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「強い浦安」を取り戻すために。クラブの未来を託された生え抜き・宮﨑岳が代表初合宿で感じたこと

PHOTO BY軍記ひろし

「強度」を浸透させることが今の僕の使命

──ブルーノ監督とはどんな話をしたのでしょうか?

強度をもっと高めないといけないという話をされて、それをチームに浸透させてほしいという課題をもらいました。次に呼んでもらえるかわからないですが、呼ばれなくても続けることが大事。それが今の僕の使命だと思います。

──とはいえ、施設の関係上セッション数(練習回数)などが少ない環境を考えると、強度を上げるのは難しい作業ではないでしょうか。

そうなんです。でも、練習環境を作り出そうとすれば自分たちでできると思います。(セッション数の少なさは)言い訳でしかなくなってしまいます。もちろん、仕事の影響でトレーニング(を満足に)できないこともあると思うし、難しい問題です。それでも僕は、(チームの)練習前にトレーニングをして、疲れている状況で練習に参加することで、試合のような状況を作り出したりしています。疲れているなかでどういうプレーをしないといけないのかということも考えないといけないので。

──今はクラブのスクールのお仕事をされているんですか?
そうですね。あとは個人参加型フットサルの運営などもしています。

──チーム練習の前の時間はうまく確保できているんですか?

空かないことも多いですが、休みの日などをうまく調整したり、作業を早く終わらせたりしています。

──練習後の「帰宅スピード」もチームナンバーワンだとか(笑)。

そうなんです(笑)。23時に練習が終わって、その約20分後の電車に乗らないといけないので……。

──それ、間に合うんですか?

間に合いますよ、全然。(電車を)逃すことはほとんどないです。以前は23時13分の電車に間に合ってましたからね。本当にすぐに帰っていました。

──すごいですね(笑)。では改めて、代表合宿で気づいたポイントを教えてください。

やはり強度は刺激になりましたね。どの選手に聞いても、名古屋みたいなプロはあったとしても、クラブではその強度でやれていないということでした。でもだからこそ、この順位にいる浦安も、代表と同じような強度でやっていかないといけないと思いましたし、僕自身もできていませんでした。すぐにでも変えられるところですし、それができれば試合も楽になります。浦安の選手の能力が劣っているとは思いませんでした。

──その「強度」とは主にプレスのことですか?

そうですね。あとはプレスのタイミングもそうです。相手のプレスの強度が高いとサポートを早くしないといけないですし、逆に自分が掛ける方であれば、攻略されたら次はどうすべきかなど考える必要もあって、相乗効果でよくなっていって、チームの成長につながると思います。

──強度の重要性は理解していても、なかなか実践できない部分でもありますよね。

(これくらいで)大丈夫だろうという感じでやっていたり、疲れから緩めてしまったり、少しずつ甘さが出てしまう面はあるのかなと。疲れていたら交代すればいいですし、そうした意識は僕が伝えないといけません。

──宮崎選手は、西谷良介選手のようなオールラウンドなタイプにも見えますが、サイズ感も違いますし、やはりちょっと異なる印象もあります。誰かイメージしている選手はいますか?

特にはいなくて、いい選手のいいところを盗むのが僕の持ち味ですね。「技術の高さ」を盗むのは難しいですが、それ以外の部分を特に。例えば(大阪の)アルトゥール選手のゲームのコントロールや体力の使い方は本当に秀でています。チャンスのときだけトップスピードになるんです。ドリブルの真似は難しくても、そういった時間などのコントロールはできますからね。

それと、体があまり強いわけではないので、前線でプレーするときの背負い方やタイミングも意識しています。小野さんはそういった相手の外し方などもすごくうまかったんですよね。リケル監督はもともとピヴォの選手だったので、今は腕の使い方をかなり細かく言われています。これが本当に難しいんですけどね(苦笑)。腕や体を鍛えつつ、その使い方などを徐々に取り組んでいけたらと思っています。

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