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作成日時:2023.01.18
更新日時:2023.01.19

【試合後コメント/F1立川 vs 名古屋】「Fリーグ全体にとって間違いなく明るい材料」敗戦も立川の取り組みを称賛「他のチームも見習わなくてはいけない」(篠田龍馬)

PHOTO BY高橋学

1月14日(土)、Fリーグ2022-2023 ディビジョン1第19節、立川アスレティックFC vs 名古屋オーシャンズの試合が行われた。

第1ピリオド終盤に名古屋が平田・ネト・アントニオ・マサノリのゴールで先制するも、第2ピリオド立ち上がりに立川が金澤空のゴールで同点に。その後、名古屋のガブリエル・ペネジオが警告2枚で退場となった数的優位を活かし、クラブの代表理事も務めるバンディエラ・皆本晃のゴールで立川が逆転する。新井裕生、酒井遼太郎のゴールでさらに2点を追加した立川が4-1で勝利。リーグ戦3位以上のチームに与えられるプレーオフ出場に向け大きく前進した。

試合後、名古屋のフエンテス監督と篠田龍馬が会見に出席した。

■この試合のハイライトはこちら(ABEMAビデオ)

多くの観客の前だとモチベーションも高まるが……

フエンテス監督(名古屋オーシャンズ)

──試合を振り返って。

前半と後半ではまったく異なる内容になった試合だと思います。まず、前半はすごくうまく戦えました。相手が準備してきたことに対してよく対応できていました。1-0でリードして前半を終えることができましたし、2点目、3点目と追加点を奪うチャンスもありました。

後半の早い時間帯に失点し、同点にされてしまったことが試合の鍵になったと思います。1-1になって以降はオープンな展開になりました。前半は良いプレーができましたが、後半はそれが継続できなくなってしまい、試合の内容よりもスコアに集中してしまったと思います。その後退場者も出るなどしたなかで、相手が徐々に試合の内容を自分たちの流れに持っていきました。

途中までは良い試合をしていたものの、スコアの部分から少し焦りが出てしまいました。残り6分ほどのところで3失点目を喫して、そこから自分たちがパワープレーをしなければいけない状況になりました。その時点での自分たちがやれることをやろうと努めましたが、そこでさらに失点を喫してしまい、それで試合が終わってしまいました。

──終盤のパワープレーで、今日はダルラン選手がピッチに立ちませんでした。何か原因があったのでしょうか。

ダルランに関しては前半に膝の違和感があったので、怪我のリスクを避けるために他の選手を出しました。パワープレーに限らず、彼が前半に違和感を訴えて以降は大事を取って起用しませんでした。

──こういった大観衆と雰囲気のなかでの試合はチームとしても久々だったと思います。途中異様な雰囲気にある時間帯もあったと思いますが、そういった空気感はどの程度プレーに影響を与えたでしょうか。

少ない観客のなかでプレーするよりも、やはり多くの観客の前でプレーする方が選手も監督もモチベーションが上がるので、それ自体はとても良かったです。ただ、試合の内容としてはそれ(アウェイの環境)によって難しい部分もやはりあったと思います。

──先ほどフエンテス監督のコメントのなかに「試合の内容よりもスコアに集中してしまった」という言葉がありました。リーグ戦残り3試合とプレーオフ決勝で、対戦相手は名古屋を倒すために今日のように必死に向かってくると思いますが、同じことを繰り返さないためにここからどういった部分を高めていきたいでしょうか。

今日も前半はすごく良いプレーができたと思いますが、それを継続してやらないといけないという点が一つ。それと今日は後半のとても早い時間帯に失点してしまったので、そこの集中力の部分もやはり改善していかなければいけないと思います。

──プレーオフ決勝やその直前の試合で退場者が出ると主力選手を欠いて戦わなければいけないような状況に陥ってしまいますが、今日の試合で教訓にしたい部分はありますか。

プレーオフ決勝は必ず今日のように激しい、テンションが非常に高い試合になると思います。そこでどう(自分たちのメンタルや試合を)コントロールするかという部分は選手全員が学ばないといけません。そういう意味では今日の経験は良い糧になったと思うので、残りのリーグ戦やプレーオフではこれを繰り返さないようにしたいと思います。

満員のアリーナはFリーグ全体にとって間違いなく明るい材料

篠田龍馬(名古屋オーシャンズ)

