1月27日から29日にＦリーグ2022-2023 ディビジョン１第21節の6試合が各会場で行われた。

残り5秒で劇的な幕切れ！エース新井裕生が決勝弾

27日には、立川市泉市民体育館にて立川アスレティックFC vs ボアルース長野の試合が行われた。

第20節終了時点で、3位に位置する立川としては「プレーオフ出場」を、12位の長野としては「Ｆ１残留」を手にするため、互いに勝点を落とすことのできないこの一戦。試合を決したのは、前節のペスカドーラ町田戦でもハットトリックの活躍で無敵なヒーローとなった、青の4番・新井裕生だった。

開始序盤から、高い位置で相手にプレッシャーをかけ、ショートカウンターでアグレッシブにゴールを狙う立川と長野だが、互いに決定機が作れないまま時計の針は進む。攻防が目まぐるしく入れ替わるなか、試合が動いたのは第1ピリオド10分。流れるようなパス回しで相手を翻弄しながら、最後は酒井遼太郎からのパスを皆本晃がファー詰めで押し込み、ホームチームの立川が先制。さらに堅い守備を見せる立川は、パワープレーで攻め手を増やす長野にも動じることなく、1点リードで第1ピリオドを終え試合を折り返した。

続く第2ピリオドでも、早い段階からパワープレーを仕掛け攻撃を続ける長野を相手に、何度か危うい場面が訪れるものの、守護神・黒本ギレルメが冷静に対応。その後も立川は第2ピリオドのほとんどを自陣内でプレーし、我慢強く守備を固め、試合は終盤に差し掛かる。

しかし37分、相手が放ったミドルシュートを一度はブロックしたものの、こぼれ球を再度蹴り込まれついに失点。試合は振り出しに戻り、立川も長野も互いに「リスクを負って勝ちを狙う」か、「手堅く引き分けで終わらせる」かの選択を迫られるなか、両者はパワープレーで勝負に出るかたちに。そして試合時間は残り5秒、相手のラインが下がりわずかに開いたコースに、新井裕生が左足一蹴。4試合連続ゴールをドラマチックに決めきり、2-1で試合は終了。ホーム最終戦を勝ち星で締めくくった。

さらに立川はこの試合結果により、バルドラール浦安を追い抜いて2位に。プレーオフへの切符も掴み取り、10月から13戦負け無しの圧倒的な成績で、2022-2023シーズンのリーグ最終節を迎える。

一方、長野と残留を戦う11位バサジィ大分は、28日（土）にサイクルショップコダマ大洲アリーナで行われた湘南ベルマーレとの一戦に0-5で敗戦。今節で残留を決めきることができず、明暗は最終節に持ち越されることとなった。

今節の結果は以下のとおり

■試合結果

1月27日（金）

1月28日（土）

1月29日（日）

■順位表

■次節試合日程

2月3日（金）

2月4日（土）

2月5日（日）