に履いてみてどうでしたか?
それが、思っていたような違和感はありませんでした。厚底だからといって、ものすごく“高さ”を感じることもなかったですし、動きづらさも感じませんでした。基本的な動きを実践してみた限りでは、大きな問題を感じることなく履くことができましたね。
薄ければ薄いほどいいわけではない

──クッション性についてはどう感じましたか?
正直、僕は普段からクッション性を一番に考えてシューズを選んでいないので、そこについては、クッションを意識しながら履いていたわけではありませんでした。
ただ、これまでの経験では、薄いシューズで足への負担が大きくなる感覚も味わったことがあります。それは、自分の身体がまだ出来上がっていないことや、疲労が溜まった状態でプレーしすぎたことも原因だと思いますけど、薄ければ薄いほどいいというわけではないんだなと。そういった意味では、厚底でも違和感がないことは新しい気づきとなりましたね。
──青島選手がシューズ選びで重視していることは?
まずは違和感なく履けることですね。軽さや薄さももちろん大事ですけど、履いた時に気になる部分があると、プレー中もそこを意識して怪我につながってしまうことがあるので。
今のシューズは薄くて軽いタイプで違和感なくプレーできていますけど、単純に薄いか、厚いかではなく、自分の足に合っているかどうかが一番大事なんだと思います。
──では、「TIGORA OSA-1」で気になった部分はありますか?
強いて言えば、僕にとっては足の甲の部分が少し気になりました。動いた時に、そこに普段とは異なる感覚がありました。これまであまり履いたことのない形だったことも影響していると思います。そこは、慣れや、そもそもの自分の足の形なども関係しているのかなと。
──シューレースが斜めに配置されている部分はどうですか?
斜めになっていること自体は、そこまで気になりませんでした。ボールを蹴る面を広くするための構造だと思いますけど、見た目ほど違和感はなかったですね。
ただ、今回は十分にボールタッチのトレーニングまでできたわけではないので、実際に長く履いてプレーした時にどう感じるかは、もう少し試してみたい部分ですね。
デザインだけで決めることはない

──デザインへのこだわりはありますか?
小学生の頃はかなり気にしていましたね。でも今は、そこまでデザインを重視しなくなりましたね。色や見た目よりも、自分が違和感なく履けるかどうかを大事にしています。
──同じシューズをどのくらい履き続けるのでしょうか?
かなり長く履くほうだと思います。実は、高校3年間で使ったシューズは4足くらいしかありません。練習用と試合用を分けることもなく、同じ一足をずっと履きますね。
そこまで履いていると、最後はアッパーが破れたり、かなり傷んだ状態になったりしますけど、それでも履けるうちは使い続けます。年間に何足も替える選手もいるとは思いますが、僕は耐久性やコストパフォーマンスも大事だと思っています。
──「TIGORA OSA-1」はどんな選手に合いそうだと感じますか?
まずは、普段からクッション性を重視している選手にはすごく合うと思います。それと、僕のように薄いシューズを好んでいる選手もぜひ試してもらいたいですね。実際に履いてみると、おそらく想像しているような“厚み”を感じることなくプレーできると思います。
もちろん、足の形や好みは選手によって違うので、すべての人が同じように合うわけではないと思います。でも、薄いシューズで足への負担を感じている選手や、怪我を予防しながらプレーしたい選手にとっては、大きな選択肢になるのかなと感じました。
──今後の改良にも期待したいですか?
今回のシューズは、シュライカー大阪の選手と1年半ほどの期間にわたって開発し、選手の意見を聞きながら作ったと聞きました。なので、このモデルをベースに、他にもいろいろな選手のフィードバックが加われば、さらに選択肢が増える一足になるかもしれません。
例えば、シューレースの形や足の甲の感覚が異なるモデルが開発されたら、僕のようなタイプの選手にもよりフィットして、履き続けられる一足になるのかなと。
違和感なく足を通せる一足を履いて、怪我の不安の解消や予防になって、なおかつ自分のパフォーマンスを発揮できること。そんなシューズを履いてプレーしたいなと思います。


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