1月8日、名古屋金城ふ頭アリーナにてＦリーグ2023-2024 ディビジョン１ファイナルシーズン上位リーグ・第26節が行われ、名古屋オーシャンズと立川アスレティックFCが対戦。立川は2-4で敗戦した。

7連覇を懸け「絶対勝利」を狙う名古屋に物怖じせず、立ち上がりから果敢に喰らいつく立川は、開始30秒でのピンチを防ぐと直後に酒井遼太郎が左サイドからチャンスを作り、相手ゴールを脅かす。

しかし3分、自陣内での組み立てからパスカットされ先制点を奪われると、9分には右サイドでの駆け引きの隙を突かれ連続失点。負けじと反撃を試みる立川だが、最後のフィニッシュをディフェンスに阻まれゴールを割ることができず。15分にはカウンターから再び失点し、3点を追う展開に。すると18分、第2PKからチャンスを獲得。一度は相手GKに阻まれるも、残り1秒での2度目の第2PKで新井裕生がネットを揺らし、3-1で第1ピリオドを終えた。

試合が再開し攻勢を強める立川は、29分、新井のゴール前でのキープから体勢を崩しこぼれたボールを、酒井がループシュートで狙うも枠外へ。続けて中村充がカウンターを誘発して攻め上がるものの、シュートまでは至らず。残り5分を切ってパワープレーを選択した立川は、37分に1点を返すも4-2で試合終了の笛が鳴った。

試合を終え、比嘉リカルド監督と上村充哉が記者会見に出席した。

名古屋は優勝、僕らのタイトルは3位

●立川アスレティックFC｜比嘉リカルド監督

──試合を振り返って。

立ち上がりが不安だったかな。その理由は考えても見つからないです。相手の攻撃を分析して理解していると思うけど、対応できなかった。1年毎日きつい練習をしてメンタルがピークになっているんじゃないかなと。4点目もそうですけど、変な失点が多かった印象です。相手は名古屋で強いし頑張っているし、相手のマイボールの時間を多くされましたけど、4失点は残念です。後半の戦いについては勇気を持って戦えましたし、パワープレーも点を取れました。監督として最終節に3位取れるよう、練習量やメンタルを修正しないといけないと思います。

──名古屋にとっては絶対に勝たなければいけない試合で、一段、二段とギアを上げてくる予想はしていたと思いますが、立川としてはどんな入り方を考えていましたか？

名古屋は優勝をかけていますけど、僕らのタイトルは3位で同じ気持ちで戦う準備をしてきました。ファイナルシーズンはこういう状況でどの相手も強いですけど、名古屋にも勝ち点3を取れるような準備をしてきました。

──1点目は南雲颯太選手の足元から奪われての失点で、本人としてはメンタル的に厳しい状況になったのではないかと心配しましたが、ベンチでの彼の様子とその後も起用を続けた理由を教えてください。

監督として、高いレベルのフットサルを目指しています。高いレベルのチームはそれだけ高いプレッシャーもかかるし、こちらの要求のレベルもグンと上がります。あの簡単なミスは本当にやっちゃダメですが、人間はミスをします。南雲選手は前の試合でもミスしていますけど、これまでたくさんいいプレーもしてきたから貯金もある。だから続けて使いました。

後半も変なミスをしたことは、本人が一番悔しいと思う。ただチームにとって大事な選手になったのであれば、まずあのミスはしちゃいけないし、もっと上の選手になりたければメンタルも切り替えて試合に入らないといけない。監督としてはメンタルを強く持って戦ってほしいし、ここは大人の世界です。経歴によっては違う話をするかもしれないけど、南雲選手は主力で周りを引っ張っていく選手なので、今後はそういうところを修正してほしいです。

観客の数が一人でも気持ちは変わらない

●立川アスレティックFC｜上村充哉

──試合を振り返って。

40分とおしてやりたいことをやりきれないのは実力不足ですし悔しいですけど、受け入れて。あと1試合しかないですけど強くなれるようやるしかないので、自分たちの実力不足を受け入れるところからのスタートになります。

──次節は関東に戻ってまた多くのファン・サポーターが集まると思うが、墨田ラウンドに向けて。

観客の数が一人でも1万人でも気持ちは変わらないので、見てくれる人が少しでもいる限り自分たちらしいフットサルをいつもと同じようにできればと思っています。