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作成日時:2019.01.20
更新日時:2019.01.20

【F1第30節/立川・府中×北海道】残り2秒で立川・府中が得意の逆転劇! その秘訣は…「試合終盤になると──」(立川・府中 皆本晃)

PHOTO BY軍記ひろし

1月20日(日)にDUARIG Fリーグ2018/2019 ディビジョン1の第30節の立川・府中アスレティックFCvsエスポラーダ北海道がアリーナ立川立飛で行われ、3-2で立川・府中が勝利した。

ホーム最終戦を迎えた立川・府中は試合の入りから主導権を握ってゲームを進める。しかし決定機を作れずにいると、自陣に引いてブロックを敷く北海道のカウンターから危ない場面も。前半終了間際には、立川・府中も完山徹一のミドルシュートがGKを急襲するなどゴールに迫るが、逆に19分に失点して試合を折り返した。

迎えた26分、中央でボールを受けたジョーの反転シュートが決まって立川・府中が試合を振り出しに戻すと、28分にはそのジョーが左サイドから入れた折り返しを酒井遼太郎が押し込んで逆転した。ところが36分に再びゴールを許して2-2の同点に。38分からはジョーをGKに入れたパワープレーに出ると、残り2秒にそのジョーがシュートを叩き込み決着。立川・府中が逆転でホーム最終戦を白星で飾った。

プレーオフファイナルで名古屋に試合の終盤で勝つ

谷本俊介監督(立川・府中アスレティックFC)

──試合を振り返って。

ホーム最終戦という意味、プレーオフに近づくためにも勝たなければいけない重要なゲームでしたが、そこで勝てて良かったと思います。

内容については、結果が示すように自分たちにとって素晴らしいものではなかったです。それでも勝ち切る選手たちについては誇りに思っています。前節は新年一発目のホームゲームで、そこで勝って今日も勝って、2連勝してホーム最終戦でプレーオフ出場を決められれば良かったのですが、そこについては悔いが残っています。

ただ、自分たちの実力不足です。今日の試合も勝つことができましたが、まだまだ足りない部分があるので、そこを改善して次の試合に向けて頑張っていきたいと思います。

──ビハインドで迎えたハーフタイムだったが、そこでの指示は。

チャンスがないわけではないので、そこを決める方法。GKとの一対一の局面まではできたので、そこの狙い目を伝えました。なので、できているチャンスを次はしっかりものにできるようにという話と、チャンスを増やすためにどういう形を使って効果的にボールを前進させるのか。

その部分では、ピヴォをうまく利用する。後半に丸山(将輝)を投入した意図もそこにあります。また、ピヴォに当たった後に2人目、3人目がどう絡んでいくか。2点目になった酒井のゴールはそういう形でした。

守備については、しっかりと相手のスピードを殺すためにコンパクトに。スペースを消して守備をするようにしていましたが、そのわずかなスペースでも彼らは前進してきました。その中で相手のねらい目は、こちらの斜めのパス。そこを狙われないようにどうするかという話をしました。

結果的にそれによって縦が開いてしまい、そこを使われて失点しています。そこは体力的な部分もあって、こちらは交代させようとしていたタイミングでした。相手との交代のタイミングがずれて、元気な選手に走られてゴールを取られています。

交代のタイミングなど、“勝負の神様は細部に宿る”と言いますが、ハーフタイムでの声かけなどは不十分だったかもしれません。精神論ではなく戦術面の話をして、効果的なアドバイスをできた部分とできなかった部分があったと思います。

皆本晃(立川・府中アスレティックFC)

──試合を振り返って。

本当に苦しい試合でした。そういうゲーム、しかもホーム最終戦を勝てたことは良かったと思います。ただ、内容は褒められた展開ではなかったです。

それでもこういうゲームもあると思いますし、自分たちに足りないものを改善していきたいです。ただ、ゴールはここではないので。プレーオフに進出して優勝することがゴールです。

そのプレーオフファイナルまであと1カ月ほどあります。その中でも僕らは成長できるチームです。試合は続いているので、成長しながらプレーオフに向かっていきたいと思っています。

──前節のバルドラール浦安戦でもそうだったが、ビハインドの状況になってからチームにスイッチが入るような印象を受けるが。

僕の感覚でいうとこちらがスイッチを入れた感覚はなくて、試合の終盤になれば地力の差、経験の差、本物の強さが出てきます。その中で、こちらの選手の質が高いので終盤でリードできる展開になるのかなと思います。

前半はどちらも元気があるので。相手チームも元気があり、気合いも入って試合に臨んでいます。こちらに元気がなく、気合いがないわけではありませんが、元気な状態でやればそんなに弱いチームはありません。

ただ、時間が進んで終盤は力が問われる時間帯です。そこで地力の差が出てきて、それが後半からスイッチが入ると見える、感じる部分かなと思います。

逆に僕らが名古屋オーシャンズを対戦した時は、その時間帯で相手が上回ることが多いです。次に対戦する時、プレーオフファイナルではその時間帯で勝ってやろうと思っています。

これはサッカーでもそうだと思いますが、立ち上がりはお互いに元気です。本当に大きな力の差があれば違うかもしれませんが、ある程度の力の差はないと僕は思っています。そう考えると、こういう風になるのは妥当で、この先もそうだと思います。

前半から差がつけられれば良いですが、そうもいかないと自分たちでも思っています。そこは整理しながらやっていきたいと思います。

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