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作成日時:2021.03.06
更新日時:2021.03.08

【町田 記者会見/全日本選手権準決勝vsすみだ】2点ビハインドから残り22秒で同点、延長、PK戦へ。5年ぶりの日本一まであと一歩届かず。

PHOTO BY高橋学

3月6日、静岡県・浜松アリーナでJFA 第26回全日本フットサル選手権大会準決勝 、ペスカドーラ町田vsフウガドールすみだが行われ、町田は0-2から終盤に2点を追いつき延長戦に持ち込み、PK戦へと突入したが、2人が失敗してPKスコア3-4で敗戦。2016年大会以来となる優勝にあと一歩まで迫ったが、準決勝で涙を飲んだ。

試合後、ルイス・ベルナット監督とクレパウジ・ヴィニシウス、ピレス・イゴールがオンラインでの記者会見に出席した。

ペスカドーラ町田 vs フウガドールすみだ 試合結果(JFA)

敗戦は悲しいが、一人ひとりの成長は良いものが見れた

ルイス・ベルナット監督/ペスカドーラ町田

──残念な結果に終わりましたが、今シーズンは若手を中心にすごく成長を感じたのではないでしょうか。シーズンの総括をお願いします。

今シーズンは良い出足でスタートできました。1つずつ勝利できて、成長を見せられましたし、その積み重ねが今日のこうした試合運びにつながっています。PKで敗れてしまい悲しいですが、一人ひとりの成長は良いものが見れたと思っています。ただし、ここからがスタートなので、若い選手にはもっと高い目標をもち、競争心や貪欲さを引き上げながら取り組んでもらいたいです。それだけの実力がありますから、今後の成長に期待しています。

──拮抗したゲームでしたが、前後半を通してどんな戦い方のプランは考えていましたか?

前半はピヴォを使い、相手にダメージを与える狙いでした。彼らのセットプレーでは、ファーにシュート性のボールを入れると話していました(がそこから失点してしまいました)。自分たちの攻撃では決定的な場面をつくっていましたが、ポストに当たったり、ゴールから遠かったですね。チャンスを決めきれず、2つのセットプレーを決められた。一瞬の集中力を切らして失点してしまったところは残念でした。

試合を通してしっかりとボールホルダーにプレッシャーをかけ、相手陣地でボールを奪うプレスを強調していましたが、もう少し奪えていたらと思います。そこは、シーズンを通して戦ってきた疲れなど、いろいろなものがあったかもしれません。それは誰にもわからないですが、一瞬の精度がかけていたように感じています。

パワープレーをやることになるかもしれないという想定はしていたので、(2点を追いかける)ギリギリの場面でしっかりと生かすことができました。

町田はもっと強くなる。来季に向けて良い準備をしたい

クレパウジ・ヴィニシウス/ペスカドーラ町田

──この試合を振り返ってどんな感想ですか?

あれだけ頑張って、あきらめないで同点ゴールを決めたことで逆転できると思っていましたが、フウガもこの大会に強いですし、そもそもカップ戦はリーグ戦とは異なり、普通の試合ではありません。別の戦いをする必要もありますし、試合運びなどは相手が良さを出していたと思います。

それでも、お互いに良い試合をしましたし、僕も決めましたが、相手の2つの得点は自分の裏を使われたものでした。経験がある選手がああいうミスをしてはいけません。

ただし、頭を切り替えて、また来シーズン、もっと強くなれるようにやっていきます。

──シーズンを通して見られた若い選手の成長をどう感じていますか?

個人的にも、18、19歳の若い選手はどんどん使ったほうがいいと思っています。それは町田に限ったものではなく、どのチームでも、新しく、フレッシュな選手を使うべきですね。僕はそうしたピヴォやアラの若手選手をサポートするために、この1年間はフィクソを務めました。彼らにはポテンシャルがすごくあります。コロナのことや、昨今の世界情勢も含め、若手選手にとって良い環境をつくってあげないといけないと考えています。

それは、若手を育て、フットサルで生活できるようにするということです。僕は日本に来る前からフットサルを仕事としてプレーしてきました。若手にもその環境ができたらいいですね。選手としての自分はミスもあるし、2月に34歳になりましたが、若手には負けない気持ちがあります。これからどれだけやれるかはわからないですが、若手には背中を押されているので、もっと頑張らないといけません。ディフェンスも頑張らないといけない。日本フットサルはこうした競争があることが良いですし、町田はその点で他のチームに対してアドバンテージがあると思います。

──フィクソをしたり、そのなかで得点王となったり、ずっと戦ってきた室田祐希選手と、最後に一緒にピッチに立てなかったり……いろいろあったと思います。どのようなシーズンでしたか?

本当に大変なシーズンでした。でも、こうして準決勝までこれました。コロナがあり、開幕できるかもわからないなかで、まだ来週も(延期となった試合や入れ替え戦が)ありますが、シーズンが終わりました。今年、できたことは良かったと思います。フィクソという新しいチャレンジもありましたし、最初は(後ろの選手ということもあり)リーグ戦で得点できるのだろうかと思っていました。これまでいつもゴールを奪うことが自分の仕事でしたが、新しい役割が加わり、若手をサポートし、もっとディフェンスをしなければいけないというなかで、本当に良いシーズンとなりました。

室田選手は、来シーズンは町田にいません。そうしたなかで、これからの若手選手を含めてどんな形を築くのかを考えないといけません。リモートマッチもありましたし、達成できたこともそうではないこともあります。今日負けたことも、来週の立川・府中と湘南の試合結果によって、3位なのか4位なのかはまだわからないですが、今年できたことで、町田はもっと強くなると思います。今からしっかりと休んで来シーズンに向けて良い準備をしたいです。

僕にとっては、本当に最高のシーズンでした

ピレス・イゴール/ペスカドーラ町田

──今日の試合を振り返っての感想は?

そうですね……僕たちは試合をコントロールできました。たくさんチャンスをつくりましたが、決められなかったことで難しくなってしまいました。あとは守備面で、キックインなどはもっと集中しないといけませんでした。

それでも、0-2から同点に追いついて、とても素晴らしい試合ができました。あきらめずに最後まで戦えたことが良かったと思います。PKの結果は仕方がないと思います。もちろん練習でもPKをしていましたが、試合の雰囲気やプレッシャーも、疲れもありますから、勝ち負けが起きてしまいます。(PKを失敗した毛利)元亮や(金山)友紀さんのせいということではありません。負けて残念だし本当に悔しいですが、PKはこういう結果も仕方ありません。

──イゴール選手自身、さまざまなことがありました。どのようなシーズンでしたか?

僕にとっては、本当に最高のシーズンでした。(2020年1月にギラン・バレー症候群を患って)入院したときは、フットサルがまたできるようになるかもわかりませんでした。それでまたプレーできるようになり、チームメートと最後までリーグを戦って、今日も試合をできました。僕にとってはうれしいことでした。

──勝利まであと一歩までいきました。ここから町田がさらに強くなるために加えるべきところは?

そうですね。ディフェンスですね。今シーズンは失点が多かったこともありますし、守り方が上達しないといけません。それをできたらもっとステップアップできるはずです。

 

JFA 第26回全日本フットサル選手権大会 決勝
日付:2021年3月7日(日) 会場:浜松アリーナ
14:00 トルエーラ柏 vs フウガドールすみだ
試合日程・結果・ライブ配信情報は大会ページ

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