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【ネクスト・ヒーローはオレだ!】多くの挫折を乗り越えた“100年に1度の逸材”。丸山将輝がキン肉マンになったわけ──

PHOTO BY本田好伸

──ところで、丸山選手は12番を背負っています。立川・府中の12番といえば小山剛史選手のイメージが強いですが。

僕からつけたいと言ったわけではないです。クラブの象徴的な番号の1つだと思います。その番号をつけられることは嬉しいですし、逆に今年の成績をみると恥ずかしい結果に終わっているので、責任を感じています。

──そういう意味でもピヴォはゴールが求められるポジションなので、もっとゴール数を増やして行きたいですよね。

ジョーや(渡邉)知晃さんのクオリティがとても高いです。なので、試合の出場時間が少なくなってしまいます。今までならばそこをネガティブに捉えていましたが、今は考え方を変えて、練習でミスしても失うものはないので色々なことを試すことができています。なので、練習中にゴール裏から映像を撮影したり、新しいことに取り組んでいます。

──Twitter上でその話が盛り上がっていますが、やはりピヴォの選手として普段の横サイズの映像よりも縦の映像の方が動きが見えるものですか?

とても大事なことですよ。横の映像で見ていて、「そこにパスコースあるのかな」って思って見ていても、縦の映像でみると実際に空いているんですね。そもそもパスコースの見つけ方も人によって違うんだなと。

──先ほども言いましたが、とても勉強熱心ですよね。

やるしかないんです。なりふり構っていられませんから。ぶっちゃけ、人と違うことをやっていますよね。練習中に監督にも言わずに、勝手にゴール裏にカメラを置くようなことをやるんですから。でもそれは関係ありません。本当になりふり構っていられない状況なんです。

──そこまでなりふり構っていられない理由ってなんですか?

去年は特別指定選手として特別扱いされていました。いきなり呼ばれて、少し試合に出てまた(サテライトに)戻るような。でも今は特別指定ではないですし、年齢も今年で24歳になります。若手ではないなと。試合に出て結果を残さなければいけません。これから先もフットサルを続けるために、少しでもよくしなければいけないという危機感で臨んでいます。

──丸山選手のサテライト時代といえば、今はFリーグ選抜で活躍している新井祐生選手もいましたよね。

変な言い方ですけど、彼の活躍は自信になります。彼も浜松に行って出られない時期がありましたが、今は(Fリーグ選抜として)試合に出て活躍できています。なので、自分も試合に出れば何か貢献できるんじゃないかと。なので、良い意味で自信になっています。

──他にも内田隼太選手もサテライトで一緒にプレーして、今では日本代表にも選ばれるようになりましたね。

とても悔しいですね。特に年齢で言えば僕と祐生は同い年で隼太は1つ下です。僕ら3人は一緒にスペイン遠征にも行った仲です。その時から一緒にプレーしているので、仲間でもありますが悔しい気持ちも強いです。

──ピヴォの話になりますが、立川・府中では丸山選手を含め、ジョー選手、渡邉選手と個性があるピヴォが揃っていますね。

参考になりますよね。先ほどから言っていますが縦の映像でみるとそれぞれの違いがはっきりします。ジョーの良いところ、知晃さんの良いところをしっかり見て、自分ならどうするかと考えながら見ていますね。それが勉強になっています。本当に良い教材で、違う個性があるからこそ勉強になる部分が大きいですね。

──そんな勉強熱心な丸山選手ですがこれからの足りない部分は?

足りないところは多すぎて、言えばきりがないですね(笑)。中でも一番はピヴォとしてボールを収める確率をあげることが一番だと思っています。ボールをしっかりと受けられるか、失ってしまうかで試合を見た人の印象が大きく変わると思います。どんなプレーで印象を残すかは人それぞれなのですが、僕は自分のストロングを活かせる部分。まずはボールを受けて、そこからどうするかというところですね。

──逆に今年は特別指定ではなく、トップチームに昇格してプレーする中で手応えを感じる部分は?

相手チームによりますが、僕が出ることで少し雰囲気が変わることがあります。そこは自信にして良いのかなと。例えば、出ていなかったフィクソを僕が入ったタイミングでぶつけてくる。そういうチームがたまにいて、そういう対応をされると嬉しさはありますね。

──そうやって自信をつけてさらに活躍していきたいですね。ところで、1サイズ小さめのパンツを履かれていると聞いたことがあるのですが、今もパツパツのまんまですね。

日に日に小さくなっていますよ(笑)。まだまだ大きくなっていますし、成長を止める気はありません。

──筋肉自慢の丸山選手ですが、ベンチプレスはどのくらいですか?

120くらいですね。でもこれは少し前の記録で、いまはもう少しいけるかもしれません。どちらにしても成長を止める気はありませんから。

──それだけの筋肉を作り出すために、筋トレのペースはどのくらいですか?

週2回くらいです。1日1時間くらいですね。チームのトレーナーやLOOPZ ATHLETE Labにお世話になっています。ループスには本当に以前からお世話になっていて、そこのトレーナーの方とも相談して内容を決めています。

──以前から筋トレは好きでしたか?

好きだったというよりも、やらなければいけない環境でした。そういう崖っぷちの状況だったので、これまで続けてきているんです。なので、そういう意味では本当にループスの方達にはお世話になっています。

──今では筋トレマニアの丸山選手ですが、素人向けに簡単にできるトレーニングとかもあるんですか?

どんなことでもそうですけど、筋トレは基本が1番大事ですね。スクワットってずっと昔からありますけど、それってやはり良いトレーニングだからです。筋トレを始めたいけど何をやれば良いかわからないって方が多いと思いますが、それなら昔からあるトレーニングがオススメです。それを誰かに教えてもらって、正しいやり方を学ぶことが近道ですね。

──それを丸山選手から伝授するような企画をやりたいですね。

希望があれば僕が教えますよ(笑)。そういうこともできれば面白いですね。

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