更新日時:2026.04.14
バルドラール浦安でのラストマッチを終えたピレス・イゴール、万感の思いで“最後の挑戦”へ「浦安は僕にとって特別なグループだった」【第31回全日本フットサル選手権大会/インタビュー】

PHOTO BY本田好伸
3月22日、バルドラール浦安は第31回全日本フットサル選手権大会の決勝でペスカドーラ町田にPK戦の末に敗戦。クラブ創設以来、三度目のタイトルをかけた一戦は、あと一歩で頂点に届かなかった。
試合を前に、2025-26シーズンをもって退団を発表していたGKピレス・イゴールは、この試合が浦安で戦うラストマッチとなった。2024-2025シーズンに悲願のFリーグ制覇を成し遂げ、45歳の今もなお最前線で戦う守護神は、何を思い、どこへ向かうのか。
新たなシーズンの始まりを前にした4月7日、イゴールのしながわシティ加入が発表された。来日以来、シュライカー大阪、ペスカドーラ町田、バルドラール浦安と各チームで“守護神”として君臨してきた男は、この移籍が「現役最後の挑戦となる」と話している。
全日本選手権を終えた直後、移籍先が確定していないなかで話した言葉には、すでにその決意が詰まっていた。
※取材は3月22日に実施
頂点にはいけなかったけどいい結果

──今の気持ちをお聞かせください。
結果に関しては、タイトルを取りたかったのですごく悔しいです。選手だけではなく、ファン・サポーターの方、家族ともみんなで優勝の喜びを分かち合いたかったので。でも、シーズンのなかでFリーグカップと全日本選手権で準優勝して、リーグでは4位というのはいい結果でもあったと思います。もちろん、いつも頂点を目指していますけど、簡単なことではありません。他のチームもそこを目指しているなかで、チームとしてハードワークして、頂点にはいけなかったですけど、いい結果です。もっと良くしないといけないこともたくさんありますし、選手はもっと成長しないといけません。でも、今日の負けの経験がこの先の大きなチャンスになると思います。タイトルを取りたかったですけど、成長の機会でもあります。
──2点をリードして自信をもってプレーできていたのではないでしょうか?
そうですね。ただ決勝なので簡単ではありません。逆に相手は下がることなく仕掛けてきましたから。すごく難しい試合になることはわかっていましたし、誰も諦めることはありません。だから、1点を返されたことでさらに難しい試合になると思っていました。
でも、こちらもチャンスは多かったですし、それを決められていたらまた違う結果になったと思います。試合のなかにはいろんなシチュエーションがあります。昨日、細かい部分を含めて対策を話していましたし、みんなしっかりと頭に入れてやれていました。

──森岡薫選手にゴールを決められてしまいましたね。
さすが薫さんです。特別な選手なので。負けたくはないけど、薫さんのゴールはすごくうれしいものでもあります。試合が終わってからちょっと2人で話しました。彼とは一緒にプレーもできましたし、本当にいいプレーヤーですし、一緒にやれて誇りに思っています。
選手として引退することは仕方のないことですけど、最後の最後、素晴らしいゴールを決めて、優勝して終われることは、彼にとって本当に良かったと思います。

──イゴール選手も、浦安での最後の試合が終わりました。
もちろん、最後の試合はみんなの笑顔が見たかったです。ファン・サポーター、家族の笑顔も。でも、この4年間、Fリーグの優勝もできて、いい時間でした。たくさん友人もできましたし、スタッフのみなさんにもすごく助けてもらい、とても感謝の気持ちがあります。
トロフィーを届けられなかったことは残念ですし、まだまだ足りないことがありました。
──退団を決めた理由を教えてください。
まずは家族のことです。(クラブと)面談をしてから、奥さんとはいっぱい話をしました。奥さんは今は時短で仕事をしていますが、4月からはフルタイムで働くことになりました。
浦安は夜の練習ですが、奥さんが帰ってくる時間が遅くなるので自分も家にいなくてはいけません。それに奥さんは全国や、時にはアジアへの出張もあります。なので、子どもたちの面倒を僕が見ることが多くなります。今までは奥さんにすごくサポートしてもらってきました。彼女も会社で出世できる可能性があります。僕も選手としてはあと1年か、どれだけできるかわからないですし、家族や奥さんをサポートしたい。将来のことを考えてクラブにも話しました。

──現役を続ける前提で次のチームへ?
そうですね。もちろん、気持ち的にはまだまだやりたい。どこまで続けられるかは、1年ずつのパフォーマンス次第ですけど、まだまだやりたい。これから(交渉先と)話していきます。
──浦安で一番思い出に残っていることは何ですか?
本当にコートの中だけではなく、毎年BBQをやるとか、フットサルのことではない場所でもみんながすごくいい笑顔を見せて、いい時間を過ごしてきました。いつも「ファミリーだ」ってみんなが言っていますけど、本当にその気持ちです。僕にとってすごく特別なグループでした。


第31回全日本フットサル選手権大会
<日時>3月14日(土)〜22日(日)
■試合結果<決勝>
<会場>駒沢オリンピック公園総合運動場 体育館
<決勝>3月22日(日)
13:00 バルドラール浦安 2(PK3-4)2 ペスカドーラ町田
■表彰
<優勝>ペスカドーラ町田
<準優勝>バルドラール浦安
<3位>名古屋オーシャンズ、湘南ベルマーレ
<フェアプレー賞>ペスカドーラ町田
<MVP>ビゴージ(ペスカドーラ町田)
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