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作成日時:2024.11.17
更新日時:2024.11.19

【F1第15節|記者会見/横浜vs大阪】今季初の3連勝ならず敗戦…上位リーグ進出へ正念場。横浜・稲葉洸太郎監督「ギリギリの駆け引きのなかで競り負けた」

PHOTO BY伊藤千梅

【Fリーグ】Y.S.C.C.横浜 3-4 シュライカー大阪(11月17日/バルドラール浦安アリーナ)

11月17日、バルドラール浦安アリーナにてFリーグ2024-2025 ディビジョン1の第15節が行われ、Y.S.C.C.横浜とシュライカー大阪が対戦。横浜は3-4で敗れた。

第1ピリオドを2-2で折り返すと、第2ピリオドは攻勢を強めていたなかでゴールを奪えず、逆に35分に失点。それでも、37分には左サイドの野尻大和がカットインから送り込んだゴール前への鋭いパスを荒川勇気がヒールでコースを変えるゴラッソで同点に追いつき、試合の流れを再び引き寄せたかに思えた。しかし、39分にゴール前で捨て身の守備を見せたキャプテン・高橋響のプレーがハンドとなりPKを献上。これを決められ再びリードを許した。

横浜は残り時間を使ってパワープレーで猛攻を仕掛けてチャンスをつくったものの、最後までネットを揺らすことができないまま試合終了。前節、今シーズン初の連勝を収めていたなかで3連勝とはならなかった。

試合後、横浜の稲葉洸太郎監督とキャプテンの高橋響が記者会見に出席した。

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現実的な目標は「上位に全部勝つ」

●稲葉洸太郎監督|Y.S.C.C.横浜

──今日の試合を振り返って。

本当に競った試合で、ギリギリの駆け引きをしたなかで競り負けた印象です。お互いの狙いが明確に出たと思います。こちらはプラン通り、(1st、2ndの)どちらのセットもピヴォ当てで攻めて攻撃時間も長かったですが、相手はカウンターを狙っていて、そこの精度のやり合いでした。ただし、そこをしっかりと崩しきれなかったことに敗因があると思います。

──荒川勇気選手と野尻大和選手の連係で「1秒」を意識した細かなやりとりがありました。予測や判断は実戦で経験を積むところではあると思いますが、それを出すためにトレーニングでどんな声がけをしていますか?

セットプレーでは4秒を使えるので、しっかりと1秒ごとに狙いをもつことが大切です。1秒おき、一つの動きごとに狙いが変わるので、その動きのなかで相手が空いたところを使う。そのためにもキッカーがすごく大事なので、そこはサインプレーも一つの狙いだけではなく、4秒の間で狙いをもてるんだよという練習をしています。

──横浜は、各セットの連係がハマるとコンビネーションの強さを出せる印象です。チームを構築する上で、稲葉監督はセットの組み方と、それを崩して戦う部分をどのように考えていますか?

セットは組み合わせによってプレーが増えることを狙っていますけど、チーム全体としてやることは統一しています。今日も、異なるセットで組んでもすぐに戦えますし、常に、どんな組み合わせになってもやれるようにつくっているつもりです。狙いを明確にして、相手がこうきたらこうするよと話しています。もちろん、ベースはセットですけど、中断期間にもいろんなセットを試したりもしたので、どの組み合わせでもいける自信があります。

──荒川選手と樋口岳志選手の関係性について、特に樋口選手は、日本代表の高橋健介監督が「クラブでのスタイルを見ても固定したポジションでは表現できないから『ウニベルサーレ』とした」と話しています。実際に、ピヴォとアラで2人が入れ替わるシーンも多いですが、どのような狙いで起用しているのでしょうか。

特に今日は、前節に大阪のフィクソが2人退場していました。そこから安彦憲史郎選手が戻ってきたり、清水寛治選手が後ろでも対人の強さを出して対処していましたが、それでも、こちらがミスマッチを起こしやすい組み合わせになるので、そうした意味で、相手にジャブを打つようなイメージで使っています。

ただ、それだけの形ではなく、岳志はフィクソもして、アラもして、ピヴォもしています。これは大変ですけど、チームとしてやることを確認しています。岳志については、もう少しゴールに対してもっと脅威になってくれるとよりいいですね。そこは勇気との絡みを含めて彼も模索しているところです。2人でキープしながら、そこでどのようにシュートに持ち込むのかという話はよくしているので改善できるポイントです。

もう一つのセットでは、高橋健も同じような感じで、彼もウニベルサーレとしていろんな働きをしています。岳志も高橋も、相手を見ながら、相手が嫌がっていたら前に行って、そうでなければ一度、下りてきてという組み合わせをどんどん使っていこうと話しています。

──横浜としては3連勝したい試合でした。残りの試合で上位リーグに行けるかギリギリの順位となっています。今後の戦いとしては、理想と現実があるなかでどのように戦いますか?

もちろん、今日は本当に、絶対に落としたくはない試合でした。そこを落としたことで、また上位に勝たないといけない。現実的に、町田、しながわ、立川、浦安などから、この2巡目でちゃんと勝ち点を取っていかないといけない。これが現実的な目標です。全部、勝ちにいく。順位を守ることは考えていないので、一つでも上に行って、勝ち点を取って、チームが成長して、今シーズンの最後にどこまでいけるか。もちろん上位リーグで戦いたいですし、(順位を争う)湘南やすみだとは勝ち点が少し離れてしまいましたが、頑張って追いつかないといけません。

ただ、この前のしながわ戦でも、最後のところはペースをにぎれていました。名古屋戦もそうですね。最終的には点差をつけられてしまいましたが、序盤は相手がイライラするくらいこちらのペースでしたから、それを続けていくことと、あとはゲームコントロール。どうすればこちらに流れをもってこれるかを常に考えていきます。この先の声がけやプランニングをどうしていくべきかは、日々、自分がまた考えていこうと思います。



練習中から小さな意識を変えていく

●高橋響|Y.S.C.C.横浜

──今日の試合を振り返って。

2連勝できていたなか、3連勝したいところでした。連勝した2試合とも先制していましたが今回は先に取られ、追いついて(2-1に)逆転したことはチームの雰囲気としても成長している印象があります。

それでもやはり3連勝できず悔しいですが、前を向ける内容だと感じています。

──第1ピリオド残り8秒で追いつかれましたが、一方で第2ピリオドでは立ち上がりからチャンスをつくっていました。そこで決めきれなかったところの課題をどのように感じていますか?

そこは練習で積み重ねるしかありません。練習中にどれだけこだわれるか、小さな意識を変えていくしかないと思います。

──今のコンディションはどうですか?

今は悪くはないです。

──中断明けで必ずしもうまくいっていないこともあると思います。負傷の影響で外からも見ていたなかで、ピッチに入って自分がどのように変えていこうという意識がありますか?

ゴールのところでもう少し貢献したいと思うのでそこは意識しています。

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