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【独占告白】なぜ稲葉洸太郎は「F1復帰」よりも「現役引退」を選んだのか?「僕だからできることがあるんじゃないか」

PHOTO BYY.S.C.C.横浜

怪我をしたことは今思えばよかった

--現役生活の中で一番思い出に残っている瞬間は?

パッと思い浮かんだのは、大会ベストゴール10にも選ばれたタイW杯(2012年)のブラジル戦のゴールですね。あそこは一番かな。印象的なプレーということで、みんなが挙げてくれるシーンでもありますし。あの時はカズさん(三浦知良/横浜FC)もいましたからね。

あとはアジア選手権2連覇も思い出深いです。1回目(2012年)の優勝から、その2年後はメンバーがガラッと変わって優勝できて。年齢的にも1回目は中堅、2回目はベテランで、チームの中での役割もちょっとずつ変わってきて、そういう意味でも良い経験でした。

--その一方で、悔しい経験もありますか。

怪我ですね。2回手術してるんですけど、すみだを契約満了になったのも、若い頃に代表を外れてるのも、怪我をしたことが大きかったので。ただ、そのときは苦い思い出なんだけど、そのおかげで(すみだから)Y.S.C.C.横浜に行けたことは今となっては良かったと思えるし、日本代表にいられることのありがたさもわかったし、今となっては良い思い出です。

--引退を真っ先に報告したのは?

家族ですね。

--なんて言ってました?

お疲れ様でした、と。双子の子どもがいるんですけど、プレーしてるところをちょっとは見せられたので、よかったなと。家ではよくパパの入場シーンやボールを蹴る真似事をしているので(笑)。

--12月21日にはY.S.C.C.横浜の一員としてのホーム最終戦(14:30KO/トルエーラ柏戦)が行われます。

2位のボルクバレット北九州とは勝ち点差で3離れています。得失点差も大きく上回っているので、柏戦に勝てばF2で優勝できる確率がかなり高くなる。自分自身の現役最後のホームゲームというのもありますが、チームにタイトルをもたらすために勝ちたいです。

リーグ戦が終わった後は全日本選手権もあります。予選ラウンドを勝ち上がれば、決勝トーナメントは駒沢体育館で行われますし、たくさんの人にプレーを見てもらえる。引退を表明しましたが、来年の3月まではフットサル選手として、全力で走っていきたいと思います。

稲葉洸太郎
東京都出身。1982年12月22日生まれ。暁星高校のチームメートと結成した「森のくまさん」でフットサルを始める。21歳の時に日本代表に初選出。2008(ブラジル)、2012(タイ)にはフットサルワールドカップに出場。フットサルW杯での日本人最多得点記録保持者でもある。Fリーグではバルドラール浦安、フウガドールすみだ、Y.S.C.C.横浜に所属。F1 リーグ通算256試合127ゴール。F2リーグ通算22試合10点(2019年12月20日時点)。

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