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作成日時:2024.02.20
更新日時:2024.02.21

【ディビジョン1・2入替戦|ミックス/北海道vs仙台】GM兼選手として「考えたくなかった」最悪の事態。北海道・水上玄太「現実を受け入れて、スタートを切らなきゃいけない」

PHOTO BY高橋学

2月18日、駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場にてFリーグ2023-2024ディビジョン1・2入替戦の第2戦が行われ、エスポラーダ北海道とヴォスクオーレ仙台が対戦。北海道は2-3で敗れた。

北海道にとって「考えたくなかった」初のF2降格。

降格による代償は「ただ悲しい」というだけでなく、スポンサーや選手との契約、予算の見直しなど多岐にわたる。
そんなピッチ内外の問題に、誰よりも目を向けなければならない立場にあるのが、選手兼GMを務める鉄人・水上玄太だ。

「1年で復帰を目指そう!」

ファン・サポーターからの言葉に胸を打たれる反面、待ち受けている高い壁。
いかにして、その壁を乗り越える必要があるのか。

試合を終え、少し涙ぐみながらも、クラブが抱える大きな課題感を語った。



いろんな環境づくりを整える必要がある

──試合を振り返って。

シーズンをとおしてですが、決定力のところで苦しい展開になりました。今日の試合の入りや前半の最後に追いついたことで、後半もいい時間帯はあったんですが、そこで決めきれずカウンター、相手にワンチャンスで失点してしまう。守れてはいるんだけど、失点する時はあっさり失点してしまうというのが今シーズン本当に多かったので、そこが最後まで響いてしまいました。

──GMを2年前から兼任されていて、そこをどう両立するかが難しかった?

一番の難しさはこういう結果が出ない時ですよね。なので、見えなくてもいいことが見えたりもありますし、考えなくてもいいことを考えなきゃいけない立場でもあって。もちろん残留を第一に考えてはいたんですが、最悪のことも考えながらやっぱプレーをしてしまうこともありました。とにかく申し訳ないなっていう気持ちがあります。

──ファン・サポーターからは「1年で戻るぞ」という声もあがっていました。

僕たちの支えになってくれるファン・サポーターが多くいるのは、この試合だけじゃないけど感じていた部分だったので、なんとかして残留したかった。でも、こうなってしまったからには1年で上がることが僕らの使命だと思っているので、現実を受け入れてスタートを切らなきゃなと思います。

──それを実現するために、今の時点でわかっている明確な課題は?

今後契約のところでいろいろなことが起こるのかなとは思いますが、まずは室田の引退は決まっていて、うちの得点源がいなくなることはわかっている。ここを今後どうしていくかは考えなければいけません。それに代わる逸材というのは、Fリーグ全体を見渡してもなかなかいないと思うので、そうしたら違うフットサルで戦っていかなきゃいけないのかな、と。クラブとしても人材の確保、チームとしてもフィニッシュをどう突き詰めていくかというところにつながっていくのかなと思います。

──今季コーチが不在だったり、監督が遠くから通わなければいけないという、ピッチ外のクラブの問題も大きかったのではないでしょうか。

人材不足という点については嵯峨(祐太)監督には申し訳なかったなと思っています。来シーズンはコーチングスタッフを充実していかないと、今年のように監督一人で背負ってしまう。そうならないように近くで誰かがサポートしてあげるところが1年でF2からF1に上がるという点では、もっと必要だし、あとはそういった人材を先に育てていくっていうのが、大事な部分なのかなと。選手は「最後はエスポラーダで」という選手が多いのですが、終わったあとはそのままクラブを離れてしまうといった状況が続いています。嵯峨監督をはじめ、このクラブを愛するOBたちがエスポラーダの財産だと思っているので、今いる選手たちも将来的にはそういった活動にも協力してもらえるような、いろんな環境づくりを整える必要があるのかなと思います。



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