──試合を振り返って。

まず、立川のこの試合に懸ける思いというのは僕たちも知っていましたし、逆に僕たちはプレーオフに向けて1位通過がすでに決まっていたなかで、どう考えても難しいゲームにはなるというのは全員が分かっていました。そのなかで、いま監督が言った通り良い前半を送ることができましたし、それを継続できずに後半から立川の望むような展開になってしまったのが敗因だと思います。

ゴールに向かうシーンも、同点にされて以降は自分が見た印象としては少なかったと感じます。逆に立川の方はこの会場の雰囲気もうまく使って勢いよく攻めてきていましたし、そのなかで少し荒れてしまったり、自分たちが望む展開ではなくて相手が会場の雰囲気を使いやすい流れになってしまったかなと思います。

──今日は会場にたくさんの子どもたちも詰め掛けていました。いま現在フットサルをプレーしていたり、将来的にフットサルをやるかもしれない子どもたちだと思いますが、どんなことを伝えられたと思いますか。

前半は本当にフットサルの良いゲームが両チームともに見せられたと思うのですが、後半ああいった形で少し試合が荒れてしまって。なかには盛り上がって楽しいという人もいるかもしれませんが、子どもたちのことを考えると良くはなかったかなと思います。子どもたちだけでなく、多くのお客さんが詰め掛けてくださったなかで申し訳なかったなという思いです。

ただ、立川のホームゲームを観に来ていた子どもたちは立川が僕たちに勝つところを見ることができたので、これをきっかけにアスレの選手たちに憧れてフットサルを始める子もいるのではないでしょうか。僕が名古屋の選手であるということを一旦置いて考えると、それ自体は良かったのではないかと思います。

──こういった大観衆と雰囲気のなかでの試合はチームとしても久々だったと思います。途中異様な雰囲気にある時間帯もあったと思いますが、そういった空気感はどの程度プレーに影響を与えたでしょうか。

やはりたくさんのお客さんの前でプレーするというのは僕たち選手みんなが望んでいることですし、それがホームであろうとアウェイであろうと、とても大きなモチベーションになります。

だけど今日の後半は、先ほども少し触れたように僕たちにとってはそれが逆手に出てしまいましたし、立川にとっては追い風になったのではないかと思います。ただ、立川が今回行ったホームアリーナを満員にするという取り組みは、Fリーグ全体にとって間違いなく明るい材料になると思うので、他のチームも見習わなくてはいけない点が多くあったのではないかと感じています。

──リーグ戦残り3試合とプレーオフ決勝で、対戦相手は名古屋を倒すために今日のように必死に向かってくると思いますが、同じことを繰り返さないためにここからどういった部分を高めていきたいでしょうか。

まず大前提として、名古屋オーシャンズというクラブはプレーオフ1位通過が決まっていようが、どんな状況であろうが目の前の試合に必ず勝たなければいけないというのがあります。主力に怪我人が出ていたりと様々な状況もありますが、ピッチに入ったら言い訳はできません。

そんななかで今日、負けてしまったという事実があるので。リーグ戦残り3試合、順位が確定しているという点で他チームとは状況が異なりますが、それでもすべての試合で勝利だけを目指して戦いたいと思います。監督も言っていた集中力の部分等も含めて、内容と結果を両立して、連勝して良いイメージを持ってプレーオフに入っていきたい。そのためにもう一度仕切り直して準備していこうと思います。

──接触プレーでファールを取ってもらえなかった場面が多かったように思います。ジャッジについて言及するのは難しいと思いますが、やはり大事なポイントではあったと思うので、何か感じていることがあれば話せる範囲で教えてください。

お客さんもたくさん入ってくれて両チームともにモチベーションが高かったなかで、激しい体のぶつかり合いはやはりたくさんあったと思います。時には危ないプレーもお互いにあったと思いますし、そこに関してはある意味平等だったのかなと感じていて、相手の選手とも「まあお互いやってるから」ということでしっかりコミュニケーションも取れていました。

ペネジオ選手が退場したシーンではその場ですぐに審判の方とも話したんですけど、やはり1枚目の警告が出たあとの拍手を「侮辱だと受け取った」とのことで。僕は「そういう意味ではないのではないか」と伝えたのですが、「そこは自分(審判側)の受け取り方だから」という話だったので。それはもう審判の決断を尊重するしかないので、そう捉えられてしまうようなことをしてはいけないなと。

ただ僕個人としては、今日のジャッジに関してはファールを取ってもらえないシーンというのがお互い同じくらいあったと思うので、退場のシーンに関しては大きかったとは思いますけど、他のジャッジに関しては試合の勝敗に影響したという感覚はありません。

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