12月24日、町田市立総合体育館にてＦリーグ2023-2024ディビジョン１ファイナルシーズン上位リーグ・第24節が行われ、ペスカドーラ町田とバサジィ大分が対戦。大分が5-2で勝利を収めた。

前日の試合で王者・名古屋オーシャンズを4-3で下した大分は、現在首位に立つ町田と対戦した。先制点は、開始4分に決まった。陣川凌とのワンツーでゴール前に抜け出したリシがゴール左上にシュートを突き刺してみせた。大分は17分、同点弾を許してしまうが、直後に仁部屋和弘が自陣でボールを拾うとドリブルでゴール前まで持ち上がり、そのまま勝ち越し点を決めた。

エースのゴラッソを含む2得点で迎えた第2ピリオド、24分に追加点を決めた。高溝黎磨が左サイドのリシへピサーダで預け、ピサーダで戻しを受けるとシュートを放ち、ネットを揺らした。攻撃の手を緩めない大分は33分に陣川が追加点を決め、4-1。その後パワープレーを仕掛けられたが、36分に仁部屋がパワープレー返しを決めて4点差に。残り1分に1点を返されたが5-2と大勝を収めた。

試合を終え、狩野新監督と野口茅斗が記者会見に出席した。

仁部屋はＦリーグで一番練習している選手

●バサジィ大分｜狩野新監督

──試合を振り返って。

町田のホームゲームということで、たくさんの方に来ていただき嬉しく思います。この2試合に向けて全力で準備して、名古屋と町田という上位のチームにはハードワークしないと勝てないと想定していたなか、準備してきたものをすべて出せたと思います。選手たちに本当に感謝していて、「ありがとう」と言いたいです。

──ここ最近、ベテランの仁部屋選手の活躍が目覚ましいです。日頃の練習の取り組み方や試合での評価を教えてください。

Ｆリーグのなかで一番練習している選手なんじゃないかと。練習以外での振る舞いもプロフェッショナルで、人の何倍も努力した成果がピッチに出ています。自分はベテランにも厳しくしているのですが（笑）、そういうことを理解してくれて、先頭を切ってやってくれていて、そういう振る舞いもピッチにも出ていると感じます。

──大分はモチベーションを上げるのが難しい順位だと思うが、どんな準備をしてきたか？

自分たちは昨季残留争いをしていたので、モチベーションは下がることはないです。何を目指すかというより、まずは目の前の1試合に勝つことを大きな目標にしていて、それを1年間継続してやっています。準備に関しては（レギュラーシーズンの試合を合わせて）3回目の試合になるので、スカウティングも慎重に行いました。上位リーグは（プレースタイルの）色が変わってないチームが多く、そこも含めた対策を選手は理解してくれました。ただ、自分は指導者としては初心者なので、いろんな方の助言をいただきながら選手に向き合い、アプローチしてきましたので、全チームへのスカウティングも含め準備できたと思います。

──町田への対策は具体的にどんなことを？

1stセットの山中（翔斗）選手は代表でも力をつけている選手で、日本で数少ない左利きのドリブラーです。そこに対しては常に対策してきました。自分たちは（ゲームの）構築や組織よりも、個で相手を上回ることをメインにしていて、7番の山中選手やピヴォの21番の荒川勇気選手、10番のクレパウジ・ヴィニシウス選手へ当たった後の対応、入る前の対応を徹底したことがよかったです。

チームが一体となって最後まで戦った

●バサジィ大分｜野口茅斗

──試合を振り返って。

昨日と同じで、難しい試合になることはわかっていました。チームが一体となって最後まで戦った結果、勝てたと思うのでよかったです